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まぼろしの市街戦

Le Roi de Cœur
ジャンル: 外国映画 , ドラマ , アクション , コメディ , 戦争
公開: 1967/12/16
製作国: フランス
配給: ユナイト

    まぼろしの市街戦 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 0.0

      1966年のフランス映画。主演は英国人のアラン・ベイツ。

      監督は初期シャブロルやトリュフォーの助手を務めたフィリップ・ド・ブロカ。若きアドルフ・ヒトラーを演じて、一瞬だけスクリーンに登場。

      音楽はトリュフォーとのコンビで有名なジョルジュ・ドルリュ-。

      第一次世界大戦末期、フランス北部の町から撤退するドイツ軍は、時限爆弾を仕掛けてゆく。情報を察知した英国軍は、伝書鳩飼育係のプランピックに爆弾処理の任務を与える。

      町へ入ったプランピックが、残っていたドイツ兵に追いかけられて逃げ込んだのは、精神病院だった。。。

      フランスではヒットしなかったが、当時ベトナム戦争反対運動が盛り上がっていたアメリカでは、カルト的な人気を博したらしい。

      冒頭の展開はかなりもたついているし、うまく編集されているとも言い難い。ヒトラーも、別に登場する必要はない。詰め込みすぎなのである。

      先ずは風刺的な反戦映画と言えるだろう。もぬけの殻となった美しい田舎町に、精神病院の患者が次々とあふれ出す。地味な患者衣を脱ぎ捨て、廃墟で化粧していた女が、たちまち妖艶な娼婦に変身するシーンの素晴らしさ。

      将軍(ピエール・ブラッスール)、床屋(ミシェル・セロー)、公爵(ジャン=クロード・ブリアリ)、公爵夫人、そして美しき娼婦たち……。ベテランの芸達者な役者たちが魅力たっぷりに演じている。ひょんなことから、主人公は彼らに王として奉られることになる。

      真夜中までに時限爆弾を解除しなければならないというタイムリミットと、新たな王を迎えた戴冠という祝祭。監督の狙いはわかる。

      でも、サーカスのクマやゾウ、ラクダが町を横切っても、なんだか寒い。パレードがあっても、盛り上がらない。なぜなんだろう。これは難しい問題である。ただパレードを撮っても、映画に祝祭が訪れないということは。。。

      もう一つ。

      もちろん、フィクションなんだから、精神病患者がちっともリアルに描かれていないどころか、愉快極まりない、全く愛すべき人たちに描かれていても問題はないはずだ。だが、それにしても、都合が良すぎるのではないか。

      主人公を取り囲む善良すぎたり、素朴でありすぎる脇役たちという設定は、自分には気に障る。たとえば、ジブリのアニメとか、韓国映画『トンマッコル』とか。それが、障害のある人たちなら、なおさら良くない。

      そんなわけで、評価の高い本作であるが、残念ながら自分には向いていなかった。

      主人公と結ばれる娼婦の一人(それも男性経験なしという都合の良さ)を演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの可憐さは特筆に値すると思うけれど、いやまったくこれが都合が良い存在なんです。
      >> 続きを読む

      2020/07/12 by かんやん

      「まぼろしの市街戦」のレビュー

    • 精神病を患っている人間の方が、実はそうでない人達よりもイキイキして、人生を謳歌している……。時には深い格言めいたことを述べたりする。これも、一種のストックキャラクターではないのか。マジカルニグロとかノーブルサベッジとか白人の救世主とか……。 >> 続きを読む

      2020/07/12 by かんやん

    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「まぼろしの市街戦」は、コミカルな娯楽アクション監督のフィリップ・ド・ブロカが、痛烈な戦争風刺喜劇として描いた奇跡のファンタジーだ。

      とにかく、この映画は、観た者すべてが魅了される不思議な魅力に満ちた、愛すべき大人のお伽噺になっていると思う。

      この映画は、公開当時、フランスではコケたが、ベトナム戦争が泥沼化していたアメリカでは、ヒッピーたちや学生たちに熱烈に支持されたと言われているんですね。

      第一次世界大戦下のフランスで、ドイツ軍が仕掛けた時限爆弾のために町はもぬけの殻になり、爆弾の撤去を命じられたイギリス軍の兵士アラン・ベイツが町に入ると、そこにいるのは、動物と精神病院を抜け出した患者ばかりだった-------。

      このイギリス人兵士は、それぞれ派手に着飾って、将軍や貴族や司祭や娼婦や床屋になり切った善良な彼らに、ハートの王様として歓待され、カーニバルの動物たちを解き放って、町を上げてのどんちゃん騒ぎが開始される。

      主人公以外、誰ひとりとしてまともな人間が出てこないのが素晴らしく、イギリス軍とドイツ軍が鉢合わせして全滅した後、患者たちが急に「もう十分遊んだ」と言って、病院に戻るというアイロニーに満ちた皮肉な結末に、戦争をしている人間と精神病院にいる人間-----狂っているのはどっち? というように痛烈に戦争を風刺しているんですね。

      ジョルジュ・ドルリューの音楽もとても印象的で、サーカスの芸人のように綱渡りをするヒロインのジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが、天使のような愛らしさで、最高に素敵でしたね。
      >> 続きを読む

      2018/12/26 by dreamer

      「まぼろしの市街戦」のレビュー

    • 4.0

      イギリス軍に追跡されていたドイツ軍は占拠したフランスの田舎町に大量の時限爆弾を残していく。
      その解除を命じられたプランピック二等兵が町に乗り込むが、そこは精神病院から逃げ出した患者であふれていた。

      戦場下での笑いというとやはりアルトマンの「M★A★S★H マッシュ」に尽きる。
      あちらほどブラックではなく、無邪気に遊びに興じるという種が描かれている。

      だがそこには反戦映画の姿があり、戦争の始まりは常人ではないのである。
      ラストのキングの選択は興味深く、正気と狂気は紙一重であった。
      >> 続きを読む

      2017/03/20 by オーウェン

      「まぼろしの市街戦」のレビュー

    まぼろしの市街戦
    マボロシノシガイセン

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