こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

ザ・フォッグ

The Fog
ジャンル: ホラー , SF
公開: 1980/05/31
製作国: アメリカ
配給: 日本ヘラルド

    ザ・フォッグ の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全1件
    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "ジャンル・ムービーの旗手ジョン・カーペンター監督が仕掛ける奇妙な恐怖感に満ちた知的なホラー映画の傑作 「ザ・フォッグ」"

      この映画「ザ・フォッグ」は公開当時、ブライアン・デ・パルマ監督と共に、ヒッチコック監督の後継者と言われていた頃のジョン・カーペンター監督が、「ハロウィン」の次に撮った作品で、奇妙な恐怖感に満ちた知的なホラー映画の傑作です。

      アメリカの小さな港町の百年祭の夜に、濃い霧が突然押し寄せて、怪奇な事件が次々と起きます。脚本、監督、そして音楽は当時31歳で、その後、ジャンル・ムービーの旗手となるジョン・カーペンター。

      霧の中から現われ、人々を殺すのは100年前の亡霊たち。実は100年前、この湾に入ろうとした船がありましたが、その乗組員はみんなレプラ病患者。土地の人々は助けるどころか乗組員を惨殺し、船に積んであった黄金を奪って、それをもとにしてこの港町を築いたという、おぞましい過去の歴史があったのです。

      それから、100年が経過して、あの夜と同じ時刻。霧と共に現われた亡霊が、町の人々に復讐をしに戻って来たのです----。

      公開当時、"新しいヒッチコック"の誕生という評判がたったそうですが、このカーペンター監督はヒッチコック監督とは本質的に違うと思います。

      つまり、ヒッチコック監督は、ありえない事でも、実に見事な映像のきらめきで現実感をもたせ、そこから湧き出してくるスリルを、娯楽として楽しませてくれました。

      一方のカーペンター監督は、ありえない事を、ありえない姿のまま描いて、そこに"非現実的な恐怖感"を創り上げる人。しかし、カーペンター監督の描く、"非現実的な恐怖感"の裏側には、常に"現代の不安"が象徴されているのです。

      100年前の亡霊に襲われる港町。これはまさしく現代のアメリカ以外の何ものでもないような気がします。アメリカの先祖の白人の人々は、このアメリカという国を開拓し発展させ、現在の繁栄の礎を築きました。

      しかし、それを歴史的に冷静な目で見直してみると、黒人を奴隷化し、しぼりあげ、メキシコ人から土地を奪い、インディアンを殺して得たものであったと思います。

      現在、アメリカに横行する犯罪や国内外の治安の悪化などの不安材料。これは、ある意味、繁栄の礎を築いた先祖の白人の人々の、その裏側の悪行のたたりと言えなくもありません。

      前作の「ハロウィン」の不死身の殺人鬼といい、この「ザ・フォッグ」の亡霊といい、現代を襲う恐怖の原点を冷静に見つめるジョン・カーペンター監督の主張は、我々観る者に、実に奇妙な迫力を持って迫って来るのです。

      映画ファンとして嬉しかったのは、前作「ハロウィン」に出演して、その後、"スクリーム・クイーン"となったジェイミー・リー・カーティスと、彼女の実の母親で「サイコ」に出演していたジャネット・リーの母娘共演が実現した事です。
      >> 続きを読む

      2016/08/08 by dreamer

      「ザ・フォッグ」のレビュー

    ザ・フォッグ
    ザフォッグ

    映画 「ザ・フォッグ」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画