飢餓海峡
飢餓海峡 の映画レビュー (最新順)
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青函連絡船の転覆事故に紛れて逃げおおせた放火殺人事件の犯人を巡るヒューマンドラマ。
水上勉原作。内田吐夢監督。三國連太郎主演。同名小説の映画化。
三國連太郎の怪演に引き込まれました。
伴淳三郎演じる枯れた男の人間臭さ。左幸子の情念すら感じさせる女の一途さ。
ジャン・ヴァルジャンになりきれなかった男の末路。真相は藪の中。観終わって「飢餓海峡」という言葉の意味を考えさせられました。
ミステリサスペンスの体裁を取りつつ戦後の貧困に喘ぐ人々の心の闇を描いた、重厚濃密な社会派ドラマです。2020/05/24 by ででん
「飢餓海峡」のレビュー
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巧みな舞台設定を土台として繰り広げられる重厚なドラマに圧倒されました。八重の優しい心が犬養を却って追い詰めてしまうのが皮肉であり残酷であります。
それを表現する三國連太郎の壮絶な演技にも目を瞠ります。
演出においては、殺したことに対する自責の念、恐怖心を表現するのにソラリゼーションを多用するのが、時代を考えるととても斬新でしたね。使用されたシーンのうち、内地に戻った後イタコに遭遇するところは特に迫力がありました。
話のテーマや進み方としてこれと砂の器はかなりよく似ていると思います。2018/08/27 by JSP
「飢餓海峡」のレビュー
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飢餓海峡
キガカイキョウ
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