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大河の一滴

ジャンル: ドラマ
公開: 2001/09/01
製作国: 日本
配給: 東宝

    大河の一滴 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 4.0 泣ける 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      幼馴染のヒロイン(安田成美)を思う
      郵便局員 榎本昌治役の
      渡部篤郎さんお目当てで見た

      金沢の方言を使っており
      それがとてもステキ

      若いころにラッパを吹いていて
      金沢の楽団に知り合いがいる昌治

      ヒロインが肩入れしている
      ロシア人トランペッター(セルゲイ・ナカリャコフ)に
      楽団のオーディションを受けさせたり、
      家に住まわせたりしている

      ヒロインからは平凡を愛する平凡な人と言われるが
      そういうのが似合う昌治

      ヒロインが
      トランペッターがロシアに送還され、
      本当に恋人がいるのか確かめるのについてきてと言われて
      憤りはするけれど
      大声出したりするわけではない

      ヒロインの
      がんに侵された父(三國連太郎)が
      子供のころ終戦間際に大陸で聞いた
      ソ連兵の歌を思い出させるトランペットの曲だと
      トランぺッターに語るシーンも
      ほのかな胸の痛み

      ヒロインの友人(南野陽子)が
      亡くなる前にヒロインに会いに来て
      理由が明らかにされた自死が展開される辺りも
      慟哭ではない寂しい思いが醸し出される

      確かに
      父が亡くなっての一連の場面は
      悲しみに包まれるが
      全編、激しさとは無縁のストーリー進行

      序盤で退屈を覚えてしまったが、
      この雰囲気が
      セルゲイの演奏するトランペットのもの悲しさとも相まって
      段々何とも言えない味になる

      それにしても、
      成美ちゃんとロシアの列車に乗って帰途につくシーンで
      じっと窓外をみる風情が
      渡部篤郎さん、何とも美しい
      >> 続きを読む

      2020/10/25 by 紫指導官

      「大河の一滴」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「大河の一滴」は、原作は五木寛之のエッセーだが、味わいはむしろ、四人姉妹の人生を描いた五木の小説「四季」シリーズに近いかもしれない。

      主人公の雪子(安田成美)は、20代後半の美しい女性。東京の輸入雑貨店で働いている。故郷の金沢に住む幼馴染みの昌治(渡部篤郎)に求愛されているが、街の雰囲気と同様に、何か物足りなさを感じて応じることができないでいる。

      そんなある日、雪子はロシアの若いトランペッターに出会い、彼に惹かれていく。ところが、その後、父親が倒れ、彼女は金沢に帰ることになる-------。

      この映画は、極めてオーソドックスな作りだ。神山征二郎監督は、ストーリーテリングに徹している。観る人によっては、多少古くさく感じるかもしれない。しかし、売らんかなのあざとさの目立つ日本映画が多い中、かえって新鮮に映るから不思議だ。

      例えば、父親の死の扱い。最近の日本映画は、死を予感させる場面の後に、すぐ葬儀の場面をつないだりする。描き過ぎは格好悪いとされているのだ。

      しかし、神山監督は、目をむいてこときれる父親と、悲しむ家族の反応を愚直なまでに丁寧に描いている。あるいは雪子が東京から金沢にやって来る場面には、飛行機が着陸する映像を挿入したりもする。

      このように常識的な作りの中に、常識を逸脱したものが紛れ込むと、普通以上に強い印象を与える。それが雪子の人物像であり、昌治との愛の形なのだ。

      雪子はわがままな女だ。しかも、美しい容姿を持つ者のみに許されるタイプだから、質が悪い。昌治の愛を絶対的に信じて甘えきっている。昌治は、反発を覚えながらも彼女から去れないのだ。

      最後に雪子は昌治にとんでもない"お願い"をする。彼は激怒するが、結局聞き入れる。周囲から腰抜け呼ばわりされても愛を貫き通す。

      この二人の異様な関係は、谷崎潤一郎の「痴人の愛」を彷彿とさせるものがある。性の匂いを抜いたナオミと譲治の関係のように。

      男にとって許し難いはずの女が、いつの間にか魅力的になっている。そんなことを思わせるのも、オーソドックスな枠組みのなせる業なのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2018/03/29 by dreamer

      「大河の一滴」のレビュー

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