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カルメン故郷に帰る

ジャンル: 日本映画 , ドラマ , コメディ
公開: 1951/03/21
監督:
製作国: 日本
配給: 松竹

    カルメン故郷に帰る の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 0.0

      日本初のカラー商業映画。木下恵介監督。

      東京でストリッパーになった娘が、浅間山麓の故郷に友達に連れて帰ってきて、巻き起こす騒動を描いた人情喜劇。

      これ、『東京物語』よりも、前の作品なんですね。そうとは思えないほど開放的。

      技術的な問題でほとんど外での撮影。男性の顔は、なんだか青白く映っている。

      とにかくカメラが動く、動く。カメラが動かないときは、人が遠くから走ってきたり、遠くへ走っていったり。

      浅間の麓の雄大な風景をバックに高峰秀子と小林トシ子が派手な衣装で歌って踊る。とても健康的で、あっけらかんとしている。

      しかし、せっかくのカラーなのに背景はまるで芝居の書割みたいだ。浅間山のショットが芸もなく繰り返され、肝心のストリップシーンにも躍動感がなかったのは、室内だからか。

      ストーリー自体にこれといった面白みもないけれど、機関車でやって来て、やはり機関車で颯爽と去ってゆく二人を観ると、なにがしか満足が得られるから不思議だ。

      堅物の校長先生を演じたのは、笠智衆。興行師を投げ飛ばすシーンに、唯一笑った。

      盲目の貧しい演奏家の使い方が好きになれない。
      >> 続きを読む

      2019/11/21 by かんやん

      「カルメン故郷に帰る」のレビュー

    • 3.0

      東京で働く踊り子の娘がハイカラな姿で里帰りをし、村人の注目を集めたコメディ映画。田舎と都会の格差を芸術の話を持ってくる事で、より鮮明になっている。カルメンのお金が学校の子供達の為に使われるのが良かった。

      2018/09/14 by kinako

      「カルメン故郷に帰る」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」は、日本で最初のカラー映画として有名な作品です。
      それまでも部分的にカラー・フィルムを使った作品はありましたが、全部カラー・フィルムの作品はこれが初めてなんですね。

      ただ、まだ初期のものだから今日の発達したカラー・フィルムに較べると色彩が淡く、特に赤色がよく出なくて橙色に近い色になっている。

      照明の光の量に限度のある室内場面は色が良く出ていません。
      だから、室内の場面はうんと少なくしているようなんですね。

      つまり、カラー映画としては技術的に不完全なものなのですが、観ていて、私はむしろ、なんでもあまりに鮮やかな色に写ってしまう今日の発達したフィルムより、この不完全なフィルムの方が、あっさりした素朴な味わいもあって、題材によっては悪くないと思う。

      この映画の物語自体は、シンプルなものだ。
      子供の頃に高い木から落ちて頭が少しおかしくなった村の娘が、東京へ行ってストリップ・ショーの踊子になって、リリイ・カルメンと名乗っている。

      彼女は、自分は成功した芸術家だと思っており、故郷に錦を飾るつもりで同じストリップ劇場の仲間のマヤ朱美を連れて、浅間山のふもとの信州の田舎に帰ってくる。

      村の男たちは、ストリップ・ショーが見られるというので大騒ぎ。
      彼女をバカにしながら、うわべではおだてて小屋掛けをして、踊らせて大いに楽しむのだ。

      しかし、彼女の両親や学校の先生たちなどは、恥ずかしくて悲しくて大弱り。
      それでも、本人たちは立派な芸術を披露したつもりで、大いに満足して東京へと帰ってゆくのだった-------。

      脚本も書いている木下恵介監督としては、ストリップがもてはやされる軽薄な戦後の風潮を、セリフでは大いに批判しているのであるが、リリイ・カルメンを演じる高峰秀子が、実に大らかで健康的なコメディエンヌぶりを見せ、マヤ朱美の小林トシ子もなかなかよく、二人が浅間の大自然の中でパッと衣裳を脱いで踊り出すあたりは、嘆かわしいどころか戦後ならではの解放感が横溢していて、とても愉快なんですね。

      まさに天真爛漫。高峰秀子は、この後もっぱら深刻な映画の大女優になっていくのですが、若い頃はとても可愛い歌うアイドルで、その面での彼女の代表作であると思いますね。
      >> 続きを読む

      2018/06/26 by dreamer

      「カルメン故郷に帰る」のレビュー

    • 4.0 笑える 元気が出る

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      日本初の総天然色(カラー)映画であるこの作品。長野の雄大な、冴え冴えとした自然を大きなスクリーンで見た観客はどう思っただろうか。
      話は単なるコメディのようで、非常に風刺が効いたストーリーである。
      主人公のリリーカルメンは、少し頭の足りない女性で、東京でストリップのような仕事をして稼いでいる。
      そんなカルメンは自分は崇高な芸術家だと思い込んでいて、故郷に錦を飾りに来たといって久々に北軽井沢帰ってくるという。
      地元の人は、カルメンたちの破廉恥な服装に驚くも、自分たちを芸術家と信じているカルメンたちはそんなことお構いなし。
      田舎の村をさんざんかき回して行く。最終的に村でストリップショーを開くことになるのだが、村の人たちには彼女たちのやることが芸術か芸術でないかの区別はつかず、ただ女の裸を見るために多くの人が集まる。(もちろん彼女たちのしていることは芸術ではない。)
      当時の東京の浮かれた風潮を田舎と東京との温度差で炙り出して見せていて、とてもシニカル。

      また同時に人間なんて芸術どうこうの前に女の裸のほうが興味あるんだぜ~というような人間のどうしようもない性を感じさせる。
      そして、最終的にカルメンは本当の芸術(あくまでストリップに対して)を追い求める佐野周二やこれからの子供たちに、恩恵をもたらして帰っていく。
      この、本当の芸術というのが、あまり説教臭くなく、現代でも置き換えが可能なので、今見ても面白い作品になっている。
      木下惠介は、彼の弾くオルガンこそが本当の芸術である、ということが言いたかったのではなく、ストリップの対照オブジェクトとしてあの作曲家を設定しただけにすぎない。
      いつの時代も、ああいうストリップ的な文化は絶えず発生しているが、それに対して旧来の芸術こそ本当で、残すべきである、という田舎の保守的な立ち位置を客観的に表現していると捉えられる。
      ということで、どちらがいいとか悪いとか、そういうことを全部置いといて、当時の風潮を蚊帳の外から見たらこうですよ、というような作品。
      救いなのはどちらの(カルメンも佐野周二も)立場の芸術家も、一生懸命に自分を表現していることである。
      もしかしたら、芸術に必要なのはこの一生懸命な姿勢である、ということが言いたかった?これは深読みか。
      そしてとにかく!高峰秀子がすごい!24の瞳や喜びも悲しみも幾歳月ですら、こんなに演じ分けれるのすごいな~と思っていたのに、この作品ではいわれなければ高峰秀子と気づかないくらい本当に別人のようだ。
      上品な役者は、どんな汚れ役をやっても上品な部分が残ってしまうのが常だが、高峰秀子はそうではない。
      いい言い方かわからないが、完全に上品さが消えているのである。
      まさに、この作品世界に溶け込んでいるような。「高峰秀子」を完全に忘れて作品が見られるのがすごい。
      見てよかった。
      >> 続きを読む

      2016/11/01 by 130

      「カルメン故郷に帰る」のレビュー

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