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シノーラ

Joe Kidd
ジャンル: ドラマ , アクション , 西部劇
公開: 1972/10/21
製作国: アメリカ
配給: ユニヴァーサル=CIC

    シノーラ の映画レビュー (最新順)

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    全5件
    • 3.0 クール

      スタージェス監督が撮った「スパゲティー・ウェスタン」は、法律上の問題を投げかける:合法性はいつも正義だとは限らない
       

       黒澤監督の『七人の侍』を翻案した西部劇『荒野の七人』(1960年作)を撮った監督がJohn Sturges である。そのストーリーの大枠は原案通り、侍ならぬガンマンが農民を助けるという構図で、同じスタージェス監督によって1972年に発表された本作も、ある白人アメリカ人がメキシコ人農民を心ならずも助けるというものである。しかし、1964年作の「スパゲッティ・ウェスタン」の『荒野の用心棒』を知っている観衆は、しかもその主人公であるClint Eastwoodが本作の主人公でもあれば、当然本作でもイタリア製ウェスタンのタッチをイメージする訳で、実際本作は、アメリカ製にも関わらず、「スパゲッティ臭」がぷんぷんする。やはり、筆者には、イーストウッドが演じるところの、非道徳とは言えないまでも、期を見るのが早くて打算を働かせながらも、ある種のシニカルさを含ませた主人公キッドの振る舞いに何か惹かれるものを感じる。

       さて、ストーリーが進むにつれて本作は少々辻褄が合わなくなるのであるが、それは、やはり本作が取り扱っている問題の二重性にあるのではないか。つまり、いわゆる「合法性」の問題である。映画の最初に、アメリカ国旗の権威の下、合法的にメキシコ人が貧困に貶められていく不正義が提示される。その不正義に「非合法に」反抗すれば、反抗した者は「犯罪者」になる。となると、犯罪者は法の下に裁かれはするが、本来的な不正義は依然として解決されず、合法的であるが、不正義状態はそのまま固定化される。ここにはいわゆる「法治国家」における社会的不正義を如何に止揚し得るかの問題が開示されているのである。ドイツ・ナチズム時代におけるユダヤ人迫害は、「人種法」という法律を以って「合法的」になされたのであり、民主的ヴァイマール憲法下の議会は、「授権法」という法律を以って機能停止に追い込まれたことを人は記憶に留めておくべきであろう。その意味で、本作の「善玉」がどこで「悪玉」をどうやって裁くか、とりわけご注目ありたい。

       その大地主の「悪玉」を演じているのがRobert Duvallで、好演している。この卑劣な大地主に雇われて登場するガンマンたちも如何にも悪さ加減が滲み出ているのであるが、その中の一人、格好は付けているが間抜けのガンマンが一人いて、そいつがまた格好のいい銃をこれ見よがしに見せびらかす。銃器にはあまり詳しくない筆者も一目で分かる銃で、それがモーゼルC96である。独特な形状と、木製ストックを取り付けると代用カービン銃として使用できる点で、一度見たら忘れられない銃器である。なお、名前の「モーゼル」は、本来なら、Mauserマウザーと読むべきところ、これがフランス語読みされて「モーゼル」となるところ、ひょっとしてフランスの武器商人がドイツ製の武器を日本に喧伝し、それでMauserという名前がフランス語読みされて、その名前が日本で広まったのかもしれない。
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      2021/04/09 by Kientopp55

      「シノーラ」のレビュー

    • 評価なし

      シノーラに来ていた流れ者が、土地の所有権を巡って争っていたメキシコ人たちを捕らえようとしている大地主に雇われ、追跡隊に加わるが…。

      2020/06/13 by Silencer

      「シノーラ」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "マカロニ・ウエスタンでブレークしたクリント・イーストウッドと正統派西部劇のジョン・スタージェス監督が組んで撮った西部劇 「シノーラ」"

      この映画「シノーラ」は、当時「恐怖のメロディ」で監督にまで進出して、陽の当たる道をまっしぐらに突き進んでいたクリント・イーストウッドが、自らのプロダクション、"マルパソ・プロ"の製作で主演した西部劇で、マカロニ・ウエスタンで鍛えたイーストウッドが、ハリウッドのアクション物にこの人ありと言われ、「OK牧場の決闘」や「墓石と決闘」で正統派ハリウッド西部劇の魅力をあますところなく見せてくれたジョン・スタージェスを監督に迎えて作られた作品です。

      一匹狼のヒーロー、ハリー・キャラハン刑事を演じた「ダーティハリー」で大ヒットを飛ばしたクリント・イーストウッドが、好調の波に乗って、またまた存分に暴れて見せる映画で、今度は彼がマカロニ・ウエスタンで大ブレークし、得意とする西部劇で、例によって、いつものように、ニコリともしないヒゲ面のしかめっ面のまま、俺が法律だとばかりに、お前らの指図なんか受けるもんか、俺のやりたいようにやるさ----というポーズで、悪党どもをやっつけるのです。

      当時、クリント・イーストウッドは西部劇の王者ジョン・ウェインの後継者と言われていたのが、よくわかります。

      場所はニューメキシコ。横暴な白人どもがメキシコ・インディアン系の住民たちから力づくで土地を奪い、チャマ(ジョン・サクソン)というインディアンの反逆児が、仲間を率いてゲリラ的な抵抗を行なっています。

      もともと、賞金稼ぎだったジョー・キッド(クリント・イーストウッド)は、初めは悪徳地主に雇われてチャマを追うのですが、そのうちにインディアン側に寝返って、地主一味をやっつけてしまうのです----。

      本格的なアメリカ製西部劇のはずなのですが、それなのに、そこはかとなくマカロニ・ウエスタンの匂いがするのは、マカロニ・ウエスタンでさんざん見慣れたメキシコの風土が登場するせいなのか、それともイーストウッドに、マカロニ・ウエスタンのイメージ、残像が強烈に残っているせいなのかも知れません。

      それでも、ジョン・スタージェス監督のアクション演出は、型通りにオーソドックスに撮っていて、さすがにビシッと決めていて、イーストウッドがゆっくりと銃を組み立てて、遥か遠方にいる敵を一発で仕留める場面のサスペンスや機関車で敵地に突っ込んで行くクライマックスの物凄い破壊力などなど----、やはりジョン・スタージェス監督、さすがに大いに見せ場を作って、我々西部劇ファンを楽しませてくれます。

      共演陣は、「ゴッドファーザー」で売り出し、その冷ややかなキャラクターで特異な悪役ぶりを見せるロバート・デュヴァル、「燃えよドラゴン」で全世界に一躍その名を知られたジョン・サクソンがそれぞれ、いい味を出していると思います。

      そして、音楽を「白い肌の異常な夜」や「ダーティハリー」などの一連のイーストウッド主演映画を手がけているラロ・シフリンが担当して、いつものハッタリの効いた、ごきげんなサウンドを聴かせてくれます。
      >> 続きを読む

      2016/07/04 by dreamer

      「シノーラ」のレビュー

    • 3.0

      クリント・イーストウッドとジョン・スタージェスが西部劇でコンビを組んだ作品。

      イーストウッドが最初は犯罪者で刑を受けたりなど悪なのに、いつのまにか正義に目覚め最後は馬に乗り颯爽と町を去る正当な西部劇に早代わり。
      これぞ西部劇な展開だが、多少間延びな感じ。

      一人の男を求めて保安官に殺し屋、強盗など入り乱れすぎて昂揚感が薄い。
      後半のイーストウッドの反撃がちゃちいのから爽快なものまで多種多様のサービスぶり(笑)

      音楽がラロ・シフリンでロバート・デュバルが殺し屋のボスで登場なのはいいのだが、結構あっけないため使い方が勿体無い印象。
      >> 続きを読む

      2016/03/19 by オーウェン

      「シノーラ」のレビュー

    • 3.0

      イーストウッドとスタージェス監督の西部劇ということで期待は大きかったもののそこそこな作品。でも普通に娯楽として楽しめました◎
      特にモーゼル銃がいい感じにこの映画を支えています☆

      列車のシーンや遠くから狙撃にあうシーン、そしてキッドが上手い具合に敵の裏に周る過程が良かった。

      2015/03/29 by きりゅう

      「シノーラ」のレビュー

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