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このレビューはネタバレを含みます。 長屋で暮らしぶり、会社の同僚とハイキングなどに当時の生活が垣間見えて面白かった。池部良の気が弱い夫ぶりが青年のようでラストで妻と和解する姿に好感が持てた。淡島千景が美しく、岸恵子が若くわがままな娘を好演していた。不倫の話なのに最後がさわやか。 >> 続きを読む
2018/10/14 by seablue
「早春」のレビュー
このレビューはネタバレを含みます。 小津監督にとって東京物語の次の作品。親子の絆を描いた作品が多い中、これはお茶漬けの味と同様、夫婦に焦点を当てた作品。それに加えて、池部良や岸恵子といった珍しいキャスティングもほかの作品とは違った若々しさを与えている。今作では、不倫をする男の心情や嫁の気持ちがとても冷めている(逆に言うと怖いほどリアル)。本当の不倫って、バレてもこんな程度な気がするし、もともと冷めていた夫婦が不倫によってむしろ温まるという、ちょっとしたイベントみたいなニュアンスで描かれてるのがすごく新しい。夫も、現代のホームドラマならもっといやらしく描かれるが、池部良の爽やかさと、濡れ場がないために嫌らしさが全くなく、むしろ不倫を最後まで隠し通せない不器用な夫の愛おしさを感じるし、それを泳がせる淡島千景もとてもいい。相変わらず小津安二郎は、登場人物の気持ちを状況描写で表現するのがうまく、俳優の演技にあまり人間味を感じないのに登場人物の滲むような感情が手に取るように分かるから不思議である。逆に言えば、現代の映画は少し演技がオーバーだったりして興ざめすることもあるが、小津映画は客との距離が遠いので、こちらから汲み取らないと何も感じずに見終わってしまう気がする。リアルな感情ほど、表には出てこないものだということだ。ドライな夫婦に対して岸恵子のキャピキャピっぷりがいいアクセントになっている。役者が花形でとてもいい目の保養になる。 >> 続きを読む
2016/11/01 by 130
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早春 ソウシュン 映画 「早春」 | 映画ログ
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