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あん

ジャンル: ドラマ
公開: 2015/05/30
監督:
製作国: ドイツ , 日本 , フランス
配給: エレファントハウス

    あん の映画レビュー (最新順)

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    全29件
    • 0.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      いつまでも心に残る、そしてとても温かな気持ちにしてくれる素晴らしい名作です。派手な展開は無く淡々と進んでいくけれど、それだけに大切なことがストレートにこちらに語りかけてくる。なのでこれは1人でも多くの人に観てほしい映画です。

      ハンセン病という病のために、そしておそらくそれ以上にその病への偏見のために、ずっと社会の隅に追いやられ隠されて生きてきた徳江さん。そうやって世間から「どうして居るの?生きてるの?」と言わんばかりの扱いを受けることが、どれだけ人の心を鋭く抉ることか。しかもそれだけじゃない。彼女は尊厳だけで無く、おなかに宿った命まで有無を言わさず奪われてしまった。それは心臓を錐で突かれるような、心を万力で締め付けらるような激痛を伴って、彼女を悲しみの底に突き落としたことでしょう。きっと涙も枯れるくらい泣きに泣いたんだろうな……。

      つい四半世紀前まではこの非人道的な行為は合法とされていましたが、その合法って極端な話ハンセン病患者は“公的な被差別者”で、彼らに対する中傷も“正当なバッシング”ってことですよね。時代的に病理の理解や解明度がまだ浅かったのかもしれないけど、だからといって差別の正当化の理由になんてしていい訳がない。こんな偏った考えが普通に社会に浸透していたなんて、悍ましいの一言に尽きます。それに今は廃止されても現在進行形で未だ偏見の中にいる人も、過去に受けた仕打ちに心が縛られたままの人もいる。国は一応謝罪はしたけれど、間違っても「謝ったからもういいよね、ハイ終わり」で片付けられてはいけない、重大な社会かつ倫理問題です。

      映画の方はと言うと、最初に書いた通りこれは『火垂るの墓』並に定期的に地上波放送してもらいたいくらいの名作ですね。“転”以降、特に「働かせてほしい」と徳江さんがお店にやってきた理由が明かされる終盤、ここはもう店長さんと一緒に泣きました。辛い思いを味わってきた人には、同じような人の気持ちが敏感に分かるのですね。徳江さんはいつも愛情を込めてあんに語りかけ、大切に大切にあんを生地で包んでいましたが、その姿を見ていると言葉、まなざし、声、仕草……彼女の持ついろんな優しさでこちらの心も包まれていくようでした。

      ラストシーンの店長さんの笑顔も声も、ほんとに良かったなぁ。きっと彼がどら焼き屋さんを始めて以来……いえ、生きてきて初めての表情・初めてのトーンかもしれません。それは生活のためだけでしかなかった仕事が、徳江さんの魂を受け継いだ大切なライフワークになった何よりの証拠。大丈夫、彼はきっとまっすぐに歩いていける。そう信じられる凛とした姿でした。そして彼のそばを過ぎていく春風の中に、徳江さんの飄々とした明るいエールが聞こえるような気がしました。
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      2021/01/23 by 水川 灯子

      「あん」のレビュー

    • 3.0

      何かを評価する時、何かと比較するのは
      レベルが低いのかもしれないが、
      つい最近見たばかりなので、どうしても比べてしまう、
      樹木希林の『日日是好日』という作品。
      こっちはあん、あちらは茶道。
      『あん』いい映画でした。前半、あちらと同じような展開
      に既読感が高まってきたが、中盤以降、こちらの想像を
      超える展開。河瀬監督さすが、晩年にあの役どころを
      セレクトする樹木希林も圧倒的。
      >> 続きを読む

      2020/05/10 by luis

      「あん」のレビュー

    • 5.0

      自然。 とにかく自然な演技、風景。

      この映画は語りかける。 泣いた。

      2020/03/10 by mapuu

      「あん」のレビュー

    • 評価なし

      なんとなくやっていたどら焼き屋に極上の餡を作るおばあさんを味方に、やりがいとお店の繁盛を手にした男の半生を描く
      かと思って観た。

      途中まではまあそういう流れもありつつ。
      しかし雰囲気が急にガラっと変わってくる。

      どことなくドキュメンタリーの風合い。

      こういう区画された世界があるということを残念ながら忘れがちである。
      事実として存在することが、生まれたての子たちが物心つく頃には、遠い遠い幻のような出来事に感じるかもしれない。
      知るためのきっかけになると思う。


      私は超リラックスしてふわっとした気持ちで観ていたので急にズシンと真剣モードに心が切り替ってしんどくなってしまった。

      今は亡きお二方が出ているのも切ない気持ちになった。

      美魔女というお年を召されても大変美しい方が多い現代だけれど、樹木さんや市原さんのような味のあるお婆さん役のできる女優さんが少なくなってきているように思う。
      八千草さんも亡くなってしまった。

      …と、このように全体的にしんみりしてしまう内容であった。

      花鳥風月のように、木漏れ日や風の流れ、桜や月、といった自然の魅せ方と和菓子のかわいらしい奥ゆかしさがとてもマッチしていて、キレイな画だったと思う。
      >> 続きを読む

      2020/02/07 by いちころ

      「あん」のレビュー

    • 5.0 泣ける 切ない 元気が出る

      誰もが。悩み迷いながら細やかな喜びや楽しみを探りつつ日々を生きていること、人と人との繋がりから学び得ることの大きさ、を実感します。台詞は少なくとも、俳優さんたちから滲み出る、演技とは思えないその人自身の深い想いや生き様に涙が溢れます。樹木希林さんに加えて市原悦子さんも出演されていて、もうこの世にはいらっしゃらない、おふたりの存在感にも圧倒され、作品の美しさと共にまた涙涙でした。

      2019/10/11 by Sawa

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