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ブルージャスミン

BLUE JASMINE
公開: 2014/05/10
製作国: アメリカ
配給: ロングライド(提供 KADOKAWA=ロングライド)

    ブルージャスミン の映画レビュー (最新順)

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    全22件
    • 5.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      悲劇は容易に喜劇になり得る。

      「ブルージャスミン」は、シニカルな作風で秀作を生み出すウディ・アレン監督の真骨頂が発揮された人間ドラマだ。

      「欲望という名の電車」のブランチよろしく、過去に生きるどん底のヒロインの内面を鋭く、深く掘り下げている。

      大学を中退して実業家と結婚し、ニューヨークで優雅な生活を謳歌していたジャスミン(元の名はジャネット)は、結婚生活の破綻で全てを失い、サンフランシスコで質素に暮らす妹ジンジャーの元へ。

      かつての生活が忘れられないジャスミンは、上流階級への返り咲きを目論む。
      精神安定剤と酒が手放せないブルーな彼女の行く末は-------。

      落ちぶれてもなお、エルメスのバッグを片手に、シャネルのジャケットを羽織る女、ジャスミン。
      それが彼女の虚栄心を満たすアイテムであり、自己防衛のための鎧なのかも知れない。

      平凡だからと、名前を変えるジャスミンは、現実を都合良く"盛り"、事実をすり替える虚言癖の持ち主だ。
      自信のなさを取り繕う嘘は、やがて肥大化し、破滅へと続く道なのに。

      現実から目を背ける元セレブを演じるのは、現在のハリウッド映画界でメリル・ストリープと並んで演技派女優の最高峰とも言えるケイト・ブランシェット。

      エレガントなオーラを振りまく一方で、没落した彼女の尋常ではない目つき、過去に執着する姿は、まさに鬼気迫るものがあり、おかしみすら漂わせている。
      この圧倒的な演技で、ケイト・ブランシェットはアカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いている。

      対する庶民的な妹役のジンジャーを演じるサリー・ホーキンスも、リアルな存在感があって実にいい。
      武骨な男に惚れる、どこか隙がありそうなジンジャーは、姉とは正反対の道を歩む。

      何が幸せなのか。他人からどう見えるかではない。感じるのは自分自身だ。
      >> 続きを読む

      2018/11/14 by dreamer

      「ブルージャスミン」のレビュー

    • 2.0 切ない

      ウディ・アレンなので、もう少しひねりがあるのかと思っていたら、
      スタイリッシュな「焼けたトタン屋根~」みたいなお話。
      予想通りの展開。
      でも、きっと、人間ってこうなんだろうな。
      自分の世界を壊したくなくて、頑なに現在のライフスタイルにしがみつく。
      やるせない感じ。

      2018/03/14 by pililani

      「ブルージャスミン」のレビュー

    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ケイトブランシェッドが没落したセレブを演じてた。上手いなぁ〜ほんとヤバイ人に見えた。
      傲慢でプライドが高く、どーしよーもないくらいダメなんだけど…どこか可愛らしくて憎めない。
      いや、出てくる人皆んな絶妙にダメな奴で人間くさくて、ほんと人間なんてこんなもんよねって。

      ジャスミンは自ら招いた結末とはいえ切なく彼女の幸せを願わずにはいれない。初のウッディアレン。こんな苦い映画だとは知らなかったけど嫌いじゃない。
      >> 続きを読む

      2018/03/07 by sayonara-3

      「ブルージャスミン」のレビュー

    • 5.0 笑える

      ジャスミンは富豪である夫のハルの元で何不自由ない暮らしをしていたが、ハルの浮気によって別れることに。
      仕方なく妹ジンジャーの住むサンフランシスコに転がり込む。
      しかしセレブ生活に慣れ切っていたジャスミンは、庶民の生活に全く馴染むことが出来ない。

      近年のウディ・アレン作品とは一線を画すドラマ。
      とはいえ前半部分はセレブが庶民に慣れようと必死な姿が描かれ笑いを誘う。
      しかし物語が進むにつれ、笑うこともできないほど悲惨な女の姿が暴かれる。

      庶民である妹と対峙してセレブの惨めな適応ぶりを見せるのだが、そういう枠には収まらないケイト・ブランシェットの凄まじいパフォーマンスが拝める。
      出だしからして自分のことしか話さず他人は興味なし。
      そのくせ自分が気に入らないことがあると、抗鬱状態の薬を飲まなければいけないほど。

      彼女は美人であるから許されるという立場が分かっているという、まあ傲慢で自我の塊。
      誰も一緒に付き合いたくないという女性を、ここまで的確に演じられるブランシェットはオスカーを獲って当然。

      ラスト辺りに明かされる真相と、迫真の形相。
      アレンはどこまででもシニカルにジャスミンを見続けるのである。
      >> 続きを読む

      2017/11/23 by オーウェン

      「ブルージャスミン」のレビュー

    • 4.0

      気になっていてようやく鑑賞したものの、そもそもなんでチェックしていたかも忘れていて・・・。鑑賞後、よくよく考えてみると監督がウディ・アレンだからでした!そう考えると、ウディ・アレンがブツブツ言う役柄をケイト・ブランシェットが非常に上手に演じておりました。アレック・ボールドウィンは相変わらず浮気するどうしようもない旦那役が異様にしっくりきます。彼のプライベートは大丈夫でしょうか(笑)

      本作の良い部分はずばり演出とケイト・ブランシェットの演技ですね。まず、演出ですが、精神がおかしくなっていく様をドラッグなしで表現しています。これはアメリカ映画らしくありません。精神安定剤やお酒には頼りますが、ドラッグは出てきません。この点に関しては好感を持てます。また、旦那と妹はすぐ寝てしまうタイプのようですが、そんなキャラがいるにも関わらずベッドシーンがないのも健全というか、そういうシーンなしの演出もできるもんですねー。

      で、この演出の中で深刻に病んでいくのはまさに彼女の演技のたまものですかね。決して気持ちが良い内容ではないので、ハッピーになれる映画ではありませんが、見る価値もあるかもしれません!
      >> 続きを読む

      2017/06/05 by メッシイ

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