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危険なメソッド

A Dangerous Method
ジャンル: 伝記 , ドラマ
公開: 2012/10/27
製作国: イギリス , カナダ , スイス , ドイツ
配給: ブロードメディア・スタジオ

    危険なメソッド の映画レビュー (最新順)

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    全5件
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      人間の行動は自分の知らない無意識に大きく規定されているというフロイト(1856生)とユング(1875生)。

      ユングは、精神分析学を創始したフロイトを一時は父親のように慕ったが、約6年で決別した。
      この映画「危険なメソッド」は、その頃のユングの心の軌跡をたどるドラマだ。

      後に分析心理学を打ち立てたユングも、自分の内面は十分に分析できなかったというトーンで描かれている。
      カメラが捉えるビジュアルも,割と安定感のある構図で、心の変容を映している。

      ザビーナが、ユングの勤めていたチューリッヒの精神科病院へ連れて来られる。
      彼女は、強いヒステリー症状を呈していた。正に無意識から浮かび出ようとする情動に必死で抵抗して苦悶しているようだ。

      その後,彼女が抑圧していた4歳の頃の体験が、自由連想法で明らかになるシーンは興味深い。
      ユングが、自分の妻を被験者として言語連想検査を行うシーンもある。
      その時、助手を務めたザビーナの鋭い分析は,何とも危うい方向性を示していた。

      もう一人、登場シーンは短くても観る者に強い印象を残し、ユングに大きなインパクトを与えた人物がいる。
      ユングは、精神分析医で強迫神経症のグロスを診察する。
      彼は、快楽原則に忠実に生きているような人物で、逆にユングが抑圧していたザビーナへの欲望を刺激する。

      一方、ユングとフロイトの間の亀裂が見えてくる。
      フロイトは、息子は父親に敵意を抱くという自らの理論に、ユングとの関係を重ねていたのかも知れない。無意識の中で。

      それが、アメリカ行きの船のシーンで端的に示される。
      二人は夢の分析をするが、フロイトが自分の権威を脅かされまいと話を止めてしまう。
      ユングが、初めてフロイト宅を訪問した際にも印象的なシーンがあった。
      そこにはフロイトとの話に夢中で、空気の読めないコミカルなユングがいた。

      20世紀から現在に至る人間観や世界観といった思想に、大きな影響を与えた二人も決して特別な存在ではない。
      紳士然として、ちょっと茶目っ気のある作品だ。
      >> 続きを読む

      2021/03/04 by dreamer

      「危険なメソッド」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ クール

      あのフロイトが一貫して父権的なものの象徴として描かれているのは中々の皮肉を感じさせる.
      夢の話を拒否するくだりは失望したという点でユングに感情移入できる瞬間.
      確かにユングはオカルトなんだけど,患者への寄り添いとか加味するとフロイトの態度よりは良かったのかもしれないなどと考えさせられた.

      2020/02/10 by nap

      「危険なメソッド」のレビュー

    • 3.0

      ユングとフロイトの関係をドラマにするというクローネンバーグの野心は、本人の作風とは違い落ち着いたものになった。

      この作品には前2作で見せたような緊張感が迸る展開はほとんどない。
      その代わり3人の心理劇や官能シーンが覆い尽くしている。

      ユングは親友のフロイトが提唱した治療法を、患者のザビーナに実践する。
      だがその治療の先には一線を越えた関係に入る。
      そうしてフロイトとの関係にも亀裂が入っていく。

      序盤キーラのぶっ飛んだ精神に、マイケル・ファスベンダー。そして3度目の会合であるヴィゴ・モーテンセン。
      この重量級のキャストの割には期待した内容がいささか大人しい。

      やはり実在の人物がモデルであることだろうか。
      >> 続きを読む

      2018/10/05 by オーウェン

      「危険なメソッド」のレビュー

    • 3.0

      あのクローネンバーグ監督がユングとフロイトの確執を手掛ける・・・と言われれば、観ないわけにはいかない(笑)

      これまで、人間のアイデンティティ形成や、主観性と客観性などといったテーマをグロテスクな描写や独特な映像感覚で表現してきた監督が、この精神世界の巨人である有名な2人の決別に至るまでをどのように描くのかと思っていましたが、意外(笑)にも淡々とした伝記風なアプローチ。

      ユングとフロイトに関しては、以前にさらっと概論だけ読んだ程度なので、2人の心理分析議論のシーンは?マークがつくことも多かったのですが(笑)、ユングがある女性患者との交流をきっかけに自身の精神の闇の部分を意識し、静かに深みにはまっていく過程をここまでうすら寒くなるような静謐さをもって描ききったのは、まさに監督の手腕あってこそといった感じ。

      少々こじんまりとした作品になってしまった感が否めないのですが、テーマに興味がある人は十分楽しめるかと。
      >> 続きを読む

      2015/05/24 by ao-ao

      「危険なメソッド」のレビュー

    • まずユングとフロイトについて軽くでも勉強するところから始めないと付いていくのが大変そうです(笑) >> 続きを読む

      2015/05/24 by ただひこ

    • 3.0 ハラハラ クール

      監督がクローネンバーグだとは知らずに観始めて、冒頭のクレジットを見て吃驚。

      フロイトとユングは最初はすごく仲良くて、その後、仲が悪くなっていって完最後は完全に絶縁する、という事実を知ってはいたのですが、何があったかまでは詳しく知らなかったので、その内幕を知ることができましたし、なにより映画としても面白かったので、観れて良かったな、と。

      出てくる役者さんたちの演技もどれも見応えがあって、わかりやすく奇を衒った特殊な演出とかはありませんでしたけど、自分的には充分、あぁ、クローネンバーグの作品なんだな~、と感じれる微妙な気味の悪さはありましたね。間の取り方とか。

      心理学と精神医学の混沌とした黎明期を垣間見れるところもありますし、その辺に興味があったりすると、さらに楽しめる映画なんじゃないかな、と思いました。
      >> 続きを読む

      2014/11/13 by 備忘録

      「危険なメソッド」のレビュー

    • > フロイトとユング

      このお二人の名前を聞くと、夢診断を思い浮かべてしまいます。

      2014/11/13 by ice

    危険なメソッド
    キケンナメソッド

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