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ブレイブワン

The Brave One
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ , アクション
公開: 2007/10/27
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース

    ブレイブワン の映画レビュー (最新順)

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    全10件
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ジョディ・フォスターが婚約者を殺されて復讐鬼となるという、派手なドンパチがあるガン・アクションものを期待したのだが、実際はかなりシリアスで重い映画だった。

      舞台はニューヨーク。ジョディ・フォスターと刑事役のテレンス・ハワードがいい演技をしている。
      微妙な感情の襞や、二人の共感が繊細なタッチで描かれていく。

      ジョディ演じるエリカが、「処刑者」となってニューヨークの悪人どもを殺していく、というストーリーなので、無論ノワールなバイオレンス・シーンにも事欠かないが、全体に静謐感のある映画で、映像もスタイリッシュでクール。

      ニール・ジョーダン監督は、ブレイヴワンというタイトルを説明して、復讐者となることに勇気は必要ない(それはむしろ怒りや憎しみが動機となる)が、心に傷を負って、生きる気力をなくした人間が、それでも生きていこうとする、それが「勇気ある者」の意味だと言っている。

      ジョディ・フォスターもDVD特典のインタビューの中で、「エリカの行動は間違っている」と断言している。
      だから、この映画はエリカが処刑人となることを是としているわけではなく、彼女がそうならざるを得なくなった心の傷や、葛藤や、その立ち直りの苦難をこそ描こうとしているのだろう。

      犯罪被害者がどれほどのトラウマを抱えることになるのか、ある程度、想像できる。
      そして、ジョディ・フォスターの演技は、エリカの心の揺れを繊細に表現していて見事だと思う。

      しかし、その意図は、娯楽アクションとシリアスなテーマの間で引き裂かれたように、混乱した脚本と安直な結末で、ほぼ台無しになっている。

      エリカの婚約者を殺した連中は、最後に見つかるが、エリカは警察に嘘をつき(「犯人はこの中にはいないわ」)、自分の手で皆殺しにしようとする。

      とてつもなく現実離れした計画だが、冒頭のエリカと婚約者が襲われるシーンが、非常にむごたらしいだけに、観る者は、エリカがこの連中を一人一人射殺していく度に快哉を叫ばないわけにはいかない。

      最後の一人を殺す前に刑事が駆けつけ、エリカの復讐計画はここで頓挫するように見える。
      だが、驚いたことに、刑事はエリカが男を射殺するのを容認し、というかむしろ一旦は諦めたエリカに、男を射殺するよう教唆し、自首しようとするエリカを止めて隠蔽工作をする。
      そして、エリカは罪に問われることなく、この物語から去っていく。

      どれほどエリカに感情移入している者でも、この結末には戸惑うに違いない。
      これを映画のメッセージと考えるならば、私刑の容認になってしまうからであり、ドラマツルギーの力学としては、予期される悲劇(エリカの死、逮捕など)が成就されないからである。

      観る者は、十人中十人がエリカに共感し「こいつら全員を殺せ!」と思っているその一方で、これが容認されない犯罪行為であることも知っている。

      だから、エリカがこの復讐行為の代償として、滅びる運命にあることを予感しているし、映画もテレンス・ハワードの刑事を通して、彼女の破滅が近づいていることを予告している。

      だが、結末に至って、突然、刑事はエリカの同調者となり、エリカは無罪放免となるのだ。
      これでは、あまりにも都合が良く、あまりにも安易だ。

      この映画の製作者が、エリカに同情してしまい、その神の如き特権を利用して、物語の力学を捻じ曲げ、エリカを救済したとしか思えない。

      ニューヨークは危険な町だが、さすがにこんなに次々と犯罪現場に遭遇するのは、非現実的過ぎるような気がする。
      途中から、エリカは好んで危険な場所を徘徊するようになっているようだが、少なくとも雑貨屋の殺人と地下鉄の強盗は偶然だ。

      もし、こんな人がいたら、あまりにも不運である。そういうところにも脚本の甘さが感じられる。
      >> 続きを読む

      2021/10/07 by dreamer

      「ブレイブワン」のレビュー

    • 評価なし

      エリカ(フォスター)は、フィアンセのデイビッド(アンドリュース)と散歩中に3人組の暴漢に襲われる。デイビッドは殺され、自らも瀕死の重傷を負わされる。退院後、エリカは警察へ事情徴収に訪れるが、事件に真剣に取り組もうとしないため、自分で身を守るしかないと考え、一挺の拳銃を手に入れる。

      2021/09/06 by Silencer

      「ブレイブワン」のレビュー

    • 3.0

      暴漢に恋人を殺された女が、手に入れた拳銃で犯罪者の私刑を始めるクライムサスペンス。
      観ていてチャールズ・ブロンソン主演の映画「狼よさらば」を思い出しました。
      復讐心に囚われつつも苦悩するジョディ・フォスターの芝居が良くて、ラストに意外な展開もあって、最後まで飽きずに観られました。
      正義とは何か。復讐は許されるのか。「狼よさらば」は1974年の映画ですが、今でも同じテーマで映画が作られるということは、半世紀前から人は成長していないのかもしれませんね。(あるいは永遠に変わらないのか)

      2020/11/25 by ででん

      「ブレイブワン」のレビュー

    • 3.0

      感想川柳「復讐も 人によって トラウマに」

      TVでやってたので観てみました。_φ(゚Д゚ )



      ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカは、婚約者であるデイビッドとの挙式を目前に控えた身。しかし、ある日の夕暮れ、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう…というお話。


      いわゆる理不尽な犯罪に対する復讐劇( ゚A゚ )

      今ではニューヨークの治安は良くなったと聞いてますけど
      2006年でこれですか?(;´A`)怖すぎる

      警察が本気で取り組まないのも
      こういう事件が多すぎるからじゃないのかな?(‘ε ’)

      正義を求めても「法律」がそれを邪魔するというのは
      皮肉でしかないですわな(・ω・)


      普通の人が理不尽な犯罪に対して
      復讐するのは全然問題ないと思います(-_-)

      「復讐したって彼は戻らない」
      「そんなことは彼は望んでない」
      なんて詭弁でしかない

      ただそれが拡大解釈されて
      あれもこれもになるのは良くない( ´Α`)

      それを法制化するのはムリだもんな(´・(ェ)・`)

      一応めでたしめでたしなのかな?
      でも彼女がこれで救われることはない気がしてしまう( ゚A゚ )

      ラストは視野を狭められて「まさか」と思う方に
      意表を突かれました( ・ω・)

      テレンス・ハワードは中途半端かと思ってましたが
      むしろ丁度よかったなぁ( 。゚Д゚。)


      気になるセリフ
      「ええ、分かってる、正義の味方でしょ?でも助けてくれないよのね?」

      んでまず( ´∀`)/~~
      >> 続きを読む

      2020/06/30 by Jinyuuto

      「ブレイブワン」のレビュー

    • 0.0

      ジョディ・フォスター製作総指揮・主演の2007年映画。監督はニール・ジョーダン。

      ニューヨークでDJ(その内容の空疎でキザなこと!)をしている白人のヒロインがインド系の医者(外科医?)であるフィアンセと犬の散歩中に、たまたまヒスパニック系の若者たちに絡まれ、暴行される。フィアンセは亡くなる。

      銃を購入しようとするが許可証の発行に30日かかると知りがく然とするヒロイン。しかし、店にたまたま居合わせた男から、非合法に銃を手に入れる。それから、コンビニへ行くと、たまたま殺人事件に巻き込まれるヒロイン。

      その後も、地下鉄でたまたま黒人二人組にナイフで脅されるヒロイン。夜道を歩いていたら、たまたま変質者から声をかけられるヒロイン……。

      一件だけ、自分から殺しに行ってる。

      「世界一安全な街ニューヨーク……」とヒロインはラジオで呟く。

      最近ではロンドンに殺人件数で抜かれたみたいですが、たしかに犯罪は多いのでしょう。でも、ヒロイン、巻き込まれすぎ!もはやたまたまとか確率の問題ではなくて、なんかもってるヒトだ。さすが映画の主人公である。

      アフリカ系アメリカ人の刑事にあまりにも都合よく助けられ、見事復讐を果たした彼女は、これからもニューヨークの犯罪者たちを銃で制裁してゆくのでしょう、たまたまに。

      クレーン撮影の多用が印象に残る作品でした。

      それにしても、ニール・ジョーダンは『プルートで朝食を』のあとに、この作品を撮ったのか!頑張って商業映画をつくって成功させて、本当に自分の撮りたい企画にチャレンジしていただきたい。
      >> 続きを読む

      2020/06/21 by かんやん

      「ブレイブワン」のレビュー

    • あ、ブレイブ(勇気)といっても、それは銃を所持した上でのことなんですね。

      2020/06/21 by かんやん

    • 相変わらず皮肉が聞いておりますなあ!

      2020/06/22 by Foufou

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