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嘆きのピエタ

피에타
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 2013/06/15
製作国: 韓国
配給: クレストインターナショナル(提供 キングレコード=クレストインターナショナル)

    嘆きのピエタ の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0 切ない ハラハラ クール

      鬼才キム・ギドク監督のサスペンス映画「嘆きのピエタ」は、最後まで手の内を明かさない脚本が、愛憎劇の果てをも描いた作品だ。

      キム・ギドク監督の映画は、いつ観ても肩が凝る。最後まで気の抜けない緊張感の連続に、全身がこわばってくるのだ。

      特にこの映画はひどい。並みのサスペンス劇では到底及ばない、肺腑を抉るような息詰まる人間ドラマになっているからだ。

      題名にある「ピエタ」とは、十字架から降ろされたキリストを、胸に抱く聖母マリアを指している。
      つまり母と息子の物語なのだが、ここでは主役は母であり息子でもある。

      生まれてすぐに捨てられた、30年間天涯孤独に生きてきた借金取りの男(イ・ジョンジン)のもとへ、ある時、母と称する中年女性(チョ・ミンス)が現われる。

      執念深い彼女は、とうとう男の家に上がり込み、食事の世話までするようになる。
      果たして彼女は、本当に母なのか?

      ここから物語は次第に核心へと至るのだが、ミステリアスなサスペンス劇という関係上、細部を語るのは御法度だろう。

      要するに、母と息子の激しい愛憎劇、それも魂と魂がぶつかり合う復讐劇をはらんだ物語で、そこには男の借金取り立ての現場となる、ソウルの町工場が連なる一画が深く関わってくる。

      男の取り立ては残忍そのもので、債務者に重傷を負わせ、その保険金で利子が10倍に膨れ上がった借金を返済させるというあくどさ。
      そんな嫌われ者のもとに、突然現れた"母"とはいったい何者なのか?

      おそろしく良く出来た脚本だ。これまでにも脚本には定評のあったキム・ギドクだが、この映画ではさらに腕を磨き、最後まで手の内を明かさない。

      つまり終幕まで二転三転して、ラストシーンが見えないのだ。
      そこで描かれるのは、愛憎劇の果ての母性、慈愛と悲哀に引き裂かれた母性の奥深さだ。

      キム・ギドク監督は10代の頃、この映画の舞台となったソウルの清渓川地区で、工場労働者として働いていたそうだ。
      そして青年時代は、夜間の神学校に通って牧師を目指したという。

      "工場"と"神"が、この傑作に結び付いたことは間違いない。
      >> 続きを読む

      2020/05/17 by dreamer

      「嘆きのピエタ」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ

      消費者金融の取り立て屋ガンドは悪魔と称されるほど、暴力を厭わない取り立ての毎日。
      そんなガンドの前に現れたのは自分は母親というミソン。
      次第に心を開いていくガンドであるが、ミソンにはある決意が。

      キム・ギドクが監督として戻ってきた。
      相変わらずその暴力描写に制限はないが、己の運命を呪うかのごとく取り立て屋という職業が自分に振り返ってくる。

      初めて触れる愛情というものへの戸惑いも実に的確。
      犯した罪の代償を払えというかのような鎖が嘆きに変わっているかのようだ。
      >> 続きを読む

      2017/01/28 by オーウェン

      「嘆きのピエタ」のレビュー

    • 3.0 切ない ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
       
      自宅にて鑑賞。原題『피에타(英題;"Pieta")』。題名のピエタ(聖母)は本作に登場しないし、少なくとも("C.ミンス"とクレジットされた)J.ミンスの“チャン・ミソン”はそう思えない。時折フラフラ揺れるアングルやズームイン、ズームアウトを繰り返す落ち着きの無いカメラは昂った感情の現れだろうか。ラスト近く、罵倒し拒み続けた障碍者となったW.ギホンの“フンチョル”の抱擁にソッと手を添えるその妻、K.ウンジンの“ミョンジャ”とそれを屋外から見守る孤独な男の対比に本作のテーマが隠されている。65/100点。

      ・J.ミンスの“チャン・ミソン”に食べさせた物は翌朝、L.ジョンジンの“イ・ガンド”のズボンの左腿の辺りが汚れていたのがヒントだと思う。

      ・撮影は二台のデジタル一眼レフCanon製"EOS 5D Mark II"で、フルデジタル撮影され、その内、一台は監督自身が回したらしい。

      ・監督は10日間でロケハンを及び準備を進め、20日間で撮影を終え、その後の30日間で編集とポストプロダクションを施し、完成させたと云う。尚、予算はたったの13,000ドルで済んだらしい。


       
       
      >> 続きを読む

      2016/07/02 by 三多羅 格

      「嘆きのピエタ」のレビュー

    • 4.0

      あらかじめレビューを読んでいて、さぞかしグロいのかと身構えてしまいましが、実際はそこまで心配することはありませんでした。

      家族の愛を知らずに育った冷酷無比な主人公が、母と名乗る女性と出会って変わっていく姿を描くものですが、ピンと張り詰めた世界に思わず引き込まれてしまいます。

      ラストで女性がなぜ今頃になって母と名乗ったか分かった時には母の愛情の深さを感じました。また主人公のけじめの付け方に余韻が残りました。

      2014/08/22 by takenuma

      「嘆きのピエタ」のレビュー

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