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突破口!

Charley Varrick
ジャンル: ドラマ , アクション
公開: 1974/06/22
製作国: アメリカ
配給: ユニヴァーサル=CIC

    突破口! の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0 笑える ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ニューメキシコのさびれた田舎町。真っ昼間だというのに町はがらんと静まりかえっている。だが、何かが起こりそうな気配だ----。

      チャーリー・バーリック(ウォルター・マッソー)とその女房を乗せた車が、オンボロ銀行の前に静かに横づけになる。パトカーが駐車禁止ですよと近寄って来るが、すぐに済みますとばかりにかわして、バーリックは銀行の中へ。

      すると、中にはすでに仲間がいた。ホールドアップ! あっという間の銀行強盗。いつもはなで肩でしまりのない、ぐうたら男のウォルター・マッソー、人が変わったように機敏に動き回る。

      襲撃成功と見えた瞬間、パトカーがもう一度戻って来る。外の車にいた女房に「ちょっと免許証を」。持っているわけがない。途端に女が拳銃をぶっぱなした。吹っ飛ばされる警官。撃ち返される強盗たち。けだるく静かだった町が、一転して血だらけになる。

      弾を食らって横転するパトカー。わめき続けるサイレン。ボンネットをあけたままガムシャラに突っ走る逃走車。追っかける警官。「あいつら生きたままこの州からは出さねえ!」----。

      アスファルトなどなく、石ころだらけの田舎道を、銃弾を浴びてガタガタになった車が、猛烈なスピードで突っ走る。

      この間、時間にして10分ほどだが、当時60歳のドン・シーゲル監督、乗りに乗っていて、やっぱり、ドン・シーゲル監督の映画にはいつもしびれる。

      「ワイルドバンチ」の冒頭の銀行襲撃から逃走までの迫力に勝るとも劣らない。音楽は「ブリット」「ダーティ・ハリー」「燃えよドラゴン」のラロ・シフリン。熱っぽいガソリンくさい音楽にのって、ドン・シーゲル、最後まで快調に飛ばし続ける。

      結局、女房は警官に撃たれて死に、残ったのはバーリックと、若い相棒のハーマン。このハーマンを演じるのが、「ダーティ・ハリー」で狂気の犯人を演じて、我々映画ファンの度肝を抜いたアンディ・ロビンソン。

      女は死んだが金は奪った。まずは成功だ。だが、奪った金が予想外にデカすぎた。バーリックは、もうかなりのポンコツだから、もっぱらオンボロ銀行から小銭を奪うのが専門だ。

      これならケチな仕事だから安全だ。それが今度の中身は、田舎の銀行なのに100万ドル近い大金。それもその筈、この金はマフィアの隠し金だったのだ。警官は州を越えたら追って来ない。だが、マフィアはそうはいかない。まずいことになった。

      追っかけるマフィア側、ボスはドン・シーゲル一家の代貸みたいな存在のジョン・ヴァーノン。そして、手下の殺し屋が「ウォーキング・トール」で、その存在感を示したジョー・ドン・ベイカー。

      このジョー・ドン・ベイカーが、とにかく怖い。プロレスラーみたいにたくましく、背広姿にカウボーイ・ハットという、まるで田舎者のスタイル。ニヤニヤ笑いながら獲物を追いつめる。若い相棒のハーマンは、この男に捕まってなぶり殺されてしまう----。

      ポンコツのウォルター・マッソーは、果たしてこの凶暴な殺し屋から逃げおおせるのか? ----。

      サム・ペキンパー監督の「ゲッタウェイ」は、女連れだったが、こちらは男一人。ここで、面白いのは、「ゲッタウェイ」でのスティーヴ・マックィーンは、めったやたらとショット・ガンを撃ちまくったのに対し、この映画でのウォルター・マッソーは、ただの1発も拳銃を撃たないことだ。

      拳銃は早々と逃走の途中で川の中に棄ててきている。代わりに使うのがオンボロ飛行機と、もうひとつ、"頭"だ。

      ウォルター・マッソーは、ただガムシャラに突っ走るだけでなく、老獪に敵に対していく。このあたり、ドン・シーゲル監督はかなりサム・ペキンパーを意識している感じだ。

      殺し屋の追跡をかわしながら、逆に敵の情婦を寝取って円型ベッドで楽しむところなど、余裕しゃくしゃくで笑わせてくれる。

      そして、ラストはポンコツ飛行機と車の壮絶な追跡戦だ。拳銃を1発も使わなくてもアクション映画をスリリングに見せるのだから、ドン・シーゲル監督には完全に脱帽だ。

      この映画でもう一ついいのは、舞台がニューヨークやロサンゼルスではなく、ニューメキシコの田舎だということだ。そして、主人公のチャーリー・バリックは、泥だらけの田舎者のヒーローだということだ。
      >> 続きを読む

      2017/03/10 by dreamer

      「突破口!」のレビュー

    • 5.0 ハラハラ

      暇つぶし程度に見ていたが、単純ながらも灰汁の強いキャラに見せられ、最後まで飽きることなく鑑賞。

      物語はたやすい。しがない強盗チャーリーとその仲間が狙った銀行から大金を強奪。
      ところがその金はマフィアのものであり、組織から殺し屋が差し向けられる。

      あらすじだけ聞くと「ノーカントリー」に相当似ていることに気付く。
      あちらはアントン・シガーという最強の殺人マシーンが出てくるが、こちらは明らかにごっつい体をした殺し屋モリーが出てくる。
      常に高圧的な態度で迫り、暴力で相手を懐柔。
      演じるジョー・ドン・ベイカーの面目躍如なキャラを作り上げた。

      ドン・シーゲル絡みで、アンディ・ロビンソンがおどけた役柄で出ており、ウォルター・マッソーを含めた3者3様が描かれる。

      複葉機と車のチェイスや、パトカーとの大掛かりなカーアクションもさすがはシーゲルといったところか。文句ない出来。
      ラストもしっかりと複線はしかれている。こりゃ面白いや。
      >> 続きを読む

      2015/05/24 by オーウェン

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    突破口!
    トッパコウ

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