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ラジオ・デイズ

Radio Days
ジャンル: 外国映画 , ドラマ , コメディ
公開: 1987/10/24
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース映画

    ラジオ・デイズ の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0 笑える 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ラジオ・デイズ」は、第二次世界大戦が始まったばかりの頃、テレビではなく、ラジオが家族団らんの中心だった時代を背景に、ニューヨークの海辺の町に住む少年ジョー(セス・グリーン)の一家の生活と、マンハッタンのナイトクラブでシガレット・ガールをしながら、ラジオのパーソナリティを夢みているサリー(ミア・ファロー)の生活とを、織り交ぜながらコミカルに描き、古き良きアメリカへの郷愁を、軽妙なタッチで謳い上げた、ウディ・アレン監督の自伝的色彩が濃厚な、彼の作品の中でも傑作中の傑作だ。

      この映画には、ウディ・アレン自身は出演していないが、彼の分身とも言える少年ジョーの目を通して見た、お人よしの両親、叔母夫婦、結婚に憧れながらいつも男運の悪い叔母などに扮する俳優たちはみんな"アレン一家"と呼んでもいい面々だ。

      そして、ラジオやナイトクラブのステージから流れてくる音楽は、往年のヒット曲ばかりの43曲で、まるで音楽映画を観ているような楽しさも同時に我々観る者に与えてくれるのだ。

      明らかにフェデリコ・フェリーニ監督の名作「フェリーニのアマルコルド」に影響を受けていると思われる、この作品を観て、ウディ・アレン監督の基本的な心情であり、かつ最大の財産であるのは、"少年のような憧憬の念"であることが、実によくわかった。

      どうしても手が届かぬもの、遥か彼方の遠くにあるもの、そして二度と帰らぬものへの、痛切で甘美な憧れ----。

      この映画は、彼の懐かしい記憶の断片を集めた、いわば挿話集だから、はっきりした筋というものはない。

      そして、この作品の鮮やかな成功の大きな要因は、なんといっても記憶の断片を引き寄せる磁場の中心に、ラジオを置いたことだと思う。

      少年の憧憬に、ラジオほどふさわしい媒体はないと思う。言うまでもなく、ラジオはテレビと違って、声はすれども姿が見えないから、想像力が最高度に刺激され、どうしても手が届かない遥か彼方にいる憧憬の対象に、身も心も吸い寄せられるのだ。

      当然そこには、神秘主義に通じる要素も働いているかも知れない。ウディ・アレン監督は、クールな知性の持ち主だから、少年の憧れの彼方にあるラジオの製作現場とその周辺を、おおむね滑稽な姿として描き、まことに心温まる世界を創り出していると思う。

      そして、ウディ・アレン映画の例によって、いや、これまでのどの作品よりもふんだんに、懐かしのメロディーが全編に流れるが、数あるスタンダード・ナンバーの中で、最も重要な扱いを受けるのは、なんとカルメン・ミランダの「サウス・アメリカン・ウェイ」なのだ。

      この曲は、当時、実際に流行ってもいたのだが、その他にも南米調の音楽を重視した場面があるのを見て、二つの事を感じてしまった。ひとつは、人種のるつぼであるアメリカは、国境を越えたメロディーとリズムのるつぼでもあったから、ポピュラー音楽があれほど多彩な豊饒さを持ったのだということ。

      もうひとつは、まだ見ぬ世界、遠い世界に憧れる少年の心理を表現するのに、「サウス・アメリカン・ウェイ」が、ストレートにハマっていたということだ。

      このニューヨークの外れに住む少年にとって、世界の中心は、スピーカーの遥か彼方にあるのだ。ラジオは聞く者の中に、自分は中心から遠く離れた周辺に住む人間であるという意識を育てるのだと思う。

      ウディ・アレン監督が好んで、フェデリコ・フェリーニやイングマール・ベルイマンというヨーロッパの大監督の作品を下敷きにして映画を作るのは、少年のような憧憬の念の他に、そうした"マージナル・マン"の意識もあるからではないかと思う。
      >> 続きを読む

      2017/01/26 by dreamer

      「ラジオ・デイズ」のレビュー

    • 3.0

      ウディ・アレン監督作だが、この作品では監督に専念。
      それは1930年代というアレンの子供時代のため。

      つまりはアレン自身が体験した子供時代の出来事を映画化したもの。

      戦争の時代の中で現実を逃避できる類がラジオの中の音楽。
      その音色に乗り、古き良き時代を体現する人たち。

      アレンの選曲なのだろうが、それを歌い上げる役者も力強い。
      ダイアン・キートンの歌う姿はいかにもな当時の事情が見える。

      一方アレン本人を演じていると思われるのが、子役時代のセス・グリーン。
      表情豊かであり、このころから目立っているのが伺える。
      >> 続きを読む

      2016/08/17 by オーウェン

      「ラジオ・デイズ」のレビュー

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