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病院坂の首縊りの家

ジャンル: ミステリー・サスペンス , 日本映画 , ドラマ
公開: 1979/05/26
監督:
製作国: 日本
配給: 東宝

    病院坂の首縊りの家 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全5件
    • 4.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「病院坂の首縊りの家」は市川崑監督と石坂浩二主演の"金田一耕助シリーズ"の最終作ですが、このシリーズ中、暗く重いトーンが際立つ、金田一耕助最後の事件になっています。

      この映画は、シリーズ中の人気は今一だと思いますが、しかし、探偵小説好きの市川崑監督の考える金田一耕助像が最もよく反映されている作品だと思いますね。

      とにかく、この映画は金田一自身が暗い。ギャグも少ない。そして、依頼人が殺害されたと聞き、拳を震わせて怒りを露わにする。

      通常、ミステリ映画では我々観る者の興味は、事件の解決と犯人探しに向かうものだ。
      探偵役は、観る者と同じ目線で事件を追いかける存在だ。
      しかし、ここでの金田一は、観る者の視線と同化していない。
      金田一もまた、観る者に観られる側に立っている。

      観る者の側に立つのは、草刈正雄が演じる、自称・助手の日夏黙太郎だ。
      黙太郎は、金田一につきまとい、生い立ちや暮らしぶりを聞きたがる。
      そして、そのシーンは、市川崑映画のトレードマークでもある、重厚な屋根瓦が連なる家並みを歩きながら語られる。

      しかも、この黙太郎は、原作にはない役であり、市川崑監督はそういった人物を配してでも、金田一の人物像を追求し、観る者に提示したかったのではないかと思うんですね。

      金田一は、自らの生まれ故郷でもある東北の南部地方に、事件の真相を探しに向かう。
      金田一は、東北へは行きたくなかっただろう。
      貧しい故郷を捨てて、風来坊的な探偵生活を送っていたのだから。
      暗さの理由は、ここにもあるのだと思う。

      そして、最大の驚きは、金田一は最初の生首風鈴事件の段階で、すでに犯人の目星がついていた事実が、後半の事件解明の席で明かされる点だ。
      曰く「犯人は遺体確認の際、誰にも教えられずに、生首のぶら下がる空き部屋に入った-----」と。

      これは、実は市川崑監督が仕掛けた映像トリックで、原作にはないんですね。
      金田一は、その後に起こる連続殺人を黙って見逃したことなるんですね。
      探偵失格ともいえるエピソードを敢えて導入した理由とは、いったい何だったのか?-------。

      市川崑監督の考える金田一は「天使のような存在」だと彼自身がかつて語っていましたが、この天使とは、人間の営みのすべてを見透かしている存在なんですね。

      そのため、天使は連続殺人を見逃し、悲劇は起こるべくして起きたんですね。
      この映像トリックは、金田一=天使説のペシミスティックな側面を示唆しているのだと思う。
      最初から金田一は、探偵の廃業を決めていたとでも、市川崑監督は言いたかったのかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2018/06/29 by dreamer

      「病院坂の首縊りの家」のレビュー

    • 3.0

      ただただ懐かしい。例のごとく血縁にまつわるドロドロさ。

      2017/02/16 by kaiteru

      「病院坂の首縊りの家」のレビュー

    • 3.0

      石坂浩二演じる金田一耕助としてはこの5作目にして最終作。
      だからなのかいつもと違う構成であり、いきなり金田一が登場する。
      そしてそこに対峙するのが原作者でもある横溝正史というお遊び。

      依頼されてという件ではなく、立ち寄った場所で事件が起きて探偵業を行うというのも初めて。

      おどろおどろしい殺人現場など、進み始めるといつもの雰囲気が甦る。
      相棒のような草刈正雄とのコンビは新機軸であり、いつもと違う試みは中々楽しめる。

      ラストの悲壮感はこのシリーズならではであり、哀切を感じる。
      >> 続きを読む

      2016/01/20 by オーウェン

      「病院坂の首縊りの家」のレビュー

    • > 病院坂の首縊りの家

      横溝正史作品は、おどろおどろしいタイトルが多いですが、コチラも強烈ですねぇ... >> 続きを読む

      2016/01/20 by ice

    • 5.0

      市川崑監督、横溝正史『金田一耕助シリーズ』第五弾。
      市川崑監督✕石坂浩二、最後の作品。

      ある日、本條写真館に美しい娘が訪ねてきて結婚記念の写真撮影を依頼される。
      次の日の夜遅く、写真屋は迎えに来た男と共に『首縊りの家』と噂される廃屋に行き婚礼の写真を撮って帰った。
      その奇妙な話を聞いた金田一が廃屋へ向かうと、男の生首が天井からぶら下がったいたのだった。

      複雑な家系図に途中でこんがらがってしまいましたが、こんな悲しい物語があるのかと思いました。
      見所は女優さんの美しさ。秘密と愛憎が入り交じる女たちを演じる女優さんの妖艶な演技に魅せられました。
      加藤武さん演じる等々力警部の決め台詞とポーズがとても好きでした。魅力的な登場人物ばかりですね。横溝正史さんご本人も登場されています。

      市川崑監督と石坂浩二さんのこのシリーズ、本当に最高でした。
      >> 続きを読む

      2016/01/11 by blackBOKO

      「病院坂の首縊りの家」のレビュー

    • 4.0

      数ある横溝作品の中でも、この「病院坂」に思い入れのある横溝ファンは多いのでは。いわゆる「金田一耕助、最後の事件」で知られる原作の映画化。

      巨匠市川崑監督・石坂浩二が金田一を演じた一連の映画シリーズの最後を締めくくる作品。
      横溝作品は、そのおどろおどろしく因習的な雰囲気、込み入った人間模様が特徴的ですが、集大成ともいえる今作は、更に輪をかけて暗く、家系図なしではとても全体を把握できないほど難解な人間関係になっています。その分、カタルシスもすごいですよ~(笑)
      市川崑監督お得意の凄惨でありながら美しい映像も最大限に活かされ、特に写真館のシーンなどは未だに脳裏から離れません。

      この一連のシリーズでは、やはり「犬神家」と「手毬唄」が有名ですかね。他作品に比べ、本作は少々複雑になっているので、この作品を最初の1本にするとちょっと面くらってしまうかもですが、他作品を気に入ったら、手を伸ばしてみては。

      ちなみに、チョイ役ですが、推理小説家役で横溝正史ご本人が出てるのも、ファンとしては嬉しい。
      >> 続きを読む

      2015/06/05 by ao-ao

      「病院坂の首縊りの家」のレビュー

    • これはもうタイトルからして怖すぎますね。
      家系図なしには把握できないなんて(笑)
      ずは犬神家からですね♪ >> 続きを読む

      2015/06/06 by milktea

    病院坂の首縊りの家
    ビョウインザカノクビククリノイエ

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