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地中海殺人事件

Evil under The Sun
ジャンル: ミステリー・サスペンス , アクション
公開: 1982/12/04
製作国: イギリス
配給: 東宝東和

    地中海殺人事件 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「地中海殺人事件」は、アガサ・クリスティ原作の「白昼の悪魔」の映画化ですが、「オリエント急行殺人事件」ほどの超豪華キャストとシドニー・ルメット監督による演出のうまさもなく、「ナイル殺人事件」のような風俗的な華やかさと壮大な景観の魅力も、あまり感じられない作品だったと思います。

      燦さんたる陽光降りそそぐ、地中海に浮かぶ美しい孤島のリゾート・ホテルで、謎の殺人事件が起こる。殺されたのは美貌の持ち主だが、傲慢なミュージカル・スター。そして、この孤島を訪れていた、お馴染みの名探偵エルキュール・ポワロの推理が始まるのです。

      ここに滞在している様々な人物は、それぞれみんな意味ありげな過去を持ち、殺しの動機もあるのです。その一方で、それぞれにアリバイもあるのです。

      この孤島は外部と広い海でさえぎられ、まさに一つの密室なのです。これはもう典型的なクリスティの謎解きの展開なのです。

      被害者のミュージカル・スターを演じるのが「女王陛下の007」のダイアナ・リグ。まさに適役です。そして、彼女を取り巻いてマギー・スミス、ジェームズ・メイスン、ロディ・マクドウォール、ジェーン・バーキンといった演技派や個性派俳優がずらりと脇を固めています。

      「オリエント急行殺人事件」以来、定着したクリスティ・ミステリーの映画化のパターンですが、今回もこのキャスティングに面白さのポイントがあるわけです。

      ベテラン・スターを配する事で、様々な人物が背負っている人生の影が、スター個人のキャリアと重なって、大きな効果を上げているのだと思います。

      「ナイル殺人事件」に続くピーター・ユスティノフのポワロ探偵に味があって良いのも、その人生の裏側に深くあたたかい眼差しを向ける人間味が、にじんでいるからだと思うのです。

      この映画の全編にわたって流れるコール・ポーターの曲を、いいムードで使い、「夜も昼も」と「ビギン・ザ・ビギン」がバック・グラウンド・ミュージックとして効果を上げており、これが単にムードを高めるという以上に、華やかに装われた"人生の裏側の哀しさ"、"人生そのものの謎"をすら、観ている者に語りかける効果を上げているのだと思います。

      そして、ホテルの女主人を演じるマギー・スミスが、往年のショウ・ガール時代のライバルだったダイアナ・リグと「ユーアー・ザ・トップ」を張り合って歌う場面なども、実に楽しめるのです。

      監督は、初期の「007」シリーズを数多く演出したガイ・ハミルトン。殺人事件ということで、とかく陰湿になりがちなのを、明るく華麗なムードで見せ切った職人監督としての腕前はなかなかのものです。

      なかでも、私が面白かったのは、真犯人が正体を現わした、その途端、ガラリとキャラクター・イメージを変えて見せるその転換の鮮やかさです。

      ポワロの謎解き場面に、少々工夫が足りないなという不満を感じながらも、ここに"人間の裏側のもう一つの奇怪さ"まで感じられて、楽しめた映画であったと思います。
      >> 続きを読む

      2017/05/18 by dreamer

      「地中海殺人事件」のレビュー

    • 2.0

      「ナイル殺人事件」に続いてユスティノフがポアロを演じる第2弾。
      原作は「白昼の悪魔」だが、未読なので展開を楽しみにしていた。

      地中海の小島のリゾートホテルに集まった客。
      かつての女優のアリーナもその中にいたが、絞殺死を遂げる。
      そこにいたポアロが推理を依頼されるが、客のすべてにはアリバイがある。

      前半は人物紹介でもあるのだが伏線も引かれている。
      ただかなり退屈な部分であるのは否めない。犯行も遅く、エジプトの景色に比べると視覚的にも薄い。

      なぜかマギー・スミスが続投しているが、特に意味深な部分もない。
      クリスティらしく終盤の推理の解き方は鮮やかだが、関心はあまりしなかった。
      >> 続きを読む

      2017/03/04 by オーウェン

      「地中海殺人事件」のレビュー

    • 3.0

      アガサ・クリスティの映画第4弾。(ポワロものとしては第3弾)
      ミステリーとしては意外性を楽しめるレトロでファッショナブルな娯楽作品。

      セレブの集まる孤島の豪華なリゾートホテルで起きた殺人事件。
      被害者と宿泊客の間には過去の関係や殺人動機になりえるトラブルがあった。
      アリバイ崩しと不可能犯罪の実現方法をポアロが謎を解き明かす。

      原題は「Evil under the sun」(原作:白昼の悪魔)ですが、
      舞台がアドリア海の離島のリゾートホテルだからってことで邦題は「地中海殺人事件」です。
      芸がないですね~。オリエント急行ももナイルも全部「殺人事件」で統一ですから。
      (ちなみに原作ではイギリスの南西部にある小島スマグラーズ島が舞台)
      (映画の撮影はスペインのマジョルカ島で行われたそうです。
      テニスプレイヤーのラファエル・ナダルの暮らしている島ですね~)

      ホテルのオーナー主人の大胆な変更もあります。
      このダフネ・キャッスルという女性は、ティラニア国王の元愛人で、夏の離宮を手切れ金として貰い受け
      そこを最高級ホテルとして経営しているという設定です。
      コケティッシュで華やかな中年女性で印象的です。
      (彼女はハリー・ポッターのマクゴナガル先生ですよ。ご注目)

      マギー・スミスの他にも前作「ナイル殺人事件」で殺されちゃったジェーン・バーキンが奥様役にて再出演。

      引退した女優アリーナ・マーシャルを演じているのはダイアナ・リグ。
      顔はともかく、めちゃくちゃ足が美しい女性で、目が釘付けになりました。
      なんてったってジェームズ・ボンドシリーズの『女王陛下の007』のボンドガールですから。

      本作の監督ガイ・ハミルトンも007シリーズの監督として有名です。
      007 ゴールドフィンガー(1964)
      007 ダイヤモンドは永遠に(1971)
      007 死ぬのは奴らだ(1973)
      007 黄金銃を持つ男(1974)

      なので、かどうか知りませんが、華やかでコミカルな映画になっており、
      殺人事件の重さが全然ありません。
      ホテルのオーナーは死んだのが旧知の女性なのに、自分のホテルの評判しか気にしません。
      そして自分への容疑がとりあえず晴れると探偵気取りで犯人を推理しはじめたり。

      原作では容疑が非常に濃かった少女リンダへの疑惑も一切語られず、でした。
      リンダは不機嫌なだけで、切なさというものが表現されていません。
      この「切なさ」が結構この作品の場合重要なのですが。
      殺されちゃった女にはちっとも同情できないあたりも、映画の表現は単純すぎる気がしますね。
      だって本当に悪いのは犯人なんですから。


      ポアロも、可愛いというよりもひょうきんです。
      ジャンボパフェを嬉しそうに食べ、自分のイニシャルの入った水着姿で泳ぐまねを披露。
      几帳面な部分を表現するのではなく、細かくて注文のウルサイ客といった風情。
      おちゃめで厚かましいオヤジみたいなんですわ。

      本作のトリックはいかにもクリスティらしい大胆な犯行なのですが、
      謎解きは意外とあっさりでしたし。証拠もちょっと弱いかな~。
      他の事件との関わりも説明しきれていない気がします。

      特にラストはコメディみたいです。真面目にコメディ映画のつもりだったりして……?!
      >> 続きを読む

      2014/03/17 by 月うさぎ

      「地中海殺人事件」のレビュー

    • ◆空太◆さん
      007のユーモアって子供の頃はわからなかったです。
      でも、遊び心や大人のユーモアがちりばめられていて
      だからこそあんなに人気があったんでしょうね。
      とっくのとうに大人になった私。
      007も見直してみたいものです。

      ここだけの話ですが、犯人が無駄に強がるシーンが見ものなのです。
      また犯人がしばられて小さなボートで運ばれていく場面があるんです。
      ふてくされた顔の犯人。その横でクルーザーで和気あいあいとしてる客一同。
      この感覚はコメディだよなと思うのでした。
      >> 続きを読む

      2014/03/17 by 月うさぎ

    • chaoさん
      クリスティの作品はドラマを丁寧に描いているので
      原作ではどうなってたっけ?ってまた読みたくなるんですよ。
      「ナイル」は映画をみて、原作再読して、テレビ版のスーシェのをみて、
      また映画を観て…みたいなことをしてました。

      そして映画には必ず「改変」があります。
      登場人物はカットされているし、キャラの単純化もあり。
      原作本来の設定や、ミスリードやトラップをどう仕掛けたのかという点は
      映画をみていればストーリーは入っているため、違いが分かりやすいですし、犯人を知っていても作家の意図を知るという面白さが増します。

      でも「死海殺人事件」だけは評判が悪い映画なのでチャンスもないままに観ていません。
      どんだけ悪いのかも興味ありますけどね。
      >> 続きを読む

      2014/03/17 by 月うさぎ


    地中海殺人事件
    チチュウカイサツジンジケン

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