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チェ 28歳の革命

Che Part1: The Argentin
ジャンル: 伝記 , ドラマ
公開: 2009/01/10
製作国: アメリカ , スペイン , フランス
配給: ギャガ・コミュニケーションズ=日活

    チェ 28歳の革命 の映画レビュー (最新順)

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    全8件
    • 5.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      エルネスト・チェ・ゲバラ(1928―67)、現代ラテンアメリカが生んだ傑出した革命家だ。

      アルゼンチンのロサリオ市の中流家庭の生まれで、幼児の時から喘息の持病に苦しめられた。
      ブエノス・アイレス大学で医学を学ぶかたわら、ラテンアメリカの各地を旅行して、この地域の現実について見聞を広め、大学で学位を得た後は、中米のグアテマラに行き、そこで進歩的なアルベンス政権が、アメリカのCIAに援助された反革命軍の手で転覆されるのを目撃した。

      その後、メキシコに行き、キューバから亡命していた革命家たちと親交を結んで、彼らの革命運動に参加した。
      1956年末に、カストロらのグループに加わってキューバに侵攻し、反乱軍の一司令官として活躍した。

      後にゲリラ戦による革命の方法を理論化した「ゲリラ戦争」(1960)を著し、ラテンアメリカの武装革命のバイブルとして大きな影響を及ぼした。

      1959年初め、バチスタ政権を打倒した後、新政権のもとで国立銀行総(1959年10月)となり、1961年2月には、初代工業相に就任した。

      その後、1965年3月以来、公式の場から姿を消すまで、工業相としてキューバの社会主義経済の建設を指導するとともに、「キューバ―反帝闘争の歴史的例外か前衛か」(1961)をはじめとする多数の論文や著作の発表により、また世界各地で開かれた国際会議への精力的な出席を通じて、キューバ革命をラテンアメリカ革命の前衛として位置づけるとともに、アジア、アフリカでの反帝国主義民族解放闘争との連帯に努めた。

      キューバから姿を消した後、ボリビアに潜入して民族解放軍を結成し、1966年からゲリラ戦を開始したが、翌年10月政府軍の手で捕らえられ射殺された。

      ゲバラの思想と行動は一貫して、キューバ革命の推進力の役割を果たしたばかりか、革命家として誠実な姿勢と思想と行動がもつ急進主義は、世界の他の地域にも大きな影響を及ぼした。

      この映画「チェ 28歳の革命」の監督は、スティーヴン・ソダーバーグ、ゲバラをベニチオ・デル・トロが、カストロをデミアン・ビチルが演じています。

      ゲバラの後半生を描いた二部作で、前編にあたるこの作品では、彼がカストロに出会って、共に革命に立ち上がり、苦闘の末にバチスタ政権を打倒するまでが描かれます。

      ところどころで、後に彼がキューバ政府の首脳としてアメリカに赴き、国連総会で演説をし、インタビューに答えるといったシーンが挿入され、彼の思想や姿勢が語られるという手法です。

      二時間をゆうに超える長尺もの、正直言って途中でだれるかなと思いましたが、とんでも八分、グイグイとドラマに引き込まれ、あっという間に時が過ぎ去っていきました。

      中心となる場面は、密林や市街で繰り広げられる革命のためのゲリラ戦、特にこれといったスペクタクルな見せ場はなく、割と地味な映画なのですが、観終わった後のこの得も言われぬ、ずしりとした充実感は何故なのでしょう。

      思うに、監督と俳優が見事に描き切った、チェ・ゲバラという男の魅力と存在感ゆえだと思います。
      民衆と仲間を愛し、不公正を憎み、正義に満ちた社会を実現するために、全知全能を傾けて戦い抜いた男チェ。

      戦闘シーンの合間に、珠玉のように散りばめられた幾多のエピソード(監督曰く、全て事実や証言に基づくとのこと)の積み重ねによって、彼の人間像を浮かび上がらせる手法が成功していると思います。

      仲間の負傷兵を決して見捨てず、拠点となるキャンプに学校を造って、部下たちに読み書きを教え(彼曰く「読み書きを知らないとだまされる」)、村人たちの治療を行い、民衆や仲間を裏切った者に過酷な処罰を与え、喘息に悩まされながらも、不撓不屈の闘志と怜悧緻密な戦略で戦いを勝利に導くチェ。

      そして「真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛。正義への愛。真実への愛」という彼の迸る信念を、寡黙で、思慮深く、気難しく、そして、ぬくもりのある人柄の端々から滲み出させるベニチオ・デル・トロのなんと素晴らしい演技!! 

      また、興行的には不利なのを承知で、敢えてセリフをスペイン語で押し通したことも、映画に臨場感とリアリティーを与えています。

      なぜ、今、スティーヴン・ソダーバーグ監督は、エルネスト・チェ・ゲバラをテーマとして取り上げたのか? 
      もちろん、チェ・ゲバラという男の類稀なる魅力に魅かれたということが最大の理由でしょう。

      それに加えて、彼の胸中に"革命"への希求という漲るような思いがあったのではないのでしょうか。
      そして、もしこの映画が大ヒットするとしたら、世界中の多くの人々が、その思いを共有しているのでは、と。

      不公正と不公平と不正義に満ちたこの世界を変えたい、いや変えることができる。
      実際に、それを実行した男の姿をフィルムに焼きつけ、脳裡と網膜に焼きつけたい------。

      彼がとった武力闘争という手段には、賛否両論があるでしょうが(私はもちろん反対の立場をとりますが)、チェ・ゲバラの志は、多くの人たちに受け継がれるものだと思います。

      未来への希望を抱かせてくれる見事な映画でした。
      >> 続きを読む

      2021/11/18 by dreamer

      「チェ 28歳の革命」のレビュー

    • 3.0

      とりあえずあのT シャツ買おうと思ったねw


      同じ人を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」は青春映画のなかに盛り込まれた青年の心に決意の灯をともすところが自然に素晴らしかったのだが、コチラは少しインテリで僕にとっては苦手意識のあるスティーヴン・ソダーバーグ監督作そのものといった雰囲気の映画になっていましたね。
      ベニチオ・デル・トロの熱演が話題だったとのことですが別段、印象に残りませんでしたけど?
      ていうか話を追うのに精いっぱいw
      で、この手のものは難しく考えなくとも頭に入ってくるようにDVDは日本語吹き替えで観るんですけども、ゲバラはジャック・バウアーでしたw


      (~allcinema)
      「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロが再びタッグを組み、伝説の革命家エルネスト・“チェ”・ゲバラの人物像とその半生に迫る伝記ドラマ2部作の前編。
      本作ではゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバ革命闘士として躍進するまでを描く。
      また、入念な役作りのもと、ゲバラを熱演したベニチオ・デル・トロは、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。
       
      1955年、メキシコ。アルゼンチン人の青年医師エルネスト・ゲバラ。南米大陸の旅を続ける彼は、自らも喘息を抱えながらもラテン・アメリカの貧しい人々を救いたいという志が芽生えていた。
      そんなゲバラはある日、独裁政権に牛耳られた祖国キューバで平等社会の実現を目指す反体制派のフィデル・カストロと出会い意気投合する。
      そして、政府軍に無謀とも思えるゲリラ戦を仕掛けようという彼らの作戦への参加を決意するゲバラだったが…。
      >> 続きを読む

      2018/11/09 by motti

      「チェ 28歳の革命」のレビュー

    • 4.0 泣ける 切ない ハラハラ クール

      2008年/アメリカ・フランス・スペイン映画
      DVD鑑賞

      2017/11/09 by Chappy

      「チェ 28歳の革命」のレビュー

    • 3.0

      ドキュメンタリー?期待したほどでなく残念。

      2015/11/04 by kaiteru

      「チェ 28歳の革命」のレビュー

    • 4.0

      率直に言って映画としてあまり面白いものではありません。チェ・ゲバラのキューバ革命における戦いの流れを淡々ととは違いますが、とても冷静に映像化した印象の作品。映画らしい盛り上りにもやや欠けます。

      加えて、キューバの地理と革命の大まかな経緯などが分かっていないと、少々辛いです。正直その辺りは本作を見ただけではつかみにくいです。

      更に、登場人物も映画としてはあまり旨く描けているようには思えない。主役のゲバラの人柄ぐらいは多少分かりますが、詳しい動機や背景などは割愛された印象。

      なので、綿密に予習しろとは言いませんが、多少の予備知識と、見終わって気になる人には復習ないし何がしかの事後の補完が必要ですね。関連作品を見る、読むなどの。

      しかし、出来の悪い作品とも違います。単に詰まらない作品でもありません。役者の演技や監督の演出を含めた映像の出来はかなり良い方だと思います。また、行軍や戦闘の光景も、体験がないのでリアリティの有無こそ分かりませんが、一般的な映画よりもとても真に迫ったものに思えました。冷静な印象を受けるのも、監督さんに熱意が足らないのではなく、中立で客観性のあるスタンスないし視点を維持しようとしての冷静さ、距離感なのでしょう。

      そして、ネットや雑誌等では、事実に非常に忠実であるとの指摘をよく見かけます。資料や関係者の証言を綿密にリサーチし、常に事実の裏づけのある台詞や描写で構成されているとも聞きます。本作はどうやら実はとても力の入った、再現映像としてかなり完成度の高い作品であるようです。

      更に、ゲバラを演じる厳ついお顔のベニチオ・デル・トロ氏。やや疑問だった、このキャスティング。線が細めで、優男のゲバラ役にはむしろ『モーターサイクル・ダイアリーズ』などで彼を演じたガエル・ガルシア・ベルナル君の甘めのマスクの方が似合うのでは?と思ってみたりもしました。しかし、実見しますと、良いですねぇ、素晴らしいよ、デル・トロ・ゲバラ。監督さん、この人の魅力をよ~く分かっておられるのでしょう。このデル・トロ・ゲバラこそが本作の最大の見所であると思います。カリスマまで感じられます。

      ところで、本作は米国の人を第一に観客・視聴者と想定しているようです。フェイク・ドキュメンタリー調の米国ジャーナリストによるインタヴュー場面(質問は英語、返答はスペイン語)や、国連での演説の再現映像がしばしば挿入されます。でも、米国には多様な人がおられますので、必ずしも反カストロ・反キューバ革命という視点ではありません。

      付け加えますと、お話は主人公らが少数精鋭のゲリラ部隊としてキューバに潜入し、苦難の道を乗り越え、分立していた反政府勢力を糾合し、革命を成功させるまでの物語。なので比較的陽性で上向き、前向きなもの。しかし、個人的には悲劇性の強そうな次作により期待しております。他人へのおすすめ度は星2つぐらいですが、個人的な満足度と続編への期待値を加味しての4つ星です。
      >> 続きを読む

      2015/06/25 by ぴぐじい

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