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ジョニーは戦場へ行った

Johnny Got His Gun
ジャンル: ドラマ , 戦争
公開: 1973/04/07
製作国: アメリカ
配給: ヘラルド映画

    ジョニーは戦場へ行った の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 5.0

      あまりにも有名な反戦映画。モノクロの病院のシーンとカラーの回想シーンが交互に入れ替り、いっそう現実の悲惨さを際立たせます。終盤の太鼓の音がトラウマになっている方も多いのでは。。

      2017/03/16 by えひもて

      「ジョニーは戦場へ行った」のレビュー

    • 4.0

      小さいころ断片的に観た記憶があって、衝撃的な内容であることは覚えていた。全編をやっと観ることができた。回想シーンと現在の姿を交互に描くととでなお一層戦争の悲惨さが伝わってくる。本当にこのような人がいたかもしれないと思えてくるような作品だった。

      2017/03/12 by seablue

      「ジョニーは戦場へ行った」のレビュー

    • 5.0 泣ける 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "不条理に対する内に秘めた激しい怒りに魂が震える映画史に残る秀作"

      アメリカにおいてヴェトナム戦争が泥沼化し、多くの死傷者を本国へ送還して来た時、不屈の映画人であるダルトン・トランボは、今こそ何としてでも「ジョニーは戦場へ行った」を映画化しなければならないと考えていました。「ジョニーは戦場へ行った」はもともと彼が1939年に発表し、直ちに発禁となった第一次世界大戦を題材にした反戦小説で、以来ずっと映画化の意思をもっていましたが、実現する機会がなく、それから三十余年、彼は65歳になってようやく自ら監督して自身の原作小説を映画化するに至りました。

      「黒い牝牛」や「スパルタカス」等の反権力で気骨のあるシナリオを書き続けてきたこのシナリオ・ライターはこの自作の原作小説の映画化の実現に向けて、執念の炎を燃やし続け、その半生を賭けてきたとも言えます。
      1947年の"赤狩り(マッカーシズム)"で映画界を追われた彼は、その間、長い苦闘と慟哭の人生を送ってきましたが、まさにそれはこの映画の主人公であるジョーと重なり、彼の分身として内なる激しい怒りをもって描いているのだと思います。

      この映画「ジョニーは戦場へ行った」はダルトン・トランボの監督としての処女作になるため、その演出は主人公ジョーの幻想場面の象徴化やキリストと呼ばれる男の役割等が少しぎこちなく、また医学的な設定や職業軍医の類型化には多少、無理が感じられますが、しかし、それらを超越して、"人間とは何か?とか"戦争とは何か?という主題をとことん追求する青年の純粋さと老人の執念が、この映画に全て凝縮されていると思います。

      悪夢のような現実。野戦病院の暗い倉庫の片隅に横たわる"姓名不詳の重傷兵第407号"----ドイツ軍による直撃弾で、両手、両足を失い、顔までえぐられて、目、耳、口を一挙に失い、もはや肉塊として生きる以外にないという想像を絶する残酷な姿になった主人公のジョー(ティモシー・ボトムズ)。

      「この男はもう死ぬまで意識もなく、何も感じないだろう」と軍医長は話し、ただ研究の対象としての実験材料としてのみ生かしておく事になりました。しかし闇の中から幸か不幸か、ジョーの意識が回復してきて、無残な肉塊としての自分を認識した時の彼の途方もなく、地獄のような果てしない絶望----。そして、この過酷で激烈な現実は無機質な白黒の画面で描かれます。

      夢の中の想い出として、故郷での楽しかった過去の日々が走馬燈のように浮かんでは消えますが、それは一瞬だけ暗黒の中に光り輝く色彩の世界としてカラーの画面で描かれます。ダルトン・トランボ監督は彼の脳裏に去来する過去と幻想を交錯させながら、みずみずしい感性で描いていきます。

      魚釣りが好きだった父といつも優しかった母。煌めく太陽と緑の自然、楽しかった少年時代、勤めていたパン工場の熱気、そして初めての恋人カリーン(キャシー・フィールズ)の寝室で過ごした出征前夜。出発の朝、駅の停車場で「行かないで!」とすがって訴えたカリーンの真剣な顔----。

      彼の想念は自由に飛び回り、美しくも儚い夢だけに、この世の不条理に切なくて心の底からの哀しみが湧き上ってきます。"悪夢と夢"、"残酷さと美しさ"、"肉体と想念"、"現実と回想"、"白黒と色彩"、そして"戦争と平和"、その際立った対照と交錯の中から彼は狂おしくも脱出を求めます。

      看護婦が彼の胸に指で"メリー・クリスマス"と書いて伝えてくれた時の狂喜----。今日はクリスマスなのか----僕も言うよ、メリー・クリスマス!声にならない声で必死になってジョーは叫びます。

      幻想と回想の間を彷徨うジョーの意識の旅は続きますが、ある日、ジョーは頭を動かしてのモールス信号を使う事を思いつき、頭を枕に叩きつけているのを見た看護婦は軍医長を呼びますが、反射痙攣だと言ってモールス信号に気づきません。その後、見学にやって来た将校が遂にジョーのモールス信号に気づきます。SOSだと。「君は何を望むのか?」という問いにジョーは「外に出たい。人々に自分を見せて欲しい。それが駄目なら殺して欲しい」と自らの意思を必死に伝えます。コミュニケーションによって、物体が人間に復活していく過程は、実に感動的で我々観客の魂を大きく揺さぶります。

      しかし、ジョーの最後の願いも彼を実験材料として使用したい軍医長には伝わらず、看護婦は追いやられ、倉庫の窓を閉ざして、"第407号"を誰にも会わせないような措置が行なわれました。死ぬ事もかなわず、ただ肉塊として暗黒の中に生かし続けられながら、残されたジョーはSOSの信号をいつまでも送り続けます----。

      映画を観終えた後、ダルトン・トランボ監督の人間を見る眼の確かさ、心の温かさ、清らかさ、そして何より"不条理に対する内に秘めた激しい怒り"に心を打たれ、こみ上げてくる感情を抑えきれませんでした。ダルトン・トランボという人が、あくまでも闇=死から太陽=生へと志向する無垢で毅然とした魂の持ち主なのだと強く感じました。

      この映画の原題は"Johnny Got His Gun"(ジョニーは銃をとった)ですが、これは第一次世界大戦の時のアメリカの出征歌であった"ジョニーよ銃をとれ"に応えてジョニーは銃をとったのに----という"アイロニーを込めた"原題になっています。

      なおこの映画は、1971年度の第24回カンヌ国際映画祭にて審査員特別賞と国際批評家連盟賞を受賞しています。

                                  
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      2016/01/30 by dreamer

      「ジョニーは戦場へ行った」のレビュー

    ジョニーは戦場へ行った
    ジョニーハセンジョウヘイッタ

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