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ファンキーハットの快男児

Man with The Funky Hat
ジャンル: ミステリー・サスペンス , コメディ
公開: 1961/08/05
監督:
製作国: 日本
配給: ニュー東映

    ファンキーハットの快男児 の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 笑える ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ファンキーハットの快男児」は、「風来坊探偵」シリーズ2作に続く、深作欣二監督、千葉真一コンビによる作品で、ファンキーハットがトレードマークの調子のいいトッポイ男、天下一郎(千葉真一)の活躍を描いたオーソドックスな青春活劇だ。

      だが、その荒々しい映像の躍動ぶりには、まさしく当時のフランスの"ヌーヴェル・ヴァーグ"の影響が見受けられる。そして、それを象徴するのが、手持ちカメラだろう。

      深作監督もジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」に少なからぬ衝撃を受け、この作品で初めて手持ちカメラを選択しているのだ。

      タイトル中にカットインされる車上の二人の会話から、奔放にカメラが動く。おまけに、黒サングラスで意気がってオープンカーをぶっ飛ばす主人公の戯言に対して、助手席の相棒(岡本四郎)がご親切にも「バカヤロー! 勝手にしやがれ!」と叫び返すのには思わず笑ってしまう。

      ジャズ喫茶、そこで踊る若者たちといった風俗的な記号を取り入れつつ、ロケを多用し、"保釈の虎"(潮健児)との追跡シーンでは、渋谷駅界隈が登場し、渋谷パンテオンが遠景でチラリと映りこんだりしている。

      そして、時折はさまれる小気味のよいジャンプカット。例えばヒロイン(中原ひとみ)の豪邸に主人公が現われるシーン。突如、水着になって、庭にはなぜか鉄棒があり、日本体育大学器械体操科という経歴を生かして千葉真一は、そこで見事な大車輪を見せ、プールに飛び込む。あっけに取られるほどの見事なカット繋ぎだ。

      千葉真一が、この映画の中で繰り広げる献身的な体技は実に素晴らしく、新しいタイプのアクションスターの誕生を告げていると思う。

      物語のほうはミステリー仕立てで、官庁のビル建設に絡む汚職と、幼児誘拐が点と線を結んでいく。父親(花沢徳衛)が探偵事務所の所長ということもあって、主人公の天下一郎は、事件に巻き込まれて失踪したヒロインの行方を追うことになる。

      後にTVシリーズ「プレイガール」で人気を呼ぶ八代万智子が誘拐の実行犯でセクシーな大人の色香を出しており、その、彼女は深作監督の「白昼の無頼漢」にも出演している。

      もうひとつ、"ヌーヴェル・ヴァーグ"的にこの映画を盛り上げているのは、最初から最後まで効果的に流れるファンキージャズ。音楽を担当したのは、当時の人気作曲家にしてピアニストの三保敬太郎だ。

      そして、ラストで工場現場で悪党どもが追いつめられ、藪から棒に火炎瓶を投げつけるシーンがあるが、1960年代の安保闘争後の深作欣二監督の政治的闘争の気分の反映だと、深読みすることが出来るかもしれません。
      >> 続きを読む

      2017/11/02 by dreamer

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