こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

ブルーベルベット

Blue Velvet
ジャンル: 外国映画 , SF , ホラー , ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 1987/05/02
製作国: アメリカ
配給: 松竹冨士

    ブルーベルベット の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全3件
    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "無垢な人間たちが自我の幻想的な世界に投げ込まれる、日常に潜む悪夢をえぐる倒錯ワールドを描いたデヴィッド・リンチ監督の「ブルーベルベット」"

      この映画「ブルーベルベット」は、いかにもデヴィッド・リンチ監督らしい映画だと思います。のっけからショッキングな映像の連続で、話がどんどん進むにつれて、そのおぞましさを増していくのです。

      映画の冒頭、ありふれた、のどかな住宅地の前庭で男が水を撒いています。すると、その男が突然、倒れ、異様な世界の幕が切って落とされます。そして、カメラは青々と茂る緑の芝生に近づき、気持ちが悪くなるほどの接写で昆虫の大群を映し出していきます。

      強烈に我々観る者の不安を煽るこの対比で、リンチ監督は周到にミステリーの舞台を準備するのです。

      "純粋と不純、無垢と悪意"、中流階級の平穏な生活とその下にうごめく暗黒の動物世界を描く物語が始まっていきます----。

      突然、倒れた父を見舞う主人公のジェフリー(カイル・マクラクラン)は、その帰途、野原で切り落とされた人間の耳を見つけます。その耳の謎を解こうと、それを探偵のところへ持ち込んだことをきっかけに、ジェフリーは"残虐でエロティックな闇の世界"へと引きずり込まれていくのです----。

      まるでアニメの冒険物語のような展開ですが、無垢な青年を待ち受けるのは、"サド侯爵の世界"に迷い込んだような強烈な体験なのです。

      そして、この耳の謎を解くために、怪しげなナイトクラブの歌手ドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)を見張るうちに、ジェフリーは"異様な性の儀式"を目撃することになります。

      そこで飛び交う卑猥な言葉と麻薬、ドロシーをサディスティックに責めるフランク(デニス・ホッパー)という男の存在----。このデイス・ホッパーの怪演がとにかく凄い、凄すぎるのです。

      "倒錯と虐待の性的心理劇"が、目くるめくような悪魔的な映像で繰り広げられていくのです。

      この二人に事件はどう関係しているのか? はたして、耳の持ち主はどうなったのだろうか? 謎はますます深まり、我々観る者を不条理の世界へと引きずりこんでいきます。

      「マルホランド・ドライブ」や「イレイザーヘッド」など、確かにデヴイッド・リンチ監督の作品は、万人受けするものではないのかも知れません。しかし、彼は紛れもなく、"本物"の作り手だと思うのです。

      "病的な脅迫観念と妥協のない誠意"を、リンチ監督は、いかにもアメリカ人らしい形で見事に結び付けてみせるのです。その彼のあまりにストレートな大胆さは、時に幼く感じることもありますが、しかし、それは彼の"純粋さ"の表われなのだと思います。

      "無垢な人間たちが、自我の幻想的な世界に投げ込まれるこの映画は、"罪と贖罪、真の愛"をめぐる心のやましさを描いた寓話なのだと思います。

      なお、この映画は1986年度の全米批評家協会賞の最優秀作品賞・監督賞・助演男優賞(デニス・ホッパー)・撮影賞を、同年のLA映画批評家協会賞の最優秀監督賞・助演男優賞を、インディペンデント・スピリット賞の最優秀主演女優賞(イザベラ・ロッセリーニ)を、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭のグランプリを、それぞれ受賞しています。
      >> 続きを読む

      2016/09/05 by dreamer

      「ブルーベルベット」のレビュー

    • 3.0

      カルト界の巨匠(笑)デヴィット・リンチ監督作品。
      一般受けしないことで有名な監督なのですが(笑)、個人的にはリンチ監督と言えば、コレ!という感じがする。
      他作品より比較的わかりやすく、かつ彼の世界観が思う存分発揮されているからですかね・・
      「ロストハイウェイ」や「イレイザーヘッド」も捨てがたいんだけれども、あちらはちょっとカルトすぎるし。

      主人公の大学生が切り落とされた人の耳を見つけてしまうことから狂気の世界に引き込まれるサスペンス。

      わけの分からないクレイジーな人々、現代アートを思わせるような映像感覚、現実と夢が同一線上にあたかも存在するかのような眩惑性など、悪夢のリンチワールドが思う存分堪能できるかと。

      「マルホランド・ドライブ」はリンチ監督作品の中でも最も難易度が高いと言われているのですが、もし気に入ったのであれば、こちらに手を伸ばしてみてもよいかもしれません
      >> 続きを読む

      2015/06/19 by ao-ao

      「ブルーベルベット」のレビュー

    • チャミーさん!! 
      リンチ作品は続けてみると胸ヤケを起こしそうですが(笑)時間をおくと妙に観たくなりますよね(笑)

      ungetumさん、
      イレイザーヘッドもよいですよね~
      冒頭のあのシークエンス、庭のシーンのパーンからズズーーーッと虫に寄って行くシーンはインパクトありますよね!リンチワールドへのスイッチが入る瞬間という感じで、象徴的だなーと思います


      >> 続きを読む

      2015/06/19 by ao-ao

    • ナイスなコメントでまたまたスイッチ・オンのマニアックな映画好きです!!

      2015/06/19 by チャミー

    • 4.0

      リンチ映画に関しては「ストレイト・ストーリー」ぐらいしか好きになれず、マルホランド・ドライブなどほとんど要約不可能な領域だった。

      そこでこの作品だがやたらと分かりやすく、混乱することもない。
      物語としてきちんとまとまっている。
      サスペンスなのかエロティックなのか。あるいは青春ドラマとしても取れる。

      デニス・ホッパーはやはり狂喜だ。酸素マスクをつけてるだとか、やたら細かい設定がキャラを引き立てている。
      このキャラ以外にもう一癖ほしかったが、物語として充分完成されている。
      >> 続きを読む

      2015/02/20 by オーウェン

      「ブルーベルベット」のレビュー


    ブルーベルベット
    ブルーベルベット

    映画 「ブルーベルベット」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画