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若き獅子たち

Young Lions
ジャンル: ドラマ , アクション , 戦争
公開: 1958/06/28
製作国: アメリカ
配給: 20世紀フォックス

    若き獅子たち の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このマーロン・ブランドとモンゴメリー・クリフトの二大演技派俳優が競演した映画「若き獅子たち」は、埋もれた傑作だと思う。

      アーウィン・ショウの原作による第二次世界大戦を舞台にした作品で、ナチの将校とユダヤ系のアメリカ兵を軸に、戦争という悲劇を鋭く見つめていると思う。

      白黒のシネマスコープの陰影の強いカメラが、生々しし戦場をリアルに映し出し、銃後を守るホープ・ラングの美しさも、実に印象的だ。

      この作品には三人の若者が登場する。ドイツ軍の若き将校にマーロン・ブランド、連合軍のアメリカ兵にはモンゴメリー・クリフトとディーン・マーティンが扮している。

      映画はどちらかと言うとドイツ軍側に焦点が当てられており、敗色濃厚となったドイツ軍将校に扮したマーロン・ブランドが、なんとも言えぬいい味を見せてくれる。

      マーロン・ブランドという稀代の天才俳優は、他の映画でも、いつもやり過ぎるほどの熱演を見せるが、私は彼の代表作だと言われている「欲望という名の電車」や「波止場」や「革命児サパタ」などより、この映画でのマーロン・ブランドが一番魅力的ではないかと思っています。

      もう一人、ドイツ側で好演している俳優が、「ニュールンベルグ裁判」でアカデミー主演男優賞を受賞した、マーロン・ブランドの上官役のマクシミリアン・シェルだろう。
      ちょっと残酷だが、どこかドライで軍人らしい潔さを持っているんですね。

      そして、マーロン・ブランドを誘惑しにかかるマイ・ブリットの妖艶な魅力も見せ場だし、出征する朝、牛乳を飲むモンゴメリー・クリフトも実に良かったと思う。
      牛乳の白さや冷たさがあらためて伝わってくるシーンでしたね。

      それにしても、マーロン・ブランドという役者は、演技に関して異常とも思えるほど研究熱心だ。
      この人がそれまでの役者と異なる点は、アクターズ・スタジオ仕込みのメソッド演技による、人間のマイナス的な部分に繊細な細かさを見せるところだろう。

      例えば、殴られた時のメーキャップや血だらけで立ち上がろうとしたとした時の芝居だ。
      完全に酔いしれている。その極めつけが、殺される時の演技になるんですね。

      「革命児サパタ」の時もそうだったように、この「若き獅子たち」でも「さあ、やるぞ、見てくれ」といった死に方をするんですね。

      戦争に嫌気のさしたマーロン・ブランドは、一段高い道を歩いているところを、下の方からディーン・マーティンに狙い撃ちされる。
      彼は草地を転がり落ちて、下を流れている溝に顔を突っ込んで死ぬ。
      汚れた水に顔を突っ込んだブランドは、ぶくぶくと数粒の泡を吐いて死んでいく。

      この死に方を観ていると、これは絶対マーロン・ブランドが自分で考えた芝居だなと、つい思いたくなる。
      マーロン・ブランドには、そんなところがあるんですね。
      >> 続きを読む

      2018/09/02 by dreamer

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