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暴力脱獄

Cool Hand Luke
ジャンル: 外国映画 , ドラマ , アクション
公開: 1968/08/03
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ

    暴力脱獄 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 5.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ポール・ニューマンを語る時、絶対に忘れてはならない秀作の1本が「暴力脱獄」だ。反体制、反権力という彼の役者としての一貫した態度に、これほどうまくマッチした作品も他にそうは無いと思う。

      まず、この映画のオープニングで、意味もなくパーキング・メーターを次々と切り落としていくシーンで、主人公のルーク(ポール・ニューマン)という男を端的に表現していて、ニヒルではあっても、警官に発見された時の笑顔にあるように、積極的な生命力を有している男であるという事を。

      器物破損の罪でフロリダの刑務所へ収監されたルークは、囚人たちのボス的存在で巨漢のドラッグライン(ジョージ・ケネディ)を、その反抗的な態度で怒らせ、ボクシングでの決闘をすることになる。

      何度倒されても、敢然と立ち上ろうとするルークに対して、ドラッグラインは、「もう立つな。お前の負けだ。」と言うのだが、ルークは「俺は死ぬまでは負けない」と言い放つのだった------。

      原作者であり、脚色も担当しているドン・ピアースが、自身も獄中にいたことのある体験者だけに、その生活描写はリアルで、男臭さいっぱいだ。

      中でも印象深いのは、「洗車女」と「卵」のシーンだ。「洗車女」は、路上で服役労働中のルークたち、その遠方で肉感的な金髪ギャルが車を洗い出す。薄いワンピースは、はちきれんばかりの肉体を隠すのがやっとで、おまけに煽情的なポーズをとってルークたちに見せ付ける。暑さの中で囚人たちのモヤモヤが頂点に達する------。スチュアート・ローゼンバーグ監督の演出が、実に光っている。

      そして、この映画でもはや伝説的となった「卵」のシーンでは、コミカルな描写にも演出の腕があるのを感じさせてくれる。

      このシーンは、ルークが暇潰しに、ゆで卵を50個食べるとやらかして、囚人たちが賭けに大はしゃぎする。目をパチクリしながら、無理やり卵を口の中に押し込むポール・ニューマンの姿が最高で、と同時に自分を阻む全てに、挑戦してやろうとするルークの気概が、いやでも伝わってくる名シーンだ。

      脱獄を何度も繰り返し、看守たちにはリンチされ、それでも飼いならされずに、自らの意志を貫くルーク。彼の権力への抵抗は、立ち向かうよりも、ひたすら逃げ続けることによって示されるものなのだ。

      そこには、国家や体制に対する怒りや反抗があるには違いないけれど、どうもこのルークという男は、西部男的なウエスタン・ヒーローの血を引いているように思えてならないのだ。その一匹狼ぶりは、国家や権力のみならず、支持者である囚人たちをも非難しているようにも見えるのだ。つまり、他人を当て込んで、自分は何もしない男たち=囚人たち。

      そして、スチュアート・ローゼンバーグ監督は、主人公ルークの中にキリストのイメージをダブらせ、この作品の随所に神、十字架、救世主を暗示させるようなシーンを挿入していると思う。

      象徴的なのは、ルークが雨の日に空を見上げながら叫ぶシーンで「こんな命、いつでもくれてやる! 神よ聞いたか。愛するか、殺すか、印を見せろ!」------。

      その後、ラスト近くで、ルークはドラッグラインと脱走し、途中で別れ、ひとり無人の教会に入る。ここでも、ルークは神に語りかけるが、その答えは得られない。

      そして、追っ手に取り囲まれたルークは、笑みを浮かべ、つぶやくのだった「こいつは言葉の通じない男だぜ」。そして、射殺されてしまう------。
      >> 続きを読む

      2017/08/01 by dreamer

      「暴力脱獄」のレビュー

    • 5.0 クール

      ポール・ニューマンが最高にかっこいい男を演じていたのが「ハスラー」と、この「暴力脱獄」だ。

      両作品とも人生の浮き沈みを経験し、体制に立ち向かうという執念の男を演じているのは共通している。
      違いはやはり笑顔だろう。

      男たちを引っ張るというか、兄貴分的な存在を醸し出す。
      いつの間にか囚人たちの心の拠り所になっており、脱獄にかける執念も凄まじい。

      脱獄が真に完成したとき、彼は悟る。神の存在はないと。

      ニューマンはもちろんだが、巨漢で仕切り屋のジョージ・ケネディも最高にいかしている。
      荒々しい語気だが、仲間と認めれば地獄の果てまでも。

      かっこいい男たちが堪能できる名作だ。それとゆで卵も忘れ難い(笑)
      >> 続きを読む

      2015/04/14 by オーウェン

      「暴力脱獄」のレビュー

    • 4.0

      カッコーの巣の上でと対になる作品

      体制や社会に精神をへし折られなかったのが暴力脱獄

      肉体的な敗北を喫しても仲間によって解放されるのがカッコーの巣の上で

      どちらも結末は逃避や解放なのがニューシネマ的な閉塞感 >> 続きを読む

      2014/10/14 by asap

      「暴力脱獄」のレビュー

    • 「カッコーの巣の上で」は名作といいますよね。
      セットで観ないと♪

      2014/10/14 by ただひこ

    • >カッコーの巣の上でと対になる作品
      どちらの作品も見たことがないので観てみたいです
      題名だけ見ると荒々しい感じがしますね!


      >> 続きを読む

      2014/10/14 by nekkoko

    • 3.0 クール

      酔ってパーキング・メーターを壊し、2年の懲役刑を受けたルーク。いつでも不敵に笑いながら志を貫き通す彼は、囚人仲間から“クール・ハンド・ルーク”と呼ばれ、人望を集めていく。同時に看守たちから目をつけられるが…。脱獄を試みては失敗を繰り返し、それでも脱獄を試みる不屈の囚人を描いた作品。

      男のロマン!!!を感じたりはしませんでしたが、やたらと根気強い主人公。大変ですね・・・その性格。たまには昔の映画も良いですね。とかくアメリカ映画は昔の方が好きです。

      2014/04/23 by メッシイ

      「暴力脱獄」のレビュー

    • 脱獄しようとして刑が重くなるなら2年大人しくしていればいいのに、と初め思ってしました。
      一本芯がある男の姿は格好いいですね。
      >> 続きを読む

      2014/04/23 by lazycat

    • > 酔ってパーキング・メーターを壊し、2年の懲役刑を受けたルーク

      おちゃっぴぃですね♪ >> 続きを読む

      2014/04/23 by ice


    暴力脱獄
    ボウリョクダツゴク

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