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アルバート氏の人生

Albert Nobbs
ジャンル: ドラマ
公開: 2013/01/18
製作国: アイルランド
配給: トランスフォーマー

    アルバート氏の人生 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      男になりすましている女が、女の服を着て、男のように歩く場面が映画の中に出てくる。
      遠目でも近くからでも、男にしか見えない。表情やしぐさが男なのだ。

      それでも、男臭さを振りまいているわけではない。むしろ中性的だ。
      白でも黒でもない灰色の時間が長かったせいか、気持ちが片付いていない。
      女に戻って嬉しいのだろうか、それとも戸惑っているだけなのか。

      この映画「アルバート氏の人生」は、終始一貫、この"宙吊り状態"を持続する。
      舞台は、19世紀のダブリン。主人公のアルバート・ノッブスは、ホテルに住み込んで配膳係を務めている。

      アルバートが女であることは、映画が始まってすぐに明かされる。
      演じているのは、今年のアカデミー賞で主演女優賞をまたしても逃してしまった無冠の女王ことグレン・クローズ。

      彼女が男装しているのは、性的な理由からではない。女であることがバレると職を失うからだ。
      そのため、彼女は目立つことを恐れている。口数は少なく、態度も控え目だ。内気で抑圧的で、経済的な安定をひたすら求めている。
      こつこつと貯めた金を床下に隠し、いつか小さな煙草屋を開くのが彼女の夢だ。

      そんなアルバートの前に、ヒューバート・ペイジ(ジャネット・マクティア)という大柄のペンキ塗りが出現する。
      煙草と冗談が好きで、闊達に振る舞うヒューバートだが、怪しいと思う間もなく正体が明かされる。

      こちらも男装の女だ。ただ、彼女は同性愛者で、妻もいる。
      アルバートは、飴玉を喉に詰まらせたような顔で秘密を分かち合う。

      監督のロドリゴ・ガルシアは、こんな話を淡々と撮っていく。
      上昇や転落のドラマはない。同性愛者のロマンスも出てこない。
      喜怒哀楽は、ほとんど形にされず、アルバートの慢性的な不幸せだけが、ダブリンの曇天のように延々と続いていく。

      そんな映画が面白いのだろうかと疑う人もいるだろうが、この映画には何とも言えない味があるんですね。
      味が出たのは、主人公のグレン・クローズが冒険をしているからだ。

      彼女は、主人公から性の匂いを消した。そして、野心の匂いを消し、知性や感傷を消し、物語の匂いも消した。
      ただ、不安と恐怖の匂いは残した。

      自分の正体を隠蔽し続けてまで、経済的な安定を求めようとする骨がらみの悲哀も、淡い体臭のように残した。

      その一方で、グレン・クローズは、ジャネット・マクティアの芝居を立てた。
      マクティアの明快な芝居は、雲の切れ間から射し込む光だ。

      この光が、アルバートの救いがたい薄暗さを際立たせる。
      いわば儲け役だが、これはグレン・クロースの仕込みだろう。
      光を受けると、アルバートの姿は影絵のように際立ってくる。
      >> 続きを読む

      2019/03/29 by dreamer

      「アルバート氏の人生」のレビュー

    • 4.0 切ない

      ホテルで働くベテランのアルバート・ノッブス。
      私生活では極力付き合いを避けているのは彼は女性であり、男装をしているから。
      そのホテルにペンキ塗りとしてきたヒューバートと出会い、アルバートの心境に変化が。

      グレン・クローズの男装のパフォーマンスはオスカーに充分値する。
      ただ何も知らなかったという意味では相手役になるジャネット・マクティアの演技も驚くことになる。

      完全に男性としてみていたが、実は女性であるという意外性。
      女性で産まれて男性で生きねばならない苦悩。
      敢えて淡々とする演出も映画としての完成度を上げている。
      >> 続きを読む

      2016/07/23 by オーウェン

      「アルバート氏の人生」のレビュー

    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      惜しい。期待はずれだったな…。

      コンセプトはとても面白く、
      きっちり煮詰めれば素晴らしい内容なのに残念。

      アルバートがヘレンに惹かれている描写が分かりづらいし、
      アルバートはヘレンを愛してるのかそれともただアルバートの想像する女性像をヘレンに見たててただ結婚をして店を開き自分の『嘘』の人生から解放されたいだけなのか。

      アルバートの死に至ってもあっけなさすぎ。
      俳優人は豪華なのにな…。

      ヒューバートがかっこいいだけかな。
      最後だけ綺麗にまとめられちゃって、
      アルバートの無意味な人生が可哀想かな。
      >> 続きを読む

      2015/02/17 by Gomez

      「アルバート氏の人生」のレビュー

    • 3.0

      ☆DVD☆
      レビューの評価がほぼ☆4か☆5という高評価の作品。
      女が独りで生きていくのが厳しかった時代と国。
      男装して男として働き続けてきた主人公の物語。
      一生懸命で、でも報われなくて、なんだか見ていて切なくなってくる。

      面白いんだけど…だけど、どうも私は生理的に合わなかったかも…。
      うーん、難しい。
      >> 続きを読む

      2015/02/08 by もんちゃん

      「アルバート氏の人生」のレビュー

    アルバート氏の人生
    アルバートシノジンセイ

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