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終の信託

ジャンル: ドラマ
公開: 2012/10/27
監督:
製作国: 日本
配給: 東宝

    終の信託 の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      観終わって印象に残る場面や音楽を反芻し、背筋の凍る思いがした。

      周防正行監督の「終の信託」は、一見、美しい純愛映画だが、人間の恐ろしい顔を、ちらりとのぞかせる。

      信じる人に命の終わりを託す尊厳死と、その死の責任を問う検察官との対決の果てに、人間の心の深淵を見せる秀作だと思う。

      ハリウッドでリメークされたヒット作「Shall we ダンス?」以来、周防監督が16年ぶりに、草刈民代と役所広司の二人と組んだ作品だ。

      主人公の折井綾乃(草刈民代)は、評判の良い呼吸器内科の医師。不倫相手の医師(浅野忠信)に捨てられて自殺未遂騒ぎを起こした時、ぜんそく患者の江木泰三(役所広司)の優しさに救われる。

      病状が悪化し、死期の迫った江木は「信頼できるのは先生だけだ。最期の時は早く楽にして欲しい」と綾乃に懇願する。

      戦争で妹を亡くし、人のぬくもりを求めて心さまよう江木と、医師と患者の枠を超えた信頼を築いていく綾乃。

      綾乃は、江木の死後、思いがけず殺人容疑で告発され、塚原検事(大沢たかお)との対決を通して、再び死と向き合うことになるのだった。

      そして、クライマックスの取り調べシーンは、約45分の長丁場。じわじわ追い詰める塚原、自分の「愛」を貫こうともがく綾乃。俳優の力量で見せる息詰まる攻防は、語り継がれる名場面となるだろう。

      劇中の美しいアリア「私のおとうさん」のエピソードのように、この作品は純愛のようで、時に喜劇のようでもある。

      ラストシーンをどう観るかは、観る者に委ねられている。想像を喚起する洗練された演出で、人間の多面性を一気に見せるから、一度観ると、もう一度観たくなる。
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      2017/11/28 by dreamer

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