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紅いコーリャン

ジャンル: ドラマ , アクション
公開: 1989/01/27
製作国: 中国
配給: ユーロスペース=東光徳間

    紅いコーリャン の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「紅いコーリャン」は、中国を代表する名匠・張芸謀監督のデビュー作にして、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝く名作だ。

      映画は婚礼の行列から始まる。まず歌が響き渡り、聴く人、観る者の心をつかむ。
      それにあわせて興がぐらぐら揺らされる。
      音楽と振動---映画の冒頭としては、もう十二分にダイナミックだ。

      だが、これだけではない。ヒロイン・九児の表情が素晴らしい。
      キリッとした視線、涙をこらえる健気さ。

      この冒頭はエモーショナルでもある。
      躍動的かつ情緒的な幕開きだ。そして、作品の基本色ともいえる赤も鮮やかだ。
      このプロローグで、張芸謀監督の力量の凄さがわかる。

      歌は「紅いコーリャン」の全篇にあふれている。
      それは人の魂を鼓舞し、人間の原初の記憶を呼び覚ます祭りのリズムのようだ。

      アンドレイ・タルコフスキーが水と火によって、自然界の動物としての人間の記憶に迫ろうとしたとすれば、この「紅いコーリャン」は、思考を始めた人類が最初に描き出した神話的な物語のように思える。

      追剥や李大頭の死のあっけなさや、九児をさらう余の大らかさ、土埃をあげて大地を歩き回る半裸の男たちが構築する物語でもあり、原初の世界の物語としてその生命力にも瞠目してしまう。

      エットーレ・スコラ監督が「マカロニ」で描いてみせた一族の集う食卓は、人間の日々の営為を象徴していて見事だったが、「紅いコーリャン」の食卓は、生命力そのものだ。

      蠅がたかる山盛りの皿、飛び散るほど豪快に注がれるコーリャン酒とその赤の鮮烈さ。

      冒頭で垣間見えた作品の要素は、クライマックスで激しく開花する。
      復讐を指令する九児には、まるで女神のような威厳が湛えられ、男たちは余を中心にうま酒の歌を歌う。

      平和な時に羅漢を中心に歌ったうま酒とは違う迫力に満ちていて、この火の様式は、実に力強い。

      実はクライマックスまで、少し描写があっさりしていて物足りないなと正直感じないこともなかった。
      九児と李大頭との関わり、三炮による九児の誘拐、九児と余とが打ち解けていく過程、酒造りの日常など、どれも描写がそっけないように思っていた。

      だが、クライマックスの戦闘の火・血・太陽の上へ張芸謀監督が刻みつけたイメージに感動しているうちに、そんな疑問はいつのまにか消えてなくなってしまった。

      なぜなら「紅いコーリャン」は、できるだけ描写を削ぎ落した"精悍な神話"だからだ。
      引き締まった1時間31分の体験だった。
      >> 続きを読む

      2019/01/27 by dreamer

      「紅いコーリャン」のレビュー

    • 2.0

      正直言うとこの作品、チャン・イーモウなのによく理解できない作品だった。

      1920年代の山東省。
      売られた娘の九児は、名も知らぬ夫の元へ嫁がされることに。
      知らぬ土地でも機敏に過ごしてはいたが、日本軍の侵攻が始まっていく。

      とにかく紅がこれでもかと主張してくる色使いは強烈だが、歌い踊ったりするなどよく分からないシーンが多く、見てるこちらが置いてけぼりにされるほど。
      日本軍の攻撃もあまり気分のよろしいものではない。
      >> 続きを読む

      2016/09/19 by オーウェン

      「紅いコーリャン」のレビュー

    紅いコーリャン


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