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灰とダイヤモンド

Ashes and Diamonds Popiot I Diament
ジャンル: ドラマ , 戦争
公開: 1959/07/07
製作国: ポーランド
配給: NCC

    灰とダイヤモンド の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0

       58年のポーランド国内軍の最後、新生ポーランドの会議は踊る。
       「世代」、「地下水道」と続いてきた抵抗三部作の最終作。ナチスドイツの敗戦によって得られた束の間の平和とその背後で蠢く共産党とそれを打ち倒そうと弾を込める国内軍の残党の物語。
       ワルシャワ蜂起は遥か昔、街路には独軍の装甲車も兵隊たちの姿もない。代わりにソ連軍の戦車が煌々と明かりを灯して行進し、ウォッカ片手に泥酔し歌い踊る共産党員によって新国家の議席は占拠されている。”解放”の祝の席に蜂起で裏切ったソ連の将校が招かれ、新生ポーランドの政治家がへこへこと頭を下げている光景の滑稽なこと。
       また、かつて蜂起に参加した男が別室で「政治家が手にしているものと同じウォッカ」を煽っている姿も象徴的だ。宴会場の騒ぎ声を壁越しに聞きながら、酒を注いだショットグラスひとつひとつに火をともして散った同志たちの名を呟く光景はナチスと闘い散った同志の追悼であると同時に、(裏切り者を迎え入れた)宴会場の共産党員らによって同志が残したポーランドナショナリズムが踏みにじられることをも意味している。火が消え、中身のなくなったショットグラスに別人が酒を注ぎ直し、笑顔で飲んでいる姿が虚しい。
       男は酒場から飛び出して党員を撃ち殺し、最後はゴミ捨て場で息絶える。共産党下では”自業自得”と読まれたであろうシーンだが、ソ連軍によるワルシャワ蜂起やカチンの森事件での立ち位置、冷戦時代の仕打ちが発覚した今では特別な意味を持っている。
       ドイツ軍からの解放と新たな支配者であるソ連の間で揺らたポーランドの政治的立ち位置を、鮮やかな暗喩で描いた抵抗三部作の傑作。
      >> 続きを読む

      2016/01/26 by efnran

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