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未来惑星 ザルドス

Zardoz
ジャンル: SF , ホラー , アクション
公開: 1974/08/10
製作国: アメリカ
配給: 20世紀フォックス

    未来惑星 ザルドス の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「未来惑星ザルドス」は、評判が今一で、よく訳がわからないとか、ひとりよがりの映画だとか言われているようだが、そんな事はなくて、退屈するどころか、知的イマジネーションを刺激されて、非常に面白い作品だと思う。

      この映画は、アンチ・ユートピア、つまりデストピアの世界を描きながら、現代社会の宗教や神やセックス感などを痛烈に風刺し、"寓話的なSF"の傑作になっていると思う。

      この映画は、スタイルに従ってストーリーが展開するという、つまり小説で言えば、筋よりも文体を味わうという趣の作品で、主演が初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーなので、アクションSFだと思って観たら、多分、失望するだろう。

      この映画は、ひねった知的遊戯とでも言うべき作品で、コネリー扮する主人公が、特権階級の不労不死の理想社会へ潜入した理由を、少しずつわからせていくという演出技法も、相当に凝りに凝った作品で、理想社会が、実は理想社会でも何でもないというテーマは、お馴染みのものだけれども、主人公に関する謎を解いていくという形で、それをひっくり返してみせるあたりが、実にアイロニカルで素晴らしいのだ。

      もともと、この映画の監督ジョン・ブアマンは、自作の中で、常に神とは何かを自問自答し続けて来たが、この中で描く神とは、人間が勝手に作った偶像、虚構である事を明確に提示していると思う。

      空中を飛行する大きな頭の形をした神ザルドスは、ブルータルスから選ばれた屠殺人のエクスタミネーターズに銃や武器を与えて、ブルータルスを管理させ、食糧を貢がせていた。

      ところが、エクスタミネーターズの隊長ゼッド(ショーン・コネリー)は、ザルドスの中に侵入し、外界とは全く異なる理想郷ボルテックスにたどり着く。

      この神ザルドスの正体は、ボルテックスに住む知識集団のエターナルスが、ブルータルスを支配するために造った神だったのだ。この偽善に満ちた理想郷の正体を知ったゼッドは、エターナルスに虐げられている無気力な人間や老衰刑を受けたレネゲーズから、不老不死の苦しみを解放しようとするのだった------。

      野蛮な行動とセックスに長ける、獣人と呼ばれる外世界の住民であるブルータルスと、知性を持つエターナルスの二つの精神は、人間が本来持っている精神世界の中に介在しているのだが、その精神を分離化する事で、人間性喪失の象徴として描いているのだと思う。

      そのエターナルスの中に入り込むゼッドは、野蛮で生殖能力を持ちながらも知性を兼ね備え、自然の突然変異で生まれた人間なのだ。そして、彼の人間性を取り戻そうとする行動が、実に反宗教的なのが皮肉だ。

      ザルドスの偶像を暴き、禁断の理想郷に侵入し、不老不死の苦しみから人間を解放するために、死を与えてしまう事になり、ゼッドは怒りと憎しみをボルテックスに持ち込み、理想郷の解放者となるのだ。

      聞き慣れない奇妙な名詞が全編にわたって飛び交い、"哲学的で観念的な描写"が映し出され、観ている私のイマジネーションを刺激してやまない。

      スタンリー・キューブリック監督が、この作品のストーリーを大変気に入り、撮影監督に「2001年宇宙の旅」の名カメラマンのジェフリー・アンスワースを推薦したり、SFXのアドバイスをしたりしたと言われています。

      そして、ジョン・ブアマン監督は、「2001年宇宙の旅」を大変意識しながらも、その対極に立つ内容に仕上げていると思う。そして「2001年宇宙の旅」では、人類の進化、すなわち新しい生命の誕生を予感させて終わりますが、この「未来惑星ザルドス」では、人間の限りある死、すなわち死があるから子孫に希望を託す悦びと、生への悦びがある事を教えてくれるのです。

      結局のところ、「未来惑星ザルドス」は、「2001年宇宙の旅」のような神を全否定し、なすがままの自然な姿の生き方を提示し、歪められて造られた理想郷ボルテックスは、自然=ゼッドによって倒される運命にあったという事を示唆しているのだと思う。

      進化とは、神によって成されるものではなく、自然が作るものだと説いているのだ。神に成りかわろうとしたエターナルスの高度な知識人たちが、自ら進化を強要しようとして、最終的には滅亡してしまうのだ。

      そして、何よりも神を否定している証として、この映画の原題"ZARDOZ"というネーミングが、「オズの魔法使い」の原題"WIZARD OF OZ"のWIとOFの文字を除いた謎解きからでもわかるのだ。
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      2017/06/07 by dreamer

      「未来惑星 ザルドス」のレビュー

    • 2.0

      何やらカルト的な匂いがプンプン漂ってくるOP。
      案の定ザルドスが寺の鐘に顔を書いただけの微妙なデザイン(笑)

      そしてショーン・コネリーが登場するも口ひげ顎ひげ。
      さらには着ているのは赤パンツのみで、髪はラーメンマンよろしくな後ろ伸ばし。
      どう見てもレスラーのような風貌で、街中歩いてたら速攻で補導される容姿(笑)

      死ぬことを知らないエリートな人類たちに送られたただ一人の人間。
      そこでのギャップと、死に方を求めてさ迷う。
      聞いてるだけで混乱しそうな設定だが、不思議とラストまで観ていられた。

      笑ったのはコネリーに性欲を試すテスト。
      そのためか裸率はかなり高い(笑)
      >> 続きを読む

      2015/05/12 by オーウェン

      「未来惑星 ザルドス」のレビュー

    • 面白要素も入っていて興味がわいてきました!

      なんといってもストーリーが好みです。

      2015/05/12 by tanuki

    • ショーン・コネリーがそんな恰好ででてくるとは・・・
      B級臭がします(笑)

      2015/05/12 by cosmonaut

    未来惑星 ザルドス
    ミライワクセイザルドス

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