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サテリコン

ジャンル: 外国映画 , ドラマ , 史劇
公開: 1970/09/12
製作国: イタリア
配給: ユナイト

    サテリコン の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 0.0

      ローマ皇帝ネロの側近ペトロニウスの小説『サテュリコン』を、フェリーニが映画化。1969年作品。

      原作が完全な形で残っていないせいか、映画も断片的というか、ストーリー展開は観ていて得心できるものではないが、あまり気にならないし、作り手も気にしていないようだ(想像です)。物語の面白さとか、説得力とか、まるで無縁な作品なのである。

      学生(らしいがまるで勉強してないし、どこに住んでるのかわからないし、そもそも学校に行ってないし、旅をしている感じ?)エンコルピオが美少年(性)奴隷ジトーネを友達アシルトに奪われ経緯を一人語りする。

      彼は公衆浴場へ行き、アシルトをとっちめ、劇団に売り飛ばされたジトーネを取り返すべく劇場を訪れる……しかし、繰り返すがストーリーそのものはそんなにも興味を惹くものではない。

      公衆浴場といい劇場といい、セット感丸出しで、古代ローマを再現するにしてもアングラ芝居みたいなゴテゴテ感、時に前衛芝居のごとき抽象感なのである。絢爛たる歴史絵巻であるけれど、あくまでも、どこまでもフェリーニ流。

      主人公と奴隷少年が手を取り合ってくぐり抜けてゆく街を埋め尽くす異形の人々、ただ画面を通り過ぎてゆくだけの存在、片隅に蹲る存在、一瞬しか映らない存在、いやまったく生活感ゼロで、この方々は一体何をしているのか、とりあえず目を奪われる映像体験としか言えない。目が離せない。いや、なんなのあんたたちは!?

      原作あってのこととはいえ、こんなものどもを考えつき、それらで画面を埋め尽くすというのは、大したことではないか。圧倒されます。

      で、突然地震が起こるが、これもストーリー展開上の必然性や伏線、テーマとは全然関係がなく、ただ原作にあったから、もしくは監督がただ地震を撮りたかったからに違いない。崩れる落ちる天井、壁、逃げまどう人々、地割れに落ち込んであがく馬。本物の馬ですよ。

      それから、有名なトルマルキオ(映画ではトルマルチョーネ)の宴のシーン。ゴテゴテ着飾り、厚化粧したヒトヒトヒトがご馳走を、肉をむさぼり喰らう。人体もまた肉である。林のごとく連なって、まさに肉の林である。この「肉の林」感といったら、あのパゾリーニを超えている。

      宴の主が自分の葬式を戯れに執り行うと、般若心経が激しいビートを刻み、思わず身を乗り出す。哀切なメロディが何度もリフレインする『アマルコルド』とちがって、本作はシーンごとに様々な音楽的試みがある。

      これを観て思い出したのが、気の毒ですが、溝口健二『楊貴妃』のなんとも貧相な宴のシーンである。ワビサビのつもりなのか。あのビワの演奏のショボサ、人の少なさ、「酒の池」感、「肉の林」感ゼロである(そもそも狙ってない)。比べては申し訳ないけれど。

      つぎに、(とくに脈絡もなく)主人公は兵隊に捕らえられて、奴隷船に乗せられる。セットを飛び出して、ロケです、空です、海です、ガレー船です。心躍ります。

      空がやたらと荘厳なのは、どういうわけか。

      と、これ以上追いかけてゆくと、ネタバレになるので、止しておいて、幾つか気づいた点を。

      トリュフォー『アメリカの夜』で、女優が、フェリーニの撮影はアフレコだからセリフを覚える必要がなく、数を数えていてよかった、なんてセリフを言うのですが、たしかにセリフと口の動きが合っていない。マカロニウエスタンとおんなじですね。

      あと、ヒューっと風が吹く音を多用している。『アマルコルド』でも、そうだった。この音、ペドロ・アルモドバルも使ってないですか。

      主役の男の子(美青年)は、ジャック・ドゥミ『ベルサイユのバラ』に出ているが、まったく気づきもしないし、思い出せない。

      主人公の遍歴の中に、いくつか小話的、説話的な物語が挟まれるが、ちょっと(かなり、か)パゾリーニの生の三部作を想起させる。
      >> 続きを読む

      2020/08/05 by かんやん

      「サテリコン」のレビュー

    • 3.0

      元々は長大な作品だが断片しか残っていない為、話に一貫性がないが、ラストは上手く締めたね。「性」と「聖」が一体化したような、絵画的でもある世界。

      2018/09/09 by kinako

      「サテリコン」のレビュー

    • 3.0

      ローマの妖艶なるロードムービー。
      雰囲気が合わなそうだなと期待しないで観たらそこそこ楽しめた。

      ローマの怪しい世界観で満たされていて基本誰かしらの笑い声が聞こえてくる。前半少し退屈だったけど後半は面白かった。

      2015/06/27 by きりゅう

      「サテリコン」のレビュー

    サテリコン


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