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座頭市物語

Life and Opinion of Masseur Ichi
ジャンル: 日本映画 , 時代劇
公開: 1962/04/18
監督:
製作国: 日本
配給: 大映

    座頭市物語 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 5.0 切ない ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「座頭市物語」は、勝新太郎の人気を決定づけた大ロング・シリーズで、1962年から1989年までの間に、合計26本製作され、この作品が記念すべき第1作目の作品だ。

      勝新太郎は初めの頃は、大映で白塗りの二枚目の時代劇スターとして売り出されたが、同時期にデビューした市川雷蔵の端正で、きちんとした芸風にかなわず、差を付けられるばかりだった。

      それが「不知火検校」という作品で、目の見えない非情な金貸しという悪役を演じて、やりたいことを思いっきり奔放に豪快に、そして悪どく楽しんでやるという演技の新境地を開拓して、端正な市川雷蔵とは対照的なキャラクターを演じる、面白い役者になったと思う。

      そんな時期に、子母澤寛の随筆集「ふところ手帖」の中にほんの数行、盲人で居合抜きの達人の座頭の市というやくざがいたということが書かれていたのにヒントを得て、ツボ振りも居合抜きも目明き以上で女好きという、ヒーローというより、アウトローに近いキャラクター設定のもと、犬塚稔脚色、三隅研次監督、勝新太郎主演で映画化した、この大ヒットシリーズの第1作目が作られたのだ。

      第1作から3作目までは、まだアウトロー然としていた座頭市の出生に関する様々なしがらみが描かれているが、第4作目以降は、正式なシリーズとなり、座頭市が逗留する宿場の悪親分や悪代官をやっつけ、最後に三船敏郎、仲代達矢、近衛十四郎などの大物スターが扮した用心棒と対決するというパターンが出来上がった。

      この盲目の按摩でやくざの居合抜きの達人の座頭市は、目が見えないから自分から進んで悪党どものところへ乗り込んで行ってやっつけるというのではなくて、いつも彼をやっつけようとしてやって来る悪人どもを、自衛のために斬りまくるのだ。それも、敵の気配や斬り込んで来る刀の風を察知して、反撃するという神業のような、いわば、"社会的な弱者の抵抗"になっているのが、人気の秘密になっているのだと思う。

      劇場用の映画としては26本製作され、監督には三隅研次を初め、森一生、田中徳三、安田公義、池広一夫などの大映の一流の職人監督が、入れ変わり立ち変わり担当し、やがては勝新太郎自身も監督に乗り出している。

      この映画「座頭市物語」には、古典的な股旅ものの味があり、渋く、侘しく旅の哀愁が豊かに色濃く漂っている。

      座頭市は、下総の飯岡助五郎の客分となるが、釣りで知り合った肺病病みの浪人・平手造酒(天知茂)に友情を感じるが、この平手造酒は飯岡助五郎と犬猿の仲の笹川繁造の食客だったのだ。

      やがて、運命の糸は座頭市と平手造酒を対決へと導くことになる----。

      後にはスーパーマンになってしまう座頭市だが、この作品では冒頭、市が丸木橋をへっぴり腰で渡るシーンに代表されるように、盲目という致命的なハンデが随所に描かれていて、市の世をすねて生きているアウトロー性が強調されていて、三隅研次監督の淡々とした中にもメリハリの効いた演出が、見事に成功していると思う。

      座頭市を演じた勝新太郎の好演は言うまでもないが、斬られて死ぬ平手造酒を演じた天知茂も、これまた素晴らしく、新東宝時代に培ってきたニヒルな持ち味を十二分に発揮して、用心棒稼業の空しさが、利根川の川面を吹きすさぶ空っ風のように、観ている私の心の中を吹き抜けていくように感じさせてくれたのだ。
      >> 続きを読む

      2017/03/07 by dreamer

      「座頭市物語」のレビュー

    • 5.0

      座頭市第一作。

      市もまだ頭をきれいに剃りあげている。

      飯岡助五郎対笹川繁造の争いの中で市と客分同士として刄を交えることになるのが天知茂演じる結核を病んだ浪人・平手造酒。

      市に友情を感じつつも死を間近に控え、市との対決を待ち望み、居室でついつい腰の刄を抜いて恍惚とするくだりにぞくり。そこにカタカタという音が重なる。お盆におちょうしを乗せて入ってきた下女がその姿に震え上がっていたのだ…こういうくだりもうまい。 >> 続きを読む

      2015/11/14 by ジェイ

      「座頭市物語」のレビュー

    • 3.0 クール

      記念すべき一作目。

      この時点ですでに魅力あるアウトロー像が完成していることに吃驚。

      89年の勝新監督版や北野監督版が、この一作目にこだわり、出発点としてるのは間違いないですね。

      2014/11/09 by 備忘録

      「座頭市物語」のレビュー

    • 明智小五郎役のイメージが強い天知茂さんですので、座頭市の相手役の用心棒と言うのは意外に感じてしまいました。 >> 続きを読む

      2014/11/09 by ice

    • 50年以上前の作品にして、今も通用する映画。素晴らしいですね!

      2014/11/09 by メッシイ

    座頭市物語
    ザトウイチモノガタリ

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