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殺人狂時代

Monsieur Verdoux
ジャンル: ドラマ , コメディ
公開: 1952/09/02
製作国: アメリカ
配給: 松竹洋画部

    殺人狂時代 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このチャールズ・チャップリンが製作・監督・脚本・音楽を担当した「殺人狂時代」は、映画史に残る反戦映画のブラック・コメディの傑作です。

      30年間実直に勤めた銀行をクビになったベルドー氏(チャールズ・チャップリン)は、金持ちの中年女と結婚しては殺し、保険金を奪うようになります。

      トレード・マークのチョビひげとステッキを捨て、戦争による大量殺人を痛烈に批判したブラック・ユーモア。
      公開当時、全米で吹き荒れたマッカーシー上院議員による"赤狩り"旋風で、上映中止の憂き目にあったという、いわくつきの作品でもあるんですね。

      アルフレッド・ヒッチコック監督も「殺人はコメディである」という考えがあったのですが、それよりずっと以前にチャップリンが、先にこのことを実践していたというのは、まさに驚愕すべきことです。

      主人公のベルドー氏が映画の中で語る有名なセリフがあります。

      「大量殺人鬼とのお言葉ですが、この世の一体どこに大量殺人を奨励するような言葉を見つけることができるというのでしょう。しかるに世界は、大量殺人を唯一の目的に破壊の武器を製造しているのです。この世は無垢な夫人や幼い子供たちを粉々に吹き飛ばし、しかも科学的な方法で彼らを抹殺してきたのではありませんか。大量殺人という言葉を用いるのなら、私は足元にも及ばぬ駆け出しに過ぎません。この世界は、大量殺人を行なう目的に破壊の武器を製造している。大量殺人者の私は、アマチュアに過ぎません。ごく近いうちにまた皆様にお目にかかりましょう。」

      そして、もうひとつ独房の中で彼が牧師さんに言う言葉も非常に有名です。

      「一人殺せば殺人で、百万殺せば英雄か」-------。

      この映画のテーマは、これらのセリフで言い尽くされていると思います。
      ドキッとさせられ、ゾッとさせられ、そして、しみじみと深く考えさせられます。

      まったく知らなかったのですが、この映画の原案は、かのオーソン・ウェルズなんですね。
      その原案を、チャップリンが2年の歳月をかけて映画化したんですね。

      この映画が製作された1947年といえば、第二次世界大戦が終わってまだ間もない頃です。
      チャップリンがいかに反戦を訴えたいかが、画面の中からひしひしと私の胸に伝わってきます。

      まるで、チャップリンのギャグの集大成のような笑いの数々に大笑いしながらも、強烈な反戦のメッセージを感じざるを得ないのです。

      この映画は大変な傑作なのですが、多少、好き嫌いはあるかもしれません。
      虫も殺さないような善人面をしたベルドーが、次々と殺人を犯していく。
      そのギャップが末恐ろしいですし、後味も悪いからです。

      それでも、感動してしまうのは、やはり、チャールズ・チャップリンという映画人の並外れた信念とパワーのせいだと思います。
      >> 続きを読む

      2018/05/15 by dreamer

      「殺人狂時代」のレビュー

    • 素晴らしい映画、素晴らしいレビューですね、いつか観たいです。ありがとうございます >> 続きを読む

      2018/05/15 by メッシイ

    • あのラストに至るまで、とても好きな映画です。ワインのコルクが…の場面も。と言いますか、どの場面も名シーンですけれども。 >> 続きを読む

      2018/05/16 by 紫指導官

    • 5.0

      チャップリン天才✨

      2015/02/02 by -jack-

      「殺人狂時代」のレビュー

    殺人狂時代
    サツジンキョウジダイ

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