ルートヴィヒ

ルートヴィヒって言うから、ベートーベンの映画かな？と思って見た。違った。
ドイツ映画ってあんまり見たことなかったけど、なかなか好印象。登場人物が多めなわりに、どれが誰でどういう役割を担っているのかがちゃんと把握できたのは凄い。
ルートヴィヒの神経質な感じがガンガン伝わってきて、役者も演出もお見事。あんな高身長で頬のコケた男、素晴らしいよ。
王室が舞台ということで、画面は大変きらびやかで豪華。それでいてケバケバしくないし、野山や空などの自然風景も美しい。
話がずっと重いので、見てるとちょっと疲れる。でも神経質な男が苦悩する様を見たい私にはとてもオススメ。もうちょっと父親からの抑圧がプッシュされていたらさらに私好みだった。 >> 続きを読む

2018/03/02 by ヤマサミ

「ルートヴィヒ」のレビュー

  このレビューはネタバレを含みます。
ドイツの、今では有名な観光名所に成っている数々の建築物を作った王様の話し。

主人公の幼少期から描かれているのですが、何故芸術に傾倒していったのか、他人を受け入れる事が出来なくなっていったのかを丁寧にかかれていました。

人間が徐々に狂って行く様も分かりやすく。一方で心の充足を何に求めていたのか、生きる目的を何に見出したのかという事と、一国の王としての矛盾が見ていて面白かったです。

美しい物しか信じられなくなる過程も又。

美術愛好家が主人公なので映像としても見栄えのする物が多くてストーリーも楽しむ事が出来ました。

男性に惹かれてしまうシーンでの少年的な戸惑いなど繊細な心理描写も交えつつ。

ラストに向かって徐々に狂人とされて浮世離れをしていく様は切ない物が有りました。

孤独で繊細な王様の末路といった感じで救いがないのも良かったです。 >> 続きを読む

2017/04/27 by shitiza

「ルートヴィヒ」のレビュー

政治よりも芸術、そして平和を愛したルートヴィヒ2世。
国王であるがゆえの苦悩。それでも理想を追い続けた。
彼が国王に生まれてなかったらと思うとせつなくなる。

2015/02/25 by よっしー

「ルートヴィヒ」のレビュー

狂王と呼ばれて最後には謎の死を遂げたドイツ南部の国バイエルンの国王ルートヴィヒ2世を描いた映画です。
18歳で即位してしまったルートヴィヒ。ワーグナーの音楽に酔いしれ、芸術を愛し平和を愛するがゆえ国王として数々の苦悩をする20数年。女性を愛すことが出来なかったことでも一波乱。彼の生まれてくるところが王室でなかったならばと胸が痛くなりますが、眠れる森の美女のお城のモデルは、ノイシュヴァンシュタイン城だそうで、彼が国王でなかったらあのすばらしいお城は出来なかったのか～とも思います。芸術を愛した彼が批判をされながらも今なお残るあの美しいお城を建て、現代の私たちを魅せてくれていることは素敵だけれど、彼の苦悩を知ってしまうと、美しいお城もなんだか寂しげに見えますね。

終盤、役者さんが変わってしまったのはちょっと残念ですが、彼の事を調べてみるとあんな感じになってたので仕方がなかったのかなと・・・。 >> 続きを読む

2014/10/16 by こうこ

「ルートヴィヒ」のレビュー