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デルス・ウザーラ

Dersu Uzala
ジャンル: 日本映画 , ドラマ
公開: 1975/08/02
監督:
配給: 日本ヘラルド映画

    デルス・ウザーラ の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      黒澤明の映画といえば、どうしても強い風雨の前での人間たちのギラギラとした争いの場面を連想してしまいます。自然とは黒澤明の映画にとって、実に効果的な舞台背景だったと思う。

      人間の生きることの厳しさを描き続けて来た黒澤明が、初めて自然の厳しさそのものを描こうとしたのが、この映画「デルス・ウザーラ」であると思う。

      原作は、帝政ロシア時代の探検家・アルセーニエフの探検記で、黒澤明監督は30年間この作品の映画化を胸に抱き続けてきただけあって、準備と撮影に2年半も費やすという力の入れようでした。

      そして、この映画は黒澤明監督としては初めての合作映画であり、また初の70ミリ作品でもあり、アカデミー外国語映画賞、モスクワ映画祭でグランプリを受賞しています。

      デルス・ウザーラは、20世紀のはじめ、アルセーニエフが率いるシベリア探検隊の道案内をつとめた男です。デルスは自然と溶け合うことを何よりの生き方としています。大自然の中で、"孤高に生きる"彼に、黒澤明監督は称賛を惜しみません。

      天涯孤独で家も持たず、ウスリー地方の密林の自然と共に暮らしている猟師、デルス・ウザーラ。1902年の秋、地誌調査のためシベリアのウスリー地方に入ったアルセーニエフ隊は、初めてデルスに出会います。

      移り変わる自然ばかりでなく、水や火や天空にまで命というものを感じて生きているデルスは、ハンカ湖で突然来襲した吹雪からアルセーニエフを救出します。この大自然をこよなく愛するデルスの生き方にアルセーニエフは感動し、二人は強い友情で結ばれていくことになります。

      ここで、そんなデルスに、人間社会の面倒事がイヤになってしまった黒澤明を重ね合わせてみても、それほど間違いではないような気がします。この作品を撮る前、黒澤明は「トラ・トラ・トラ!」の監督解任などトラブル続きで、自殺未遂事件を起こしています。

      そんなこともあってか、シベリアの大自然は、人間の油断を許さぬ厳しいものがありますが、また、人間を暖かく迎え入れてくれる"安息の場"という感もあります。このような意味からも、黒澤明がこの映画を撮ったのは、それなりの必然性があったようにも思われます。

      老いたデルスは、一時、慣れぬ都会暮らしをした後、再び、大自然のもとへと帰って行きます。だが、アルセーニエフにもらった新式の銃が仇となって、海賊に襲われ殺されてしまいます----。

      "大自然への畏敬"を描いたこの映画の背後には、哀しいことに、"人間と文明への懐疑"が潜んでいるということを思わずにはいられませんでした。
      >> 続きを読む

      2016/12/02 by dreamer

      「デルス・ウザーラ」のレビュー

    • 5.0

      【「ぼくは、デルスのような自然の中でただひとり暮らしている人間、それでたいへん自然を大事にし、尊敬もし恐れている人間、その態度をこそ、いま世界中の人々がいちばん学ばなければならないところだと思います」ー黒澤 明

      1902年、地誌調査のため、コサック兵6名を率いてシベリアのウスリー地方を訪れた探検体調アルセーニエフは、密林の中で自然と共に暮らしている天涯孤独のゴリド人猟師、デルス・ウザーラと出会う。翌日から、デルスは調査隊の案内人として先頭に立ちはじめた。道程の中で、デルスの自然に対する驚くべき知識と、独特な哲学に触れたアレクセーエフは、次第に彼に心惹かれ、深い友情で結ばれていく。5年後、再びこの地を訪れたアルセーニエフは、デルスと再会するが・・・。

      二十世紀初頭、未開の地・シベリアを探検したウラジミール・アルセーニエフの手記の映画化ー。
      あの黒澤明が、30年間にわたりあたため続けた企画が、ソ連最大の映画スタジオ・モスフィルムの製作で実現! 圧倒的スケールで描かれた魂の叙事詩は世界中を感動させ、アカデミー賞初め、数多くの映画賞を受賞した。】(Amazon)

      素晴らしい!!!  文句なしの名作。 

      たった一人、シベリアの大自然(森林タイガ)の中で生きる猟師デルスと、調査隊隊長アルセーニエフとの友情の物語。

        自然は恐い。太陽が一番。ないとみんな死ぬ。次に月。
        水も火も風も”人”。怒ると恐い。

      ものすごい動体視力、嗅覚。観察力。生きる知恵。

      厳寒の凍った湖の真ん中で道に迷う。このままでは死んでしまう。デルスの知恵が隊長の命を救う。
      人を救うのは当たり前のこと。ムダに獣を殺してはいけない。食べ残しは他の”人”(デルスには人も獣もない、同じ命なのだ)のために焼かずに置いておく。

      大自然の中で、人間はあまりにも小さい。けれど、自然はとても美しい。

      視力が落ちて猟ができなくなったデルスは、町にある隊長の家に暮らすようになるが・・・。


      http://www.youtube.com/watch?v=LFkVWMZ4CUY 
      (The Eagle-song @YouTube)

      日本人は出てきません。すべてロシア語(日本語字幕)です。さすが世界のクロサワです!!
      >> 続きを読む

      2014/05/13 by バカボン

      「デルス・ウザーラ」のレビュー

    • >コサック兵6名を率いて

      脳内で6人が猛烈な勢いでコサックダンスを始めましたーw

      2014/05/13 by makoto

    • 手記の映画化。面白そうです。
      冒頭の一文もいいですね。今の日本、世界に必要な哲学だと思います。 >> 続きを読む

      2015/06/26 by npl

    デルス・ウザーラ
    デルスウザーラ

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