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マーニー

ジャンル: ミステリー・サスペンス , ホラー , ドラマ , ラブロマンス , アクション
公開: 1964/08/29
製作国: アメリカ
配給: ユニヴァーサル

    マーニー の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "スリラーの神様アルフレッド・ヒッチコック監督が華麗なサスペンスのテクニックを駆使して、我々に絢爛たる悪夢を見させる 「マーニー」"

      この映画「マーニー」は、スリラーの神様、映像の魔術師・アルフレッド・ヒッチコック監督が「鳥」の後に撮ったサイコ・サスペンスの佳作です。

      髪の色を変え、化粧を変えて次々と会社を渡り歩くマーニー。目もくらむようなブロンドの美女。秘書の仕事で認められると、金庫から大金を盗んで姿を隠すのです。

      主人公のマーニーを演じるのは、ヒッチコック監督の大のお気に入りの、「鳥」のティッピー・ヘドレン。彼女を追う会社社長が初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー。

      映画の冒頭、いきなり黒髪の女がバッグを抱えての逃走シーン。彼女の顔は見えません。別の町のホテルへ入った彼女は髪を洗います。お湯と共に流れる黒い染料。ぱっと彼女が顔を上げると、ブロンドのティッピー・ヘドレンのアップ----。

      アッと思わず声を上げる程のヒッチコックのうまい演出。これこそが映画の興奮、醍醐味なのです。

      新しい会社に就職して数カ月。週末の夕刻。彼女が金庫の金を盗む場面は、サスペンス映画のこれぞお手本といった面白さに満ち溢れています。

      トイレに隠れ、社員がみんな帰るのを待つヘドレン。支社長秘書の机の中からダイヤル数字を読み取り、金庫を開ける。すると画面は右奥に金庫と彼女。そして、画面の左奥から掃除婦がやって来る。ヘドレンは気づかない。我々観る者は知っている----。

      いつの間にか我々はヘドレン側に立って、早く早くと心の中で叫ぶ。見つかってしまうのか? ようやく気づくヘドレン。そして、彼女は靴をぬぎ、コートのポケットに入れて逃げようとする。ポケットのアップ。靴が落ちそうになる。反対側の奥から来る警備員----。

      とにかく、手に汗握り、息をのむとはまさにこの事で、ヒッチコックの華麗なるテクニックとサスペンスの何たるかを心得た演出のうまさに唸らされます。そして、彼女が赤色と雷光を見ると恐怖感に襲われるという設定も実にうまく生かされていると思います。

      彼女を追いながら、彼女を愛してしまうショーン・コネリー。ヒッチコックはこの役に007の決断力と野性味溢れるタフネスさを求めたのに違いありません。そして、当時、人気絶頂期のコネリーは全力でヒッチコックの期待に応えていると思います。

      ヘドレンとコネリーが雷鳴下で唇を重ねる場面などは、ゾクッとする程のエロティックさがあります。彼女の盗みぐせと赤色への恐怖は、幼児期の体験から来る"恐怖観念"。その幼児期の体験とは何だったのか? ----。

      かつてヒッチコック映画でイングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペックが演じた「白い恐怖」と似たテーマで、サスペンス、サイコ、エロティシズム----、ヒッチコック映画の面白さを全部ぜいたくに叩き込んで、まさにこの映画「マーニー」は、"絢爛たる悪夢"を見ているような映画なのです。
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      2016/08/29 by dreamer

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