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このレビューはネタバレを含みます。 この映画「危険なささやき」は、製作・監督・主演がアラン・ドロンという、彼のワンマンショー的な作品です。ドロンはこの映画の時46歳、まさにあぶらの乗り切った年齢とでもいうのでしょうか、中年の男の魅力がもう最高なんですね。トレードマークである眉間のしわも益々、磨きがかかって実に渋いダンディーぶりです。犯罪者やアウトロー的な役のイメージが強いドロンですが、この映画では私立探偵シュカスを演じています。冒頭からいきなり拳銃の早抜き早撃ちを披露していて、驚いてしまいます。実は、アラン・ドロンという俳優はスティーヴ・マックィーンやスティーヴン・セガールと並ぶコルト・ガヴァメントの使い手なんですね。だから、ドロンのガン・テクニックはプロが見ても本物なんだそうです。ある日、シュカスのもとに一人の婦人がやって来て、行方不明の娘を捜して欲しいと依頼します。同時に刑事が現われシュカスに、金だけ貰って見つからなかったと言え、という謎の忠告をするのです。その後さらに、娘の行方を知っているという男がやって来ますが、もみ合っているうちに何者かがシュカスを気絶させ姿を消し、待ち合わせた広場で依頼人の婦人は、額の真ん中を狙撃されて死んでしまいます。そして、調査を続けるシュカスの前に銃を持った男たちが次々と現われ、彼はどんどん謎の事件に巻き込まれていくのです-------。ストーリーはかなり込み入っているので、必死で字幕を読み、画面を観ていないと、ちょっと辛いかも知れません。ドロンが拳銃を撃ちまくったり、美人の秘書が誘拐されたのを助け出したり、追っ手から逃れるために高速道路を逆走する、物凄いカーチェイスを繰り広げたりと、なかなかサービス精神に溢れていて見せ場が多く、最後まで飽きさせません。そして、さらに驚いたことに、ドロンが何度も怪我をしてしまうことです。無敵のヒーローではないというところに、好感が持てましたね。シュカスの秘書であるシャルロッテの役を演じているのは、アンヌ・パリローです。この映画の時はまだ21歳という若さ。大物俳優や監督に目を止められて、秘蔵っ子になってデビュー、ブレイクする女優というのは、古今東西問わずいますが、彼女もそうだったんですね。もともとは舞台に出ていて、彼女の舞台を観たアラン・ドロンの目に止まり、映画デビューとなったようです。その後、リュック・ベッソン監督にも目を止められ、あの「ニキータ」で大ブレークしたのは周知の事実ですね。派手なカーチェイスがあるものの、映画全体の印象としては、非常に地味な映画なんですね。それでも、パリの街とその緑豊かな郊外が登場して、景色も楽しめます。そして、何より、製作・監督・主演をしているアラン・ドロンの生き生きとした表情が魅力的な映画なんですね。フランス映画というのは、ほんとに雰囲気があって好きですね。 >> 続きを読む
2018/05/31 by dreamer
「危険なささやき」のレビュー
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