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このレビューはネタバレを含みます。 この映画「大いなる眠り」は、レイモンド・チャンドラー原作の同名小説の映画化作品で、お馴染みの私立探偵、フィリップ・マーロウをロバート・ミッチャムが「さらば愛しき女よ」に続いて演じた第二弾だ。この作品でも、ロバート・ミッチャムが、物憂げな表情、人生に少々疲れた身のこなしで、相変わらず魅力的なフィリップ・マーロウ像を創り上げていると思う。依頼人スターンウッド将軍(ジェームズ・スチュアート)の娘が関わっている脅迫事件の調査に乗り出すマーロウ。将軍の娘の夫の失踪を追ううちに、マーロウはロンドンの犯罪世界に踏み込んでいくのだった------。かつて、この原作をハワード・ホークス監督が「三つ数えろ」という邦題で映画化した1946年当時では描くことが出来なかった猥本ネタや、原作やこの「三つ数えろ」という映画版では曖昧にしか描かれていなかった、スターンウッド家の運転手オウエン・テイラーの謎の行動などが、この「大いなる眠り」では丁寧に描かれていると思う。このような原作を補完するようなリメイク作品ならば大歓迎だ。ただ、イギリス資本の映画なので、舞台がカリフォルニアからロンドンに映されていて、違和感はなくもないが、そもそもレイモンド・チャンドラーの英国趣味を考えるならば、こういう改変も悪くない。そして、監督が英国出身のマイケル・ウィナーで、当時、チャールズ・ブロンソンと組んで「狼よさらば」などを撮っていたせいもあり、クライム・ノベルのような硬質感が漂っていると思う。映画好きとして嬉しいのは、ジェームズ・スチュアートやオリバー・リードといった往年の大スターたちがぞろぞろ出てくる豪華なキャスティングも見ものだ。 >> 続きを読む
2017/09/03 by dreamer
「大いなる眠り」のレビュー
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