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陸軍中野学校

The School of Spies
ジャンル: ミステリー・サスペンス , 日本映画
公開: 1966/06/04
監督:
製作国: 日本
配給: 大映

    陸軍中野学校 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 5.0 切ない ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      増村保造監督、市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」は、日本のスパイ映画の傑作だ。

      このシリーズは、市川雷蔵の晩年に近い頃の作品で、この作品の3年後に彼はこの世を去るが、果たして、その物悲しさが漂っているように見えたのは気のせいだろうか。

      タイトルバックに、静かなドラムの音が響く。
      独特のムードで始まるこの作品の魅力は、女性を描かせると超一流と言われる、鬼才・増村保造監督が、アクション性とミステリー性が必要なスパイ映画を撮ったことだ。

      そして、その意味はラストシーンで明らかになりますが-------。

      タイトルが終わると、まさに小津安二郎監督作品を思わせるような、平凡な庶民の家庭の描写で始まります。
      しかし、そのまま一気に中野学校の訓練シーンへと続く、無駄のない脚本はなかなかのものだ。

      草薙中佐(加東大介)が巧妙に椎名次郎(市川雷蔵)の才能を、机の上に置いたものを当てさせたり、巧妙な会話の中に見出していく導入部は見事というしかありません。

      それに続く訓練シーンは、さすがに日本的で、少々陰惨なところもないわけではありませんが、その弱点を細かいシーン展開で補い、同期生の自殺や、悲劇などの場面もそこそこの長さにとどめた展開はうまいと思いますね。

      訓練シーンが中心で、主人公がこれからどうなっていくのか、いかにひとり立ちするのかが、この作品の主題であるので、派手なアクションシーンなど、007などに見られるような場面を期待するのはお門違いで、そこがこの作品の傑作たるゆえんかもしれません。

      自らが一流のスパイになるとともに、主人公を探すべく奔走していた婚約者(小川真由美)が、英米のスパイになってしまうくだりの物悲しさは、嫌味もなく、といってメロドラマ的でもないところは、さすが増村保造監督の手腕でしょうね。

      さらに、この映画の構図ですが、非常に物の配置や調度品、襖のデザインなどについて、絵画的に緻密な計算がされています。

      主人公は、決して他の人物に隠れない画面作り、常にどこか苦痛にゆがむ姿を背景にしながら、別の物語が一方で進む画面展開のうまさ。

      クライマックスで、あまりにも悲しい結末にもかかわらず、どこか淡々としている、主人公のこの行動の冷徹さ。

      時の日本、時の軍人の姿を映し出すと共に、東洋的なスパイ映画として結実させんとするスタッフたちの意気込みが、見事に出ていたと思いますね。
      >> 続きを読む

      2021/04/08 by dreamer

      「陸軍中野学校」のレビュー

    • 5.0 切ない ハラハラ クール

      かっこいい。
      古くささを感じさせない。

      スパイの存在は、日本のためではなく、最終的に世界平和のためというのが、日本の戦時中を描いた映画としては斬新なのでは。
      とてもしびれた。
      そして、その理念で中野学校の訓練生のモチベーションがあがる感じにリアリティがあってこちらもぐっと引き付けられた。

      白黒で古い映画だからと敬遠気味の人は、騙されたと思って見てみて。
      オススメ。
      >> 続きを読む

      2017/05/10 by unkuroda

      「陸軍中野学校」のレビュー

    • 4.0

      市川雷蔵演じる主人公の渇いた物腰が、この映画が醸し出す空気感のすべてを体現している。
      その様は、とても整然として美しい反面、おぞましさと狂気がふいに顔を見せる。
      この男は一体何を考えているのか。
      ストーリーの進展と共にそれは絞り込まれ明らかになってくる筈なのに、クライマックスに突き進むほどに、彼の心情は靄がかかるように見えなくなるようだった。
      それは即ち、主人公・三好次郎もとい椎名次郎が、本物のスパイに成った表れだったのかもしれない。
      スパイ・椎名次郎は、僅かに残っていた愛する者への情を、使命という名の非情で闇の中に埋め込み、世界の混沌へと歩み出していった。

      実在したスパイ養成所「陸軍中野学校」の実情を描いたこの50年前の映画は、決して一筋縄ではいかない娯楽性と狂気性が入りじ混じっている。
      描き出される時代と舞台に共鳴するように、この映画そものものが非常に混沌としている。
      ただし、混沌としてはいるが、難解なわけではない。映画としては、娯楽作品としての立ち位置をきちんとキープしている。
      それはまさしく、往年の日本映画会の底の深さであり、ただ凄い。

      美しき能面のような主人公が、この先どのような“表情”を使い分けて、スパイという行き方を全うしていくのか。
      そして、彼が手繰り寄せるのは、世界の平和か、それとも更なる混沌か。
      この後のシリーズ作品を観ていくのが、楽しみでもあり、恐ろしくもある。
      >> 続きを読む

      2016/05/08 by tkl

      「陸軍中野学校」のレビュー

    • 3.0

      勉強、勉強。日本陸軍とは?もっと研究したくなりました。

      2015/12/14 by kaiteru

      「陸軍中野学校」のレビュー

    陸軍中野学校
    リクグンナカノガッコウ

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