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親鸞 白い道

Shinran:The Path to Purity
ジャンル: 日本映画 , ドラマ
公開: 1987/05/09
製作国: 日本
配給: 松竹

    親鸞 白い道 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      仏教に限らず宗教一般に疎いまさに「縁なき衆生」としては、親鸞という浄土真宗の開祖の名前くらいは知っていても、その詳しい経歴にはとんと不案内だ。

      それで、にわか勉強で調べてみると、この三國連太郎監督の映画「親鸞 白い道」で描かれているのは、41歳から50歳頃までのようだ。

      師・法然と共に越後に配流されていた親鸞が、赦免になった後の建保二年(1214)、上野、武蔵、下総を経て、常陸国稲田郷へ移り住むところから、開宗宣言に相当するという主著「教行信証」をものする元仁元年(1224)頃の直前あたりまでと思われる。

      ようだ、とか、思われると言わざるを得ないのは、歴史物語的描写が全くなされていないからだ。

      源実朝、公暁、北条泰時、藤原定家等々の歴史上の人物が多数登場し、源実朝の暗殺、承久の変といった事件が出てきはするが、例えばNHKの大河歴史ドラマのような史伝での役割とは違い、あくまで親鸞の行動の背景に点在する景物として使われているに過ぎない。

      そもそも、当の親鸞自体、「親鸞」ではなく、この頃、名乗っていた善信という名で終始する。
      また、三國連太郎監督の演出は、時制や空間が一気に飛躍してしまう語り口になっていることも歴史の理解を困難にする。

      つまり、大宗教家・親鸞の生涯を伝記形式で示すのではなくて、世の中の底辺にいる人々の間に入って、旅を続ける姿をひたすら追うという地味な構成になっている。
      土埃舞う荒野の「白い道」を行く孤高の僧の周囲の、いわば宗教的雰囲気を抽出していこうとしているかのようだ。

      だから、行く先々で関わっていく俗世の人間たちの姿が、なまなましく描かれる。
      どこにも定住の権利を与えられずに流れ流れていく流民、市場に集まって来る様々な種類の商人たち、寄せ集められ過酷な労働を強いられる鉱山労働者、棄民同然にされている老人、そして、武士、僧侶、農民、漁民、あるいは遊女。

      さらに、白塗りの不気味な姿で登場する非差別的立場にあるらしい漂泊者たち。
      いずれも、その姿の輪郭がくっきりと浮かび上がってくる。

      歴史上の著名な人物を題材にするからといって、必ずしも絵巻物めいた歴史劇にする必要はない。
      このユニークな映画は、親鸞の進んだ道を厳密に辿ることよりも、その道の周辺に存在したはずの宗教的雰囲気と、古代から中世へと時代が転換していく社会状況の大きなうねりとを、骨太に表現しているのだ。

      社会全体が貧しく庶民の誰もが開拓民のような生活をしていて、何か信じられるものにすがろうとした時代というものが、物質欲に毒されてしまっている現代の日本にはない素朴さで迫ってくる。
      観ていて、ふと宗教に惹かれてしまいそうな感覚に捉われてしまう。

      いかにも高僧を演じるに相応しい、素晴らしく澄んだ顔を見せてくれる主演の森山潤久をはじめ、俳優たちがそれぞれ健闘し、中世という時代がスタートしようとしている時分の日本人の姿を、イメージ豊かに想像させてくれる。

      それぞれに懸命だったろう彼らの生活ぶりを思うだけで、不思議な感動さえ覚えてしまう。
      考えてみれば、親鸞が唱えたのは平等思想だった。
      皆が貧しくとも、真剣に生きることの尊さが感じられてくるのは、決して偶然ではない。
      >> 続きを読む

      2018/06/09 by dreamer

      「親鸞 白い道」のレビュー

    • 1.0 切ない

       三國連太郎監督作品。

       浄土宗を開いたが、当時邪宗とされて処刑された法然。その弟子、親鸞が島流しの目に遭って以来、仏の教えを求めつつ、北方で貧しい人々の暮らしを目の当たりにしながら険しい道を行くようすを描く。

       吉川英治がオリジナルの親鸞を作っているので、三國連太郎はそこに出演していたのかもしれないな。こないだ観た「宮本武蔵」のように。

       日本人でもわけがわからないエピソードが多々あったので、外国人にはさぞ意味不明だっただろう。妄想シーンなのか、結婚前の妻にお堂で迫られたとき、師匠の法然がその女を襲ったり。地方に流された親鸞なのに、歴史事情とからめて、なぜか有力者扱い? 最後に見せた気持ちの悪い死体は一体誰?

       とにかくグロいエグいシーンも多い。そのくせこのDVDのカバーは心を落ち着かせるようなイメージ。これ海外ではあり得ないから。あれだけグロかったら、何らかのマークが入るはず! 河瀬直美作品は絶対に見ないと決めたけれど、三國連太郎も嫌だな。これを観ようと思ったのは、ひとえに歴史の勉強になるかな、と思ってのこと。あーひどかった。

       ちなみに、三國連太郎は出演していなかったと思います。
      >> 続きを読む

      2014/10/29 by kurisu

      「親鸞 白い道」のレビュー

    • >とにかくグロいエグいシーンも多い。

      タイトルからもパッケージからも全く想像つかないですね…
      求めているものと違う。。ってなる気持ちわかる気します(笑)
      >> 続きを読む

      2014/10/29 by milktea

    • >グロいエグいシーンも多い
      パッケージとタイトルで観た人はびっくりしてしまいますね >> 続きを読む

      2014/10/29 by coji

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    親鸞 白い道
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