こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

女優フランシス

Frances
ジャンル: ドラマ , アクション
公開: 1986/01/17
製作国: アメリカ
配給: ヘラルド・エース/日本ヘラルド

    女優フランシス の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全1件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      1930年代の後半、夢の都ハリウッドが全盛の頃、そこで活躍したひとりの女優がいた。
      フランシス・ファーマー。彼女は、この夢の王国で、自分なりの理想と信念を貫こうとし、次第に酒に溺れ、病んでいく。

      この映画「女優フランシス」は、ハリウッド流のスターの型にはまらなかった彼女の数奇な半生を、赤裸々に描いた作品だ。

      人は自身ですら飼い慣らすことが困難なパッションを、その内部世界に抱え持っていることがあるものだ。

      当人にとってそれは、自身の内部から否応なくあふれ出てくるパッションの衝動であり、必然的な現象世界だ。
      それが、現実の世界に現われてきた時、大方の人々はこの人の心的な現象を異端視し、現実の社会からその人を排除しようとする。

      つまり、出る杭は打たれるのだ。創造的な人々の多くは、その人が生きている時代の趨勢と歩調が合わない。
      彼らはこの時、時代から突出しているのだと思う。

      彼らが、そこで如何に正当性を持っていようと、誰もそれを認めない。
      彼らの味方は、ごく少数の理解者に限られている。

      この映画のヒロイン、フランシス・ファーマー(ジェシカ・ラング)は、ハリウッド黄金時代の1930年代後半に、将来を嘱望された実在の女優をモデルにしている。

      彼女は、多感な少女時代を過ごし、自分自身に対して、クエスチョン・マークをつきつけられる人間であり、その解答を自身で見い出すことのできる人間であった。

      フランシス・ファーマーが出演した映画「大自然の凱歌」を、ウィリアム・ワイラーと共同で監督したハワード・ホークスは、この女優について「私が一緒に仕事をした中で、ベストの女優だ」と語っている。

      この「女優フランシス」は、そんな彼女の挫折してしまった姿を描いていきます。

      当時のハリウッドには、タイクーンとよばれる各映画会社のボスたちがプロデューサーとして絶大な力を持っていた。
      ハリウッドにプロデューサー・システムが確立された時代だったんですね。

      俳優たちは、そんな映画会社との専属契約に拘束されていて、現在のように自由に出演作品を選べる時代ではなかったのだ。
      こうした中で、フランシスは「グループシアター」の芝居に出演し、ジャーナリストにひっかけられて、ハリウッドへ戻る気持ちのないことをスッパ抜かれる。

      映画会社からの圧力によって、芝居を続けることができなくなった彼女は、ハリウッドへと戻るのだった。
      しかし、その彼女を待っていたのは、プロデューサーのしっぺ返しであった。

      ここから彼女の転落が始まっていく。彼女を助けようとするのは、ハリーという男だけであった。

      映画は、フランシスの母親による無自覚の傲慢を含め、権力や制度が個人の自由をどのように侵すのかを、容赦なく描き出していくんですね。
      >> 続きを読む

      2018/08/26 by dreamer

      「女優フランシス」のレビュー

    この映画を最近、ラックに追加した会員

    女優フランシス
    ジョユウフランシス

    映画 「女優フランシス」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画