アルマゲドン２００８

普通この様な便乗邦題がついた映画、Ｂ級で脱力する様な映画である。新作情報とかで予告編とかを観ると意外と面白そうと思っていても、いざ観てみると大体ががっかりで脱力感に襲われるのである。
まぁこんなに脱力できるのならばリラックス出来るソフトとして売り出した方がいいのではないかと思う位のモノもある。

それなのにこの映画、演出は多少ヌルイしテンポも良くない（メリハリが無い、淡々としすぎているのである）特撮もイマイチなのだが意外といいのである。

この手の映画の解決方法の核が使えないというのが実にいいのだ、解決方法が実に良いのである。その為の犠牲をどうするのか？世界を救う為には膨大な犠牲を出すしかないという選択をしなければ駄目という状況の葛藤が実にいいのだ。それでもなお甘い考えを捨てきれない者との会議。

この様なシチュエーションが実に良いのである。シチュエーションがいいだけにもう少し役者等がよければと思う。絵的に単調なのでここの部分の役者には見ごたえのある演技が欲しかった。多少大げさでもね。淡々としているのがリアルなのかもしれないけど多少は華が欲しいのだ。

アルマゲドンの派手さも良いのだが、起きる事件の大きさの割にやっている事は家族ドラマというスケールの小ささ、やはりその時の国家の動きをメインしたスケール感の大きな動きの映画を観たいものである。この映画はそれに果敢に挑んでいる。

志も高く、低予算をカバーするアイデアもある。意外と掘り出し物の作品なのだ。 >> 続きを読む

2014/09/26 by 隼５郎

「アルマゲドン２００８」のレビュー