こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

真夜中の刑事 PYTHON357

Police Python 357
ジャンル: アクション
製作国: フランス
配給: 東映洋画

    真夜中の刑事 PYTHON357 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全1件
    • 4.0 切ない ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このフランス映画「真夜中の刑事 PYTHON357」は、フィルム・ノワールというよりも、刑事と警察署長と若い女との三角関係をテーマにした、クールな雰囲気が全編を覆う、渋い映画だ。

      ひとり者の中年の刑事を、当時57歳のイヴ・モンタンが歳を全く感じさせない程、若々しく演じているが、彼がコーヒーを淹れたり、目玉焼きをつくったり、あるいは、鋳型に溶けた鉛を流し込んで、コルトの弾丸を"手づくり"する描写などの、そういうディテールの描写への執着が、この映画の大きな魅力になっていると思う。

      この映画の物語は、少し因果物めいている。この主人公の中年の刑事マルク(イヴ・モンタン)は、幼年の頃、捨て子にされて育ったのだが、その過程において、人の暖かい心に触れることが多かったのだろう。そうした男の人なつこい微笑を、まだ失ってはいない。

      この男が、偶然、出会い、愛するようになった若い女シルヴィア(ステファニア・サンドレッリ)は、実はマルクの上司にあたる警察署長ガネー(フランソワ・ペリエ)の愛人だったが、マルクはその事実を全く知らないのだ。

      そして、ガネーとの仲を清算しようとしたシルヴィアは、逆上したガネーに殺されてしまう----。

      そして、マルクがその事件の担当を命じられるのだが、彼女が殺されたその夜、マルクは彼女のアパートにいっており、目撃者の証言から、彼が犯人だと疑われる危険が迫ってくることに----。

      このように、この映画はひと味もふた味も違う刑事物なのだが、フランスの名優イヴ・モンタン、フランソワ・ペリエ、警察署長の病身の妻役のシモーヌ・シニョレの三人が、当時イタリアの若手演技派女優だったステファニア・サンドレッリを交え、美しいオルレアンの町の情景の中に醸し出す演技の味わいは、やはりフランス映画の醍醐味だ。

      このモンタンの愛情に飢えている中年の刑事は、女の躰をいつくしむように拳銃のPYTHON357の手入れを、入念に行ない、それにオーバーラップして、朝食の支度をする彼の手が卵を揚げ、コーヒーを淹れるという冒頭のシーンから、凝りに凝った映像でディテールの描写にこだわる、アラン・コルノー監督の演出は実にクールで醒めている。

      フランス映画の情感に酔える、いい映画だ。
      >> 続きを読む

      2016/12/06 by dreamer

      「真夜中の刑事 PYTHON357」のレビュー

    この映画を最近、ラックに追加した会員

    真夜中の刑事 PYTHON357
    マヨナカノデカパイソンサンゴウナナ

    映画 「真夜中の刑事 PYTHON357」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画