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追憶

ジャンル: 外国映画 , ドラマ , ラブロマンス , アクション
公開: 1974/04/13
製作国: アメリカ
配給: コロムビア映画

    追憶 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 4.0

      違っているのに惹かれ合うのはせつない。

      2019/07/07 by taku

      「追憶」のレビュー

    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "政治的人間と文学的人間の出逢いと別れ"

      映画「追憶」の原題は「The Way We Were(私達が歩いてきた道)」といい、単に恋愛メロドラマ式の男女の歴史ではなく、WASPのシナリオ・ライターとユダヤ人の政治活動家が主人公であり、尚且つ1940年代末から1950年代初めのマッカーシズム、いわゆる"赤狩り"に巻き込まれた男女の歴史を描いています。
      つまりアメリカのひとつの時代の知識人達のにがく苦しい歴史を描いているのです。

      映画は1930年代後半のある大学のキャンパスで自治会を牛耳っているバーブラ・ストライサンド扮する活動家のケイティが何かスローガンを叫んでアジ演説をぶっています。

      それをロバート・レッドフォード扮する作家志望のノンポリ学生のハベルが聴いています。ケイティは政治的に目覚め始めた活動家であり、ハベルは成績優秀な青年で政治的なものには関心がなく同じ学生のロイス・チャイルズ扮するキャロルと恋愛中でした。

      そして卒業から数年が過ぎた第二次世界大戦中のニューヨークでケイティは偶然に海軍大尉になったハベルと再会します。
      二人は再会をきっかけに急速に親しくなっていきます。

      ケイティは積極的な活動家となっていき、ハベルは海軍を除隊後に創作活動に入っていきました。
      そんな中、二人は結婚生活に踏み切りましたが、ハベルの友人達の間で彼女は場違いの存在で、政治や社会問題の議論が大好きで、政治意識の差が彼女を浮き上がらせ、その場を白けさせたりしました。

      ハベルはそんな彼女に辟易しながらもじっと我慢して聴いているという微妙なシーンをシドニー・ポラック監督は繊細なタッチで淡々と描いていきます。

      その後、ハベルがハリウッドで脚本を書く事になり1940年代の終わりに彼女と共にカリフォルニアに移り住む事になります。
      ようやくハベルの書いた脚本が売れ出し、映画脚本家・小説家として有名になっていきました。

      ケイティは妊娠し生活は平和で安定し、幸福な日々がしばらく続きました。
      ところがハリウッドにマッカーシズム、"赤狩り"の嵐が吹き荒れるとケイティの政治欲に火がつき、反マッカーシズム運動にのめり込んでいき周囲の迷惑も顧みずワシントンへデモに行ったりするようになります。

      その頃、心理的に不安定な状態に陥ったハベルは創作にも自信を失くし、ケイティにはついていけないと感じ始めるようになり、大学時代の恋人のキャロルと関係をもってしまいます。

      ケイティはハベルとキャロルの関係や彼の自信喪失を知り、また、別れる事によって彼が"赤狩り"のブラック・リストからはずされるかもしれないとの思いから離婚を決意し、二人は子供が生まれた後で離婚に踏み切りました。

      そして数年の時が流れた1950年代の初めにケイティはニューヨークで、「原水爆実験反対」の署名を集めていました。
      そんなある日、二人は離婚以来初めて、ある街角で偶然に出逢います。

      ハベルは再婚した妻を連れています。ケイティは相変わらず街頭でビラまきを行なっています。
      胸が締め付けられる名シーンです。シドニー・ポラック監督の演出の細やかさが光ります。

      愛する心はまだ残っていたのだが、全てがもはや遅すぎた。二人の間にはすでに大きな隔たりが出来てしまっていました。

      二人は二言三言、短い会話の後でお互いの無事を喜びあい、軽く抱き合っただけで別々の方向へ静かに歩み去って行きました。
      この別れのシーンは映画史に残るシーンとして私の脳裏に深く刻み込まれました。

      この「追憶」という映画を深く味わう為には脚本の劇作家でもあるアーサー・ローレンツとシドニー・ポラック監督のこの映画に託した"ある思い"を理解する事で真のテーマが透かし絵のように浮き上がってきます。

      この映画をじっくりと観てみると各時代の政治状況がきちんと描かれているのに驚かされます。
      最初の大学のキャンパスでの演説の場面をよく観るとケイティは「フランコを倒せ!」と叫んでいます。
      つまり1936年のスペイン市民戦争の時代を表しています。

      ハリウッドでの1951年のマッカーシズム、"赤狩り"の時代。
      最後の場面はケイティが「原水爆実験反対」のビラをまいていますので
      恐らく1954年のビキニ核実験の前後だろうと思われます。

      もし仮にケイティのその後が描かれるならば、1960年代のヴェトナム戦争、1970年代のウーマン・リブ、1980年代のフェミニズムの運動へと突き進んでいるに違いありません。

      ケイティは社会状況に常に積極的にコミットしていく政治的人間であり、「虐げられた人々の苦しみがわからないの!」とか「傍観していていいの!」等の言葉で運動を煽る活動家なのです。

      ハベルは政治運動をも含めた世界総体を文章で表現しようとする、人間の心に目を向けた文学的人間なのです。

      つまりこの映画は「政治的人間と文学的人間の"乖離"」が脚本のアーサー・ローレンツとシドニー・ポラック監督が描きたかった真のテーマだと思います。

      昔からの文学のテーマの一つである「政治と文学の相克」を映画という表現媒体で見事に描き切った事に対して大いなる感銘を受けました。
      >> 続きを読む

      2015/12/15 by dreamer

      「追憶」のレビュー

    • 2.0

      ラブストーリーではよくある美男美女の配役。
      だがこの映画は美男子のみであり、それはロバート・レッドフォード。
      相手はバーブラ・ストライサンドだが、お世辞にも彼女は美人とは言えない。

      釣り合いが取れてないというのはハリウッドでは珍しいほどだが、多分歌有りきで選ばれた配役なのだろう。

      二人の仲違いを産むのは戦争当時の学生運動。
      赤狩りやマッカーシズムという単語が飛び出す時代であり、二人はお互いの思想をぶつけあい、別れて結ばれてを繰り返す。

      正直言ってバーブラのわがままには付いていけなくなるのは当然だなと思いながら見ていたが、結末もまさにそれを地で行く結果となる。

      それにしてもロバート・レッドフォードは本当にブラッド・ピットと似ている。
      ピットが出てきたとき第2のロバート・レッドフォードと呼ばれてたのはすごく分かる容姿だ。
      >> 続きを読む

      2015/09/18 by オーウェン

      「追憶」のレビュー

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