こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

ギルティ 罪深き罪

Guilty as Sin
ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ホラー , ドラマ
公開: 1993/09/23
製作国: アメリカ
配給: ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン

    ギルティ 罪深き罪 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全1件
    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "ひとりの女弁護士を通して訴訟社会アメリカへの痛烈な皮肉を描いた、シドニー・ルメット監督の問題作 「ギルティ 罪深き罪」"


      この映画「ギルティ 罪深き罪」は、知的に楽しめるアメリカ映画であり、見応え十分な、「十二人の怒れる男」「評決」のシドニー・ルメット監督の問題作です。

      この映画は、まず役者がとてもいいですね。主演のレベッカ・デモーネイ、あどけなさと艶っぽさを奇妙に同居させている女優であり、誠に屈折したエロティシズムを発揮していて、かなり魅せます。まさしく、妖しい魅力の少女、いや、少女のような妖婦と言うべき魅力を発散させています。

      「ゆりかごを揺らす手」の恐ろしいベビーシッターの演技で絶賛された彼女が、今回は辣腕の弁護士に扮します。法廷で滔々と弁舌をふるって、検察側の鼻をあかし、鮮やかに無罪を勝ちとるという場面から、このドラマは始まります。

      それを傍聴席から一人の男がじっと見ています。ドン・ジョンソン、TVの「マイアミ・バイス」で名を売った二枚目俳優ですが、意外な事に、これがレベッカ・デモーネイを上回る迫力で存在感を示します。

      彼は彼女に弁護を依頼します。ドン・ジョンソンは、妻を自室の窓から放り出して殺した容疑で逮捕された問題の人物です。どんな被告でも無罪に出来る自信を持っているレベッカは弁護を引き受けますが、次第におかしな状況になって来ます。

      ジョンソンがあまりにも妙な男で、図々しく彼女につきまとうのです。粘着気質で、まるで遠慮というものを知らず、あげくの果てには、肉体関係を迫ったりするのです。そして、彼女の恋人に会って、強迫めいた事までするのです。

      気味が悪くなったレベッカは、弁護人を降りようとしますが、時すでに遅し、彼の仕掛けた罠にはまってしまいます。

      法の前では、全ての人間は平等です。どのような容疑者でも弁護を受け、無罪を主張する権利があります。そのために弁護士が存在し、あらゆる法廷テクニックを駆使して、被告を無罪へと導くのです。しかし、ここで問題になるのは、弁護士たちの罪に対するモラルはどうなっているのだろうか? 本当に、彼らはどのような被告でも弁護するのだろうか?----というのが、この作品のテーマであり、原題の「Guilty as Sin」、つまり、「罪ゆえに有罪」は、この事を意味しているのだと思います。

      ジョンソンは、本物の殺人鬼なのです。そればかりではなく、彼はレベッカをも殺してしまおうと計画しているのです。そして、彼女は途中でその事に気がつきますが、弁護士の守秘義務というものがあって、依頼人の秘密を明かす事が出来ないのです。

      こうして、追いつめられた彼女は、ジョンソンを有罪にするために、つまり、わざと負けるため、偽の証拠をでっち上げるのです。弁護すべき被告を逆に、有罪に陥れようとする弁護士。この展開が最高に面白く、訴訟社会アメリカに対する痛烈な皮肉になっていると思います。

      シドニー・ルメット監督の演出も、さすがと思わせます。レベッカの法律事務所が高層ビルのオフィス、自宅は高層マンション、ジョンソンの自宅も高層マンション、というように舞台背景が高い所ばかり----。

      転落の危険にさらされている女主人公の運命を、象徴的に表現しているのです。当然の事ながら、クライマックスは転落のアクションとなります。このラストは弱いという公開当時の評価でしたが、演出としてはピシッと一本筋が通っていて、このラストでなければならなかったと思います。
      >> 続きを読む

      2016/05/31 by dreamer

      「ギルティ 罪深き罪」のレビュー

    この映画を最近、ラックに追加した会員

    ギルティ 罪深き罪
    ギルティツミブカキツミ

    映画 「ギルティ 罪深き罪」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画