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ソイレント・グリーン

Soylent Green
ジャンル: 外国映画 , SF , ホラー , ミステリー・サスペンス
公開: 1973/06/09
製作国: アメリカ
配給: MGM映画

    ソイレント・グリーン の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "食糧とエネルギー不足に陥った近未来の政治・社会状況を描くSF映画の問題作 「ソイレント・グリーン」"

      この映画「ソイレント・グリーン」の原作は、アメリカのSF作家ハリー・ハリソンの「人間がいっぱい(Make Room! Make Room!)」で、ハリソンは、「SFを書く目的は、もしかすると起こるかもしれない可能性の未来を、一種のショッピング・リストとして提供することである」と言っていますが、このSF作品は、かなり現実性のある未来について、その選択を迫っている問題作だと思います。

      もともと、SF映画といえば、異次元の空想的な超現実的な世界に展開される、おおらかでバラ色の明るい世界感を示すものがほとんどでした。しかし、1960年の「渚にて」(スタンリー・クレイマー監督)という、原子爆弾の乱用による地球の最後を示唆した映画以降のSFに、よりリアリスティックに現実感を伴い、悲観的な将来を描く映画が増えて来たという事は、現代社会の急速な、加速度的に増え続ける環境悪化によるものだと思います。

      監督は「ミクロの決死圏」「センチュリアン」の手練れの職人監督であるリチャード・フライシャーで、主演は当時、「猿の惑星」「地球最後の男 オメガマン」などのSF映画に連続して出演していたチャールトン・ヘストンで、共演陣として、エドワード・G・ロビンソン、チャック・コナーズ、ジョゼフ・コットンという錚々たる俳優が脇を固めています。そして、この映画はアヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しています。

      2022年のニューヨーク。4,000万人に膨れ上がった市民は、食糧とエネルギー不足、そして公害に悩まされ続けていました。空気はどんよりと灰色にくもり、気温も異常な状況で、人間を除いて生物は絶滅の危機に瀕しており、植物も市の一角に僅かに保存されているだけでした。

      エネルギーは枯渇して、家庭用の電力は入力によって自家発電するしかない状況で、ガソリンは既になくなっているので、多くの自動車は街のいたるところに放置されたまま、市民のねぐらとなっているありさまでした。人々は住宅にも入り切れず、階段や軒下にも寝転んでいて、食糧と水も極度に不足していて、牛肉や野菜は昔話にすぎないという、悲惨な状況が描かれていきます。

      そして、週に一度だけ政府から配給されるのは、独占企業のソイレント社が、海のプランクトンから作っているという食品ですが、海の汚染はその生産さえも困難にしているという噂がたっている程、事態は深刻な状況に立ち至っています。

      人々はまるで人民服のようなものを着ていて、夫婦という社会的な構成単位も既に消滅していて、「赤ちゃんよ永遠に」(マイケル・キャンパス監督)という映画で描かれていたように、出産が政府から禁止されているのか、子供の姿を見る事も出来なくなっています。

      しかし、食糧とそれによって政治を支配する一部の特権階級は、昔以上の恵まれた生活を密かに送っています。これらの階級に属しているソイレント社の重役の殺害事件が起こり、この事件を追う刑事(チャールトン・ヘストン)の活躍する姿から、新しく売り出された"ソイレント・グリーンの謎"が次第に明らかになっていきます。

      この世で唯一有り余っている資源、しかも食糧を求めてやまぬもの---ソイレント・グリーンの原料は容易に推察出来ます。そして、この恐るべき状況には慄然としてしまいます。

      しかし、それをチャールトン・ヘストンの正義感が告発したところで、他の解決策があり得ないところが、絶望的でもあり、悲劇的でもあります。

      人々には、特に昔の良き時代を知る老人達には、何の希望もこの世には残されていません。そのような老人達のためには、安楽死のための「ホーム」と呼ばれる公共施設が用意されています。ただ薬のみを与えられて、ベッドの上から最後に陶然とした思いで見るのは、壁に映し出される、かつての美しかった地球の自然です。輝くばかりの自然の山河は、現在の我々にとっても、失われつつある懐かしい思い出の自然のように感じられます。

      そして、彼らの死体はソイレント・グリーン工場へと送られるのです----。

      社会の機構は、徹底した権力支配の管理社会となっていて、暗くなれば市民の外出は一切禁止されています。食糧暴動が起これば、ブルドーザーのような機械で一掃されるというように、治安維持と食糧統制に当たる警察の権限は絶大なものとなっており、それだけにその警察機構の内部は腐敗しているのです。

      どのような政治的なイデオロギーも、絶対的な資源の不足の下では、同じような警察国家でしかありようがないという事を示唆していて、心の底からゾッとするような戦慄を覚えます。

      自然環境以上に悪化した社会環境の描き方には、SF的な浅薄さがあるとしても、この「ソイレント・グリーン」という映画が示唆するような未来を選択するのか否かは、ひとえに"政治の問題"である事を、この映画は訴えているのです。
      >> 続きを読む

      2016/05/01 by dreamer

      「ソイレント・グリーン」のレビュー

    • 2.0

      特撮はお手の物なリチャード・フライシャー監督だし、主演が大作ならお任せなチャールトン・ヘストンだ。

      設定も2022年のニューヨーク。環境汚染でボロボロな都市に増えすぎた人口。
      「地球最後の男」を彷彿とさせる物語。
      電気は自家発電だったりと笑わせる世界観は見ものだが、物語自体があまりにも小粒で設定を生かせずじまい。

      アクションシーンもあるにはあるが、迫力も緊張感もまるでないのには参る。

      そして問題のラスト。ほとんど放棄ともいえるような置いてけぼりの感があるラスト。
      単なる警告のためだけだとしたら、映画とはいえない代物だ。
      >> 続きを読む

      2015/07/03 by オーウェン

      「ソイレント・グリーン」のレビュー

    • 3.0

      実際にあり得そうで、とても恐く感じました。
      チャールトン・ヘストンの演技も猿の惑星ぐらい素敵◎人間がブルトーザによって排除されるシーンは印象的でした☆
      それとこの映画を見たあと普段の生活がなんだか優雅に感じました♪
      展開は地味だけど実にリアルに見せられる映画でした!

      ソイレント社の秘密とは!?

      2015/02/07 by きりゅう

      「ソイレント・グリーン」のレビュー


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