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運動靴と赤い金魚

Bacheha-Ye Asen
ジャンル: ドラマ , ファミリー
公開: 1999/07/24
製作国: イラン
配給: エース ピクチャーズ配給(アスミック・エース エンタテインメント=フジテレビジョン提供)

    運動靴と赤い金魚 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      百年前、リュミエール兄弟が列車を撮影してい以来、映画の本質は、常に「運動する物体の魅力」を表現することであったと思う。

      自動車から戦闘機、そして宇宙船へ。しかし、そのシンプルさゆえに最も感動を誘う運動体はと言えば、人間の走る姿に勝るものはないだろう。

      このイラン映画「運動靴と赤い金魚」は、イランの貧しい下町に住む小学生の男の子が主人公。

      不注意から妹の靴を失くしてしまう。
      ある時、彼はマラソン大会の三位の賞品が靴であることを知り、出場を決める。
      妹のために一生懸命走る兄。果たして、首尾よく靴を手に入れることができるのか?-------。

      観る者の感情をいくらでも揺さぶられる設定だ。
      例えば、豊かな家庭のライバルを登場させたり、妹を応援に来させたり、足をけいれんさせたり。

      しかし、マジッド・マジディ監督は、そんな盛り上げを注意深く排除し、あくまでシンプルさにこだわる。演出にもケレンがない。

      そして、ラストがまた禁欲的。ハッピーエンドな場面は映さず、主人公には、つつましやかな祝福が用意されるのみ。
      マジッド・マジディ監督は、素材の力強さを損なう過剰な味付けが、よほど嫌いらしい。

      ただ、イラン社会の経済的不平等への切り込みは、監督の意図にもかかわらず、大して鋭くない。
      確かに、貧富の差は描かれている。だが、こんな貧しさなら悪くないなと思わせる魅力が主人公たちにあるのだ。

      「私の子供時代を思い出して作った」とマジッド・マジディ監督は語っている。
      つまり、ノスタルジーの香りが入り込み、切ない気分が醸成されてしまっている。

      甘さは一つの弱点だ。しかし、素材のシンプルさにノスタルジーを少々効かすことで、この映画は神話の域にまで達している。
      すなわち、それは強さでもあると思う。
      >> 続きを読む

      2018/07/18 by dreamer

      「運動靴と赤い金魚」のレビュー

    • 3.0

      1997年のイラン映画。せっかく修理してもらった妹の靴を失くすも、家が貧しくて新しい靴が買えず、兄の運動靴を共有することになった兄妹が主役です。

      午前中は妹がぶかぶかの兄の靴を履いて学校に行き、午後から授業に出る兄と途中で靴を交換することになるのですが、学校が終わるやいなや、息を切らして待ち合わせ場所まで走る小さな妹の姿と、靴を取り替えっこしてから学校までの道をひた走るも、遅刻して叱られる兄の今にも泣き出しそうなベソかき顔が、なんとも健気で印象的です。

      家事の手伝いも怠らず、一足の靴さえねだれない現実を受け止める逞しさも分別もちゃんとあるけれど、一途でひたむきな表情のあちこちに、ちょっとつっついたらぱちんと弾けてしまいそうな子供らしいナイーブさが見え隠れしていて、微笑ましく、いじらしい気持ちになってしまいます。

      学校主催のマラソン大会の3等賞品が運動靴であることを知った兄が、妹のために3等に入賞しようと出場するのですが、大会中の疾走シーンの彼び息遣い、ゴール後の表情、帰宅後に血豆だらけになった足先を冷たい池に浸すラストのシーンに、彼の万感の思いが表れていました。

      数少ないセリフを補って余りある、幼少の子らの豊かな表情が、しみじみとした余韻を残す映画でした。
      >> 続きを読む

      2015/09/07 by nomarie

      「運動靴と赤い金魚」のレビュー

    • 4.0 笑える

      運動靴がなくなったというだけで、これだけのエピソードを嫌味なく見せられるのは大した手腕だ。

      イラン映画というのは始めて見たが、その暮らしぶりが非常に興味深かった。

      まずは運動靴の位置づけ。学校では体育の時のみで、スリッパでも登校OKのような描写。買えない家庭の多さが見て取れる。
      次に兄との交換での登校。時間の概念の違いはそういうことかと関心。

      子供たちの笑顔もいいが大いに可愛かったのが走り方。全力疾走なのだろうが非常に印象に残った。特に女の子の服装は全員同じなので靴だけが唯一の個性なのがいい。

      ラストのマラソンも大方こういう結果であろうと予想されるが、それでもいいと納得できる結末。
      3着を目指すっていう賞品の設定が最高です。
      >> 続きを読む

      2015/02/09 by オーウェン

      「運動靴と赤い金魚」のレビュー

    • イランの映画って観たことないですが、レビューを読んで観たくなりました♪

      2015/02/09 by coji

    • 4.0 切ない

      健気な兄妹の日常を描いた素朴でありながら、とても心温まり、印象に残る映画。貧しくも、家族への思いやりを感じる。
      妹の靴をなくした兄・アリが、両親に言い出せず、兄の靴を交代で履く日々。マラソン大会の3等賞の景品が運動靴と知って、アリは3等賞を目指して、出場する。
      マラソン大会のゴール前の5人が力走シーンは、手に汗握る。
      1等になってしまい、半べそかいて落ち込んでいるところに、父の自転車の荷台から見える赤い靴との対比が、ホッとさせる。
      アリは、少年らしく、かわいい。先生の前での芝居じみたやりとりが茶目っけがあり、妹に対しても偉そうながら、思いやりがある。
      靴を通して、イランの貧困の差を描いている。
      イラン映画として初のアカデミー外国映画賞候補になったマジット・マジディ監督作。
      >> 続きを読む

      2014/09/06 by てるゆき!

      「運動靴と赤い金魚」のレビュー

    • レビューのあらすじでもほのぼの~☆
      派手なアクション映画やサスペンスも好きですが、こういうのもいいですね☆ >> 続きを読む

      2014/09/06 by milktea

    運動靴と赤い金魚
    ウンドウグツトアカイキンギョ

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