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パフューム ある人殺しの物語

ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ , エロス
公開: 2007/03/03
製作国: スペイン , ドイツ , フランス
配給: ギャガ・コミュニケーションズ

    パフューム ある人殺しの物語 の映画レビュー (最新順)

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    全10件
    • 4.0 切ない クール

      この映画、肯定派と否定派に分かれそうだけれど僕はコレ良かった!
      何がこの映画良かったかって、死刑台へ上って彼が天使になる(実際には天使だと思われてしまうだけだが)シーンだ。
      冒頭からちょっとフェティッシュを肯定的に描いていってるのに我慢に我慢を重ねて見ていて終盤になってとうとう何だこりゃってズッコケる人もいそうなシーンなんだけど、これはファンタジーシーンなのである!!

      2018/07/08 by motti

      「パフューム ある人殺しの物語」のレビュー

    • 4.0 笑える 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      異常な嗅覚を持って生れた男の話。

      生まれ落ちた瞬間から不遇の扱いを受ける主人公は、何かしらの衝動に突き立てられるままに過酷なその日その日を生き抜いていくのですが。

      施設長の女から皮鞣し職人に売られる少年期、秩序のほぼ無い国で毎日どこかで人が死んでいる事が普通という時代。
      衛生観念も無く、辺りには悪臭が立ち込めている日常。そんな中で鼻の良い主人公はいい臭いも悪い臭いもどちらもを平等に嗅いでいるらく、さほど苦痛を感じてはいないようでしたが、ずっと喧騒に去らされている様な日常は徐々に主人公の何かを麻痺させて行ったのかな、と。



      主人公はある日、皮を売りに町に出掛けたときに芳しい香りに釣られて一人の女をストーキングしてしまいます。

      純粋に匂いに釣られたのですが、多分この時彼は匂いだけでは無くフェロモンを感じていたのかなぁ、と。

      勿論匂いを嗅いでくる男を不振に思わない筈がなく、女は助けを呼ぼうとするのですが、その過程で過って主人公は女を殺してしまいます。

      殺してしまった後も香りに取りつかれた主人公は女の匂いを存分に嗅ぐのですが、殺人や死体などに慣れたこの世界では特に騒ぎ立てられる事もなく日常が続いていきます。

      主人公も一晩経つと昨日と同じような日常を。ただし、女の香りが忘れられない主人公はあの香りを保存していつでも嗅げるようにしたい、と思い立ちます。
      むしろ、今まで生にしがみついていたのはあの匂いを保存する為だったと。






      主人公は様々な『大人』と関わりつつ生きていくのですが、

      育児放棄の母親
      ネグレクト、重労働を課した施設長の女
      奴隷の様に働かせた皮鞣し職人の男
      主人公の才能を搾取した香水職人

      主人公に意地悪をした香水職人の青年

      その誰もが主人公を手放した後、ほぼ直ぐに殺されているのもラストへの伏線かなぁ、と。


      又、町から町へ移動をする過程で主人公は自分に体臭が一切無いことに気がつきます。

      体臭が無い=主人公のなかでは存在を感じることが出来ない物という事で、自らの存在意義に迷いを見いだす主人公。
      体臭が無いと言うことは、存在が無いと言う事も同じだと主人公は思うのですが、犬にさえ察知されない臭いは、殺人においてかなり役に立つステルス機能を発揮することになります。

      また、香水をつけることによってその香水の純粋な香りを身に付けることが出来、話の途中で女から抽出した匂いを纏った主人公に対して何故か突然怒気が失せてしまう男の存在も出てきます。


      そして幾多の失敗を経ながら何とか最初に心を奪われた女の匂い、或いはフェロモンの匂いを完成させるに至った主人公。
      調合に使った女は全部で13人。

      しかし調合完成と同時に主人公は捕まってしまいます。


      映画冒頭には主人公が牢に捕らわれ、絞首刑を受ける直前のシーンが流れるのですが、ここで更にそのシーンが進み主人公はこっそり持ち込んだ香水を自身に振りかけます。

      ここからが中々シュールで面白かったです。



      広場に儲けられた処刑台に主人公が運ばれてくるのですが、何故か御者つきの馬車で、そしてそこから出てきたのは貴族のような立派な服を着た主人公。
      この服の絶妙に着られてる感が個人的にはとても良かった。

      そして恭しく馬車から下ろされた主人公は特に枷をつけられること無く、自ら処刑台の上へ。
      待ち構えていた拷問要員の処刑人は直ぐに主人公に跪き、貴方は天使だ…と。

      群衆も、勿論、身内である娘達を殺された親も、司祭も、全員が主人公を恍惚の表情で見上げてきます。

      その後突如何かに目覚めたら民衆は皆で乱交を初めて…。
      (この図がレオン・フレデリックの『万有は死に帰す。されど神の愛は万有をして蘇らしめん』っぽくて良かった。)


      所謂、主人公が作った香水はその匂いに当てられた人を愛に満ちた幸福な心にさせる作用がある、と。
      或いは、フェロモンによって宗教的意識を刺激されるようになると。

      この辺りが宗教への皮肉が混じっていて、退廃とした当時の世界に向けてのメッセージ性も少しありそうでした。
      神のように扱われた青年の今までの不遇は神の存在事態無為の物だったので。
      そして、天使である主人公に酷い扱いをしてきた「大人」達は皆既に死んでいる、というのも合わせて。


      娘を殺され、一人真摯に殺人犯である主人公から娘を最後まで守ろうとしていた賢い父親も、主人公を殺そうと主人公の近くまで来るた途端に涙を流し「息子よ…、(殺そうとして)すまなかった…。」と青年にすがり付きます。

      娘の肉体によって作られた香りは愛しい娘の物でもあるし、又愛した今は無き妻を起草させたのかなと思うと、私の息子、となるのも無理はないかなぁと。


      そして絞首刑を免れた主人公はトボトボと嗅覚を便りに生まて落ちた町へ。

      そこでは浮浪者のような人たちが一つの焚き火に辺り、各々好き勝手にしているのですが、その光景を見た主人公は突然、何故自分が究極の香水を作りたいと思ったのか、という真理にたどり着きます。

      それは初めて夢中になった女の匂い、それをずっと留めて起きたかったと言うこと。
      それは自分にとってどの種類に於いても縁の無かった愛情という物の匂いであったということ。
      そしてその愛情を自分が殺してしまったということ。


      主人公は残っていた究極の香水を頭から被ると、それに引き寄せられた浮浪者立ちに群がられ、貪り尽くされて死にます。

      蟻が集るような感じで、残ったのは主人公が身に付けていた似合わない立派な衣装だけ…。

      というエンドでした。


      一見シュールな内容なのですが、本当にシュールでした。
      笑えばいいのかな? というような古典的な空気を感じさせてくれて、個人的には結構面白かったです。

      多少グロ(蛆虫や、死体)とエロ(男女の裸) はありましたが表現がオブラートだったので見やすいのも嬉しい点でした。

      役者の演技も良くて、音楽も素敵。
      テンポも良いのでとても見やすい映画でした。
      >> 続きを読む

      2017/07/07 by shitiza

      「パフューム ある人殺しの物語」のレビュー

    • 原作も読んだのですが、ストーリーが壮大過ぎて作者の意図が分からず、でも忘れられないシツコさがある作品ですよね。映画化されても原作とのギャップがあまりなく楽しめました。レビューが上手く纏まっていらっしゃるので、コメントさせて頂きました(^o^) >> 続きを読む

      2017/07/07 by nomura

    • 4.0 切ない

       アラン・リックマン目当てで鑑賞。
       愛を知らず生まれ育った青年が愛し愛され自己を確立するまでの物語。全てが異常で全てが狂った物語だった。

       主人公の才能の提示から成功、目的までの流れが秀逸で序盤から名作映画としての期待を上げてくれる。様々な映画はあれど、才能を持つ主人公が才能を使って成功するシーンはどんな物語でも見どころなのだろう。
       死が常なるものという説明がスムーズであり、本来許されざる殺人行為に対し作中での言い訳が用意されている。鑑賞者として許す許されない論はあるかもしれないが、ラストに向けた下地を主人公生誕から独立から用意しているのは脚本の妙を見た。
       パリに居たころの左右非対称の登場人物の顔と不完全な人間性の描き出しの徹底ぶりはプロの力技を見た。飼い猫の目に至るまでの徹底ぶりに色彩の扱い方含めて眼福。
       香料の製造工程まで言及している点も高評価。化学実験を見ていて楽しくない人がいようか。
       主人公にとって嗅ぐことが普通の人にとっての見ることと同じ意味合いを持つことの説明がうまい。愛というテーマに際し言葉を安くすることなく描写を使った説明は先述の死や不完全性を含めて非常にうまくできている。原作が小説とのことで文学的長所を最大限に生かした脚本だろう。
       香の可視化はどのシーンをとっても素晴らしい。特に犬の扱いは上手いの一言。物語にしっかり絡んでくるとは思わなんだ。
       13の香りを求めるという狂気に満ちた行動である一方実験工程など主人公の科学的な側面を持ち全面的に宗教との対立関係を示している。主人公を現代的な科学側の人間として描き、科学中心の現代を裁判にかけて死刑宣告するシーンから始まるのには挑戦的なものを感じる。最後のターゲットの首飾りに至るまで徹底されているし、そういった劇中の小物の扱いも見事。成し遂げた業から天使と評されるほどではあったが、その実愛という名目から人間の欲望を開放しており、やはり悪魔的な存在として描かれているのは非常に面白かった。

       難点としては何よりもフィクション感が強く、嫌がる人はとことん嫌がるストーリーになってしまっている点と、製作者に登場人物への愛を感じない点か。後者に関してはある意味製作者自身を描いた映画ともとれる。
      >> 続きを読む

      2016/01/27 by answer42

      「パフューム ある人殺しの物語」のレビュー

    • 3.0

      匂いで惹きつけられたり、嫌な気分になったり
      好きになったり嫌いになったり
      そういう気持ちはよくわかる
      後半は惹きつけられたけど最後がなぁ…
      そこまでなる⁈っていう感じ

      2015/02/21 by tomi

      「パフューム ある人殺しの物語」のレビュー

    • 匂いって重要ですよね。私も『!?』となってしまったあのオチには苦笑いしか出ませんでした。それまでが良かったので残念に思った一人です。 >> 続きを読む

      2015/02/22 by こうこ

    • こうこさん》そうですよね!最後だけなんか腑に落ちないです(´・_・`)

      2015/02/22 by tomi

    • 5.0 泣ける 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      素晴らしいの一言に尽きる。
      悪臭漂う魚市場で産み落とされ愛情も知らないまま嗅覚のみに頼り生きてきたグルヌイユ。
      なんとも彼は我々が目で受ける感覚を嗅覚で受ける。
      そしてそんな彼がこの世のものとは思えない程の愛という「香り」に出会い、それを無垢なままに手に入れたいと願う。

      彼が香りを求める様は、まるで目(嗅覚)では見えないような物を手に掴もうともがいているよう。
      しかしやっとの思いで手に入れた物はあまりにも残酷なものだった。

      匂いでしか感じられなかった彼は追い求めた匂いに翻弄される人々を目の当たりにし自分が何を追い求めていたのかに気づく。

      匂いの映像表現が実に素晴らしく、観ている我々にも漂ってくるかのよう。
      全く笑うことのない難しい役柄を演じたベン・ウィショーにも圧巻。
      >> 続きを読む

      2015/02/17 by Gomez

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