こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

逃亡地帯

The Chase
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ , アクション
製作国: アメリカ
配給: コロムビア

    逃亡地帯 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全2件
    • 3.0

      石油成金が牛耳るタールの町に、逃亡した囚人が帰ってくるとの噂が。
      住民はその噂に各々行動をとる。

      「リトル・チルドレン」に非常に似ているが、そのテーマはかなり時代性が反映されている。
      1960年代は黒人差別が色濃く残る時代。
      たった一人の黒人が脱獄者の居場所を知っていただけに、町のごろつきは狙いを定めて暴力を厭わない。

      田舎町というのと、恐怖というのは他社の介入を良しとしない。
      それが行動に出ると悲劇は起きる。

      マーロン・ブランドやロバート・レッドフォードなど、かなり豪華なキャストが出ているが、皆しっかりと存在感あるのは流石。
      >> 続きを読む

      2018/10/03 by オーウェン

      「逃亡地帯」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「逃亡地帯」は、当時の進歩派アメリカ人たちによる、現代アメリカの病巣を鋭くえぐった力作で、原作がホートン・フートのベストセラー小説、脚色が「噂の二人」の原作者で、アメリカ人の非寛容の精神とデマに対する弱さを鋭くついたリリアン・ヘルマンが担当し、監督には「奇跡の人」でピューリタン的理想主義を力強く描いたアーサー・ペンという興味深い顔ぶれで、それ以上に配役がマーロン・ブランド、ジェーン・フォンダ、ロバート・レッドフォードという凄い顔ぶれだ。

      アメリカの現代社会に渦巻く"不安と退廃"、そして人間の内なる暴力性を鋭く抉り出した、社会派ドラマの秀作でもあると思う。脱獄囚の"人間狩り"に狂喜する人々の描写がとても衝撃的だ。

      二人の若い囚人がテキサスの刑務所から脱獄し、一人は通りすがりの男を殺して自動車を奪って逃げてしまう。もう一人の青年ババー(ロバート・レッドフォード)は、すぐ頭にくる単純な奴だが、根は人がよく、殺人など到底出来ないたちだ。

      しかし、今や相棒の殺人容疑まで背負うハメになり、ただ、やみくもに故郷の小さな町へ走っていく。その町には妻のアン(ジェーン・フォンダ)がいるのだが、彼女はこの町一番の実力者で町を支配する石油成金のバル(E・G・マーシャル)の息子ジェイク(ジェームズ・フォックス)と関係を結んでいるのをはじめ、町の連中の何人かが、この脱獄囚のババーに対し、スネに傷を持っているのだ。

      ババーがこの町に向っているという知らせは、町の人たちをさまざまに動揺させ、大騒ぎとなっていく。バルは息子が復讐されるかも知れないと聞いて、金の力で息子を保護しようとするし、折りから、この町で開催される中小企業団体の大会に集まって来た連中は、正義の守護神気取りになって、ババーをなぶり殺しにしようと待ち構える。

      正直をモットーとする昔気質の貧しい老人たちは、この機会に町の上流階級である成金どもの性的乱脈さが暴露されることをほくそ笑んで、見守っているし、黒人たちは、白人たちの争いには一切巻き込まれまいと自分の殻に閉じ籠るというありさまなのだ。

      そして、若者たちは、ババー退治に火炎ビンまで投げて熱狂するかと思えば、血みどろになって捕まったババーを、今度は英雄に祭り上げるという調子なのだ。

      主人公のマーロン・ブランドの役は、この町の保安官で、彼はババーを私刑から救うために、ほとんど町中を相手に単独で戦わなければならない状況に陥っていくのだ。

      これがジョン・フォード監督あたりの映画なら、彼の訴えは必ずや、町の人々の一部の理性を目覚めさせることになるのだが、この映画の場合、古き良きアメリカのモラルといったものが、階級的、人種的な憎悪や、力の誇示の中で消えてしまっていて、理性の訴えは"集団的ヒステリー"に包囲され、孤立していくのだ。

      そこには、当時のアメリカの進歩派知識人の孤立した、いらだたしい心情が刻み込まれているのだと思う。

      この映画の前半は、それらの複雑な人間関係の説明がごたごたしていて、多少わかりにくいのだが、後半になると俄然、アクション・ドラマとしての展開になっていき、グイグイ画面の中に引き込まれていってしまう。このあたりのアーサー・ペン監督の緊迫感の盛り上げ方は、実にうまい。

      善良なる市民と自負しているらしい連中が、保安官のマーロン・ブランドを半殺しのめにあわせて、餓えた狼のように私刑のエサを求めて脱獄囚のババーに殺到するのだ。これは、さながら戦争で、やっと保安官がババーを助け出すと、保安官事務所の前に待っていた一人の市民が、無抵抗のババーを拳銃で射殺してしまう----。

      この場面では、かつてのケネディ大統領暗殺のオズワルドを警察署の入り口で射殺した市民がいたことを、つい思い出してしまう。所も同じテキサスだ----。

      この映画で描かれている話は、これをアメリカの普通の姿だとは誰も思わないだろうが、原作者、脚色者、監督たちがここに描いているのは、単なる特殊な地域の話ではなく、アメリカ社会が内包する病巣、暗黒面に対する警告のような気がしてならない。
      >> 続きを読む

      2016/12/31 by dreamer

      「逃亡地帯」のレビュー

    この映画を最近、ラックに追加した会員

    逃亡地帯
    トウボウチタイ

    映画 「逃亡地帯」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画