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たたり

The Haunting
ジャンル: 外国映画 , ホラー , SF
公開: 1963/08/25
製作国: アメリカ
配給: MGM

    たたり の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "名匠ロバート・ワイズ監督が挑んだ心霊ホラー映画で見せない演出で観る者の想像力を羽ばたかせる 「たたり」"

      この映画「たたり」は、「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠ロバート・ワイズ監督がメガホンを撮った、彼にしては珍しい心霊ホラー、恐怖映画のカルト的な作品で、後のオカルト映画の先駆的作品となった「ヘルハウス」(ジョン・ハフ監督)に大きな影響を与えた作品としても有名です。

      アメリカの郊外のニュー・イングランドの幽霊屋敷に幽霊の存在を確かめるために、4人の男女が乗り込み超常現象の調査を始めます。そして、彼らの前に次々と奇怪な現象が起こります。そして、その中で一番感受性の強い女性が犠牲者に----。とにかく、この映画の怖さの本質は、心霊ホラーであるにもかかわらず、幽霊というものが一切登場しないというところにあると思います。

      例えば、あの世の一端が映っている心霊写真や心霊動画等は、有無を言わせず、我々を戦慄させます。この種類の話の怖さというものは、日常の中に微かな非日常が忍び込んでくる点にありますが、何より怖いのは、その不気味な存在が曖昧である事です。人智を超えた存在とは、つまりは人の知識や知恵では捉える事が不可能な存在であるからだろうと思います。

      そのため、この映画のように、明確な姿や形というものを持たない演出技法の方が、その不気味な存在の本質に肉迫出来ると思うのです。

      心霊ホラーの先駆的な作品で、幽玄の世界を映像化した事で有名なジャック・クレイトン監督の「回転」と同様の心霊ホラーですが、具体的な描写から成立する映画にとって、姿のない幽霊物くらい、その描写をするにあたって厄介なものはないだろうと思います。

      しかし、その反面、撮影や音響効果をうまく活用すれば、何とも言えない不可解な恐怖感を我々観る者に与える事も出来ます。「私は死にたくない」(ロバート・ワイズ監督)で注目された脚本家のネルソン・ギディングもロバート・ワイズ監督も、この映画の狙いを徹底的にこの撮影や音響効果の活用に絞って、家の中を不気味に暴れ回る幽霊を、主要人物が幽霊屋敷にいるという自己暗示、ということは、我々観る者を映画の主要人物に同化させて怖がらせるという事を利用したり、とにかくあの手この手で恐怖感を煽っていくのです。

      つまり、この映画「たたり」の"見せない演出"のうまさは、我々観る者の想像力を喚起し、羽ばたかせるのです。

      その限りでは、ただ理由もなく怖い映画を作ろうというロバート・ワイズ監督の目的は、ある程度、果たされていると言えますが、しかし、ワイズ監督の演出があまりにも直接描写すぎて、雰囲気の醸成に乏しい点では、「回転」ほどの味わいがないように感じました。

      むしろ、主演のブロードウェイの舞台女優で、トニー賞の主演女優賞を歴代最多の5度も受賞している名女優で「エデンの東」でジェームズ・ディーンの相手役を務めた、ジュリー・ハリスの演じる異常なほどに敏感な感受性を持ち、人間の正常な精神生活に反撥する女性の心理と行為が、幽霊の世界に次第に引き込まれて行くドラマとして構成していれば、もっといい映画になったのではないかと残念でなりません。

      しかし、CG全盛の現在において、映画は何でも見せて、我々観る者も明確なものばかりを求めているような気がします。しかし、我々観る者に結論やイメージを委ねるのも映画の醍醐味のひとつではないかと思います。

      映画「たたり」は、そんな映画の限りない魅力を湛えた、我々映画ファンにとって崇高な作品でもあるのです。
      >> 続きを読む

      2016/06/06 by dreamer

      「たたり」のレビュー

    • 3.0

      幽霊屋敷モノ。大昔の白黒映画だが今見ても色褪せず、むしろ新鮮。カメラワークが秀逸。

      2015/02/11 by 二階堂

      「たたり」のレビュー

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