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このレビューはネタバレを含みます。 ウディ・アレン監督の「セプテンバー」は、カメラを一度も外に出さない室内劇の傑作だ。舞台は、いつもニューヨークと決まっているウディ・アレン監督としては珍しくバーモントの山荘だ。父の遺してくれたこの山荘に、レイン(ミア・ファロー)は一人で暮らしている。カメラは、この山荘を内側からしか捉えていない。レインは、ここを処分してニューヨークで新しい生活を始めたいと思っている。そんな彼女を、親友のステファニー(ダイアン・ウィースト)、彼女の母親で往年の大女優だったダイアン(イレイン・ストリッチ)と現在の夫(ジャック・ウォーデン)、もう一人、彼女が恋してしまう売れない作家ピーター(サム・ウォーターストン)の四人が訪れる。レインは、どちらかというと神経質でシャイなタイプだ。それに比べると、母親は凄い。夫と幼いレインを捨て、マフィアの愛人になったあげく、殺人事件まで引き起こしている。さらに、自分のスキャンダルを自伝にまとめ、ひと儲けしようとしているのだ。その執筆者に選ばれたのが、ピーターというわけだ。映画の中の愛の相関図が、ウディ・アレン監督らしく、凝っていて、実におかしい。ピーターは、ステファニーに一目惚れになり、レインはピーターを好きになり、山荘の隣人ハワード(デンホルム・エリオット)は、レインに熱を上げているといった具合なのだ。特に、ピーターのステファニーに言い寄る言葉が、実に凄い。欧米の人間というのは、こういって女性を口説きにかかるのかと驚いてしまう。ステファニーは、レインがピーターに想いを寄せているのを知っているので、その友情からピーターの接近を一応は拒否するものの、心は揺れていく。そして、買い手が山荘を見に来る。レインが不動産屋と一緒に各部屋を案内する。そんな時、ある一室でピーターがステファニーを口説き、ステファニーもついその気になって、二人は濃厚なキスをする。その最中に、買い手を連れたレインが、その部屋のドアを開けてしまう。一同は、二人のキスを目前に唖然とする。このシーンは、おかしさを通り越して、気味悪くなってきます。もうすぐ、九月という束の間の出来事だ。 >> 続きを読む
2018/10/31 by dreamer
「セプテンバー」のレビュー
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