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しあわせ

Hasards Ou Coincidences
ジャンル: ドラマ
公開: 2001/02/03
製作国: カナダ , フランス
配給: 日活(ギャガ・コミュニケーションズ=日活提供)

    しあわせ の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「しあわせ」は、製作・監督・脚本、全てクロード・ルルーシュという、私のようなルルーシュ監督のファンにとっては、本当にたまらない映画です。

      おまけに、音楽がルルーシュと「男と女」「白い恋人たち」「流れ者」などの名コンビのフランシス・レイです。この黄金コンビが健在であるのは、ファンとしては嬉しい限りです。

      この映画の原題は「偶然と必然」という、ちょっと意味深な哲学的な香りのするタイトルだったんですが、なぜ「しあわせ」という邦題になってしまったのか? 確かに、ヒロインが「しあわせ」という単語を口にするシーンがあり、それで付けたのだろうと思いますが、いつものことながら、日本の配給会社の宣伝部の邦題の付け方の安易さ、センスのなさには、がっかりします。

      大好きな監督の映画だということで、期待して観たのですが、私の期待を裏切らない出来栄えだったと思います。最初は、全く関係ないように見える2つのエピソードが交互に出てきて、かなり意味不明なのですが、観ているうちに段々とその2つが繋がっていきます。

      私は、群像劇で、最初はバラバラのエピソードがラストで一気に収斂していくというパターンの映画がとても好きで、ルルーシュ監督の「愛と哀しみのボレロ」がそうであったように、この作品もその手法で描かれているんですね。もっとも、この作品は、群像というほどの人数ではなく、主人公の元バレーダンサーの女性と、大学教授の男性の2人のエピソードになっています。

      この作品で重要な意味を持たせられている小道具は、ビデオカメラなんですね。主人公のミリアム(アレッサンドラ・マルチネス)が、旅をしながら撮影し続ける小さな機械が、もうひとりの主人公であるピエール(ピエール・アルディティ)と出会うきっかけになるのです。ビデオカメラが、これほど劇的な存在に成り得るとは、まさに目からうろこ状態になります。

      次に何が起こるのか予測できない映画というのも面白いですが、この作品は中盤以降、こうなったらいいなと思うことが次々とその通りになっていきます。

      といって、それは先がすぐ読めてしまうからつまらないということではなく、予測通りに展開されていく、素晴らしい心地よさといったものがあって、とにかく面白くて画面に釘付けになってしまいます。これこそ、まさに映画の醍醐味だと思いますね。

      とにかく、この作品は人間の出会いや別れの"偶然と必然"をルルーシュ監督流に、見事に表現している映画だと思います。他の凡庸な監督では、こうは撮れないでしょう。ちょっと哲学的な題材ですし、最愛の人を亡くしてしまうという悲劇が中心にあるので、暗いストーリーであることは否めないのですが、何しろ構成や語り口が非常にうまいので、ほとんど気になりません。むしろ、観終わった後、ジーンと心があたたかくなります。

      この作品の冒頭とラストで、映画と演劇とを合成させた舞台が出てくるのですが、これがまた本当に見事なタイミングで感動しました。

      主人公のミリアムを演じているアレッサンドラ・マルチネスという女優は、全く知らないのですが、数々のダンスシーンが実に綺麗なんですね。ダンス映画というわけではないのですが、こうしたダンスシーンがたくさんあると、それだけでも何か得したような豊かな気持ちになり、嬉しくなってしまいます。
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      2017/10/03 by dreamer

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