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そして誰もいなくなった

And Then There Were None
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ
製作国: アメリカ
配給: インターナショナル・プロモーション

    そして誰もいなくなった の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0 ハラハラ

      アガサ・クリスティー最高傑作といわれるミステリー

      とある島に招聘された10人の男女。滞在中に一人ずつ不審な死を遂げる。
      その度に、テーブルに飾られたインディアンの陶器の人形も一体ずつ消える。

      もちろん犯人はその10人の中の一人。

      得体の知れない恐怖感に包まれるのはアガサ・クリスティーの特徴なのだけれど、
      この作品、何回か見てみると、少し不満が出てきて(笑)
      人形がただ消えるのではなくて、その消える時の描写が欲しかったなぁ、とか
      犯人の特定の仕方にもっとヒントが布石で欲しかったなぁ、とか
      思ったりする。
      けれど何度見てもやはり手応えがあって面白い。
      原作は本当に誰もいなくなるけれどアガサ自身による戯曲からエンディングが違っていて、映画も戯曲に習っている。

      犯人は殺人狂的なキャラと、粛正を自分から行いたいキャラとを持ち合わせている。

      通常ミステリーって誰かが解決して一件落着、となるのだけれどこの作品では誰かが解決してくれる、という刑事役がいない。そこがとても新鮮で独創的。

      モノクロで映像が粗くてもやはり映画の質は変わらなく面白い。
      >> 続きを読む

      2020/08/11 by Mahbo

      「そして誰もいなくなった」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この1945年製作のアガサ・クリスティー原作の映像化の第1作目となる「そして誰もいなくなった」は、第二次世界大戦の戦火を逃れ、ハリウッドに亡命中だったフランスのルネ・クレール監督が、ロンドンの劇場でクリスティー自らがリライトした戯曲版のお芝居を観て感動したため、それが契機となって、この作品を撮ったと言われています。

      小説と戯曲では結末が違っているというのは、クリスティーの愛読者なら誰もが知っていることですが、小説ではクライム・ノベル的な何か重苦しい結末を迎え、戯曲では正反対にハッピーエンドで終わります。

      小説ならば、あのショッキングなラストでも、苦い味わいがあって良いのかもしれませんが、しかし、"空間芸術である演劇"となると、物語の展開上、勝手がいかないと判断したのか、戯曲版ではクリスティー自身が結末を書き直して、爽やかな幕切れに改変しているのです。

      これはどちらが優れているかという問題ではなく、それぞれのメディアに相応しい結末をクリスティーが用意したということだと思います。

      そのため、結局、戯曲版の口あたりの良い結末を踏襲した映画が多いのは、これもまた、"総合空間芸術である映画"ゆえに、当然といえば当然かも知れません。

      この映画を観て、まず感じたのは、とにかく役者たちの演技や会話がユーモラスなので、いかにもアガサ・クリステイーらしい「楽しい殺人ミステリー」が、見事に映像に置き換えられているなということです。

      映画史に残るジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の名作西部劇「駅馬車」の脚色を担当したダドリー・ニコルズが、この映画のシナリオに協力しているだけあって、登場人物のキャラクターの整理が見事で、また、原作の小説にはない、この映画オリジナルのシーンもふんだんに盛り込まれていて、映画的な良さがよく表現されていると思います。

      例えば、全員が疑心暗鬼になって、寝室の鍵穴から隣の部屋を覗いていると、その隣の部屋からも覗かれていて、しかも、その隣からも----といったスラップスティックなギャグも思わず笑いを誘います。

      その一方で、見立て殺人で次々と壊されていく人形の造型も、強烈な印象を残しますし、劇中におけるビリヤードの使い方も絶妙だと思います。

      そして、ところどころに登場する猫の扱いもミステリー・ドラマのムードにふさわしく、あらゆる意味において、ルネ・クレール監督のサスペンス演出の冴えが堪能出来るのです。

      この映画の結末は、戯曲版を踏襲しているため、重く暗い小説版とは正反対の、爽やかなクライマックスが用意されているのです。

      フランスのエスプリを大切にするルネ・クレール監督の映像作家としての体質を反映して、総じて"ライト・コメディー"の色合いが強く、小説や戯曲よりも軽めの仕上がりになっている点が、アガサ・クリスティーの愛読者にとっては、好みの別れるところかも知れません。
      >> 続きを読む

      2017/03/12 by dreamer

      「そして誰もいなくなった」のレビュー

    • 4.0

      アガサ・クリスティ原作の中では最高作との声も高い一品。
      離島に集められた10人の男女。ある目的のために集められたのだが、一人また一人と消えていく。

      一人消えると同時に、10体あった人形も一つずつ消えていく。
      ミステリーの要素をくすぐる展開。
      そして疑心暗鬼になる客たち。

      もちろん10人の中に犯人はいるのだが、ラストになって大胆に提示されるトリック。
      次々と人数が減っていく中での犯人当ては、巧い具合にミスディレクションされている。

      難は人形が消えていく過程がスッポリ抜けているのと、それまでの殺人の解き明かしがない点。
      まあそれも映画的に脚色されているのだと思いますが。
      >> 続きを読む

      2015/03/17 by オーウェン

      「そして誰もいなくなった」のレビュー

    • >一人消えると同時に、10体あった人形も一つずつ消えていく。
      おぉ、こわいですね…!!でも気になります! >> 続きを読む

      2015/03/17 by coji

    • 3.0

      アガサ・クリスティの代表作の一つ「そして誰もいなくなった」の映画化作品。
      5回ほど映画化されている中で最も古い作品らしいですが、これが「最高」と評価されています。
      消去法の中で。とあえて苦言を呈しておきます。

      原作があまりにも名作であり、完全なる映像化は非常に困難です。
      この作品はミステリーとしては読者の心理を利用した「叙述ミステリー」だからです。

      推理劇ではなくて、むしろホラーです。それも超一級の心理的な恐怖を描き切っています。
      他の映画作品では、どうもホラーの側面を強調して情けないB級作品にしてしまったようです。
      びっくり箱のような脅かし、邪教的なおどろおどろしさや、絶海の孤島を不気味に設定したり。
      どれも原作の品を壊すものです。

      観ている人にもっと刺激を。と考えると結局はキッチュな安っぽい映画になってしまいます。

      本作の恐怖は殺人の恐怖というよりも、「隣人を疑う恐怖」なのです。
      常識人の顔の裏にひそむ狂気への不安と命の危機。
      そして閉鎖空間における極限状況に張りつめた精神がいつまで耐えられるのかという崩壊の懼れ。
      それが映像と演技でどこまで表現できるのか。
      監督にも役者にもカメラマンにも相当な手腕が必要でしょう。

      その上、原作のテーマは恐怖ではなく「罪と罰」です。
      非常に宗教的、哲学的な主題を含む作品なのですから。

      ルネ・クレール版はゴシック調の怖さではなく比較的さらりと描いている点と、
      原作を小説ではなく、クリスティ自身が脚本を書いた「お芝居用のストーリー」を採用している点が
      物語を重苦しいものではなく「映画」として美しさがあり、品よくまとまった作品に仕上げることに成功しています。

      *小説とお芝居とでは結末が全く異なります。
      それで、この映画を「改変だ」と非難する人がいますが、それは知識不足というものです。
      あらかじめご承知おきください。

      とはいえ、お芝居の都合で採用されたラストよりも、小説のラストが私は大好きです。
      (その重さと衝撃度と深さにおいて)

      なのでいつか「そして誰も」の完全な理解者が現れ、小説版の完全な映画を作ってくれる日が来ることを願っています。
      >> 続きを読む

      2014/03/01 by 月うさぎ

      「そして誰もいなくなった」のレビュー

    • >5回ほど映画化されている

      同じ作品がそんなに何度も映画されることってあるんですね!! >> 続きを読む

      2014/03/02 by sunflower

    • sunflowerさん
      なのに決定版といえる良い映画が存在しません。
      それだけ文学的な作品なのかもしれません。
      ストーリーが強烈に印象に残りますのでそちらに目が行きますが、それだけではないんですよね。
      クリスティは人間心理というものをとても大切にしている作家なのです。
      >> 続きを読む

      2014/03/03 by 月うさぎ

    そして誰もいなくなった
    ソシテダレモイナクナッタ

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